【じぇにー。】等身大の自分を出した
いと思っています
十代最後の1年を間もなく迎えるシンガー、じぇにー。の、ありのままの想いを反映したミニアルバム『Silver』。等身大の姿を描き、時には想像を膨らませて制作された楽曲に込められている想いとは?
取材:田中 大
表題曲の「Silver」には、どのような想いを込めました?
“未来の私が輝きますように。今も輝いて磨き続けないと、未来も輝くことができないよ”という想いを込めています。自分自身に言い聞かせている歌でもあり、聴いていただいたみなさんにも何かが伝わる歌であればいいなと思っています。
19歳になる女性にシルバーを贈ると幸せになるというジンクスも、この曲を作る上でのヒントになったそうですが、もうすぐ19歳になるんですよね?
4月で19歳になります。私もシルバーと同じで、磨いていないと輝くことができないと思っているんです。自分の言葉でこうして音楽をお届けできるのは、とても嬉しいことですね。今回のミニアルバムもシルバーのように、私からみなさんに贈ることができて、それを大切にしてもらえたらいいなと。そういう想いも込めて今回の作品を作りました。
曲の感想をリスナーのみなさんからいただくと、すごく励みになるのでは?
とても励みになります。YouTubeに何曲か載せているんですけど、“毎日聴いてます”とか“元気になります”とか書いてくれるのを見ると、本当に嬉しいです。みなさんの日常に私の曲が流れているんだなと感じることができるので。
じぇにー。さん自身も音楽を聴いて元気になることができた体験ってあるのですか?
あります。子供の頃はアメリカのラスベガスで生活をしていて、小学3年生の時に日本に来たんですけど、当時は日本語が全然喋れなくて…すごく気持ちが落ち込むことがあったんです。そんな時に給食の時間に流れた曲を聴いて、すごく元気になることができたんです。日本語の歌詞だから意味は分からなかったんだけど。私がシンガーになったのは、その時に“こういうことができたらいいな”と思ったことがきっかけになっています。
その時に聴いた曲って?
今でも誰の何という曲だったのか分からないんです。女性のシンガーだったんですけど。いつかまた聴くことができたらいいなと思っています。曲名が分かったらみなさんに紹介して、カバーもしたいですね。
自己表現をして何かを誰かに届けるのって、子供の頃から好きだったのですか?
好きでしたね。例えば、小学校の頃は応援団をやっていたんです。みんなと一緒に盛り上がるっていうのが、その頃から好きでしたね。
文章を書いたりとかは?
歌詞を書くというのは、こういうお仕事をさせていただくようになってからです。でも、日記はずっと書いてました。読み返すと“こういう想いを歌詞にしてみたいな”と思うことがあって、すごく参考になっています。
じぇにー。さんの音楽は、歌声も含めてすごくナチュラルなところが魅力ですけど、それは自分の好きなことだったり、日常的な想いが反映されているからなんでしょうね。
そう言っていただけるととても嬉しいです。等身大の自分を出したいと思っていますので。でも、二重人格なところが少しあるんですけどね。私、人見知りをしない性格であると同時に、根暗なところもあるんです(笑)。下を向いて、何も喋らない時もあるので。
ネガティブスイッチがある?
はい。時々、素晴らしいくらいそのスイッチが入ります(笑)。そういう経験があるからこそ、今回の「19 ~Lady or Girl~」っていう曲が作れたりもしているんですけど。これは自分が大人なのか子供なのか、いろいろ思い悩んでいる気持ちを描いた曲なので。でも、タオルを振って盛り上がれるものにもなっています。ライヴでみなさんと一緒に楽しめたらいいなと思っている曲ですね。
19歳って大人の一歩手前で、完全に子供というわけでもない独特な時期ですよね。
そうなんですよね。早く大人になりたいです。でも、学生が羨ましくなることもありますけど。私はこの仕事をやっていることもあり、学校を休まなければいけないことも何度かあったんです。だから、普通に毎日学校に通う子たちが羨ましいとよく思っていました。私のクラスは他にも仕事をしている子たちがたくさんいたので、“またね”ってなかなか言えないんですよね。次にいつ会えるかも分からないので。そのことについて、同じ学校の子たちと話し合ったことがあります。“またね”って何の疑問も持たずに言えるのって、幸せなことだよねと。
今回、「またね。」という曲がありますね。
これは何人かの親友のことを思って書いた卒業ソングです。卒業ってひとつの区切りですけど、そのまま離れてしまうのではなく、“またね”にしようよという気持ちを伝えたくて書きました。“またね”っていう言葉を大切にしないと、気付かないうちに失うものは多いと思います。
さまざまなテイストの曲が入った一枚になりましたね。リリースした後は、どのように活動をしていきたいですか?
いろんなタイプの曲をどんどん歌っていきたいです。セルフプロデュースをして、じぇにー。というアーティストをさらに作っていきたい。今回のミニアルバムによって盛り上がる曲が増えたので、ライヴの感じが変わっていきそうなのも楽しみです。4月9日にRUIDO K2でワンマンがあるんですけど、今、セットリストですごく悩んでいまして(笑)。どんな流れを作ろうかなと考えているところです。そして、ライヴはもちろんですけど、いろんな面で今後さらに幅を広げていきたいと思っています。音楽って知っていけば知っていくほど楽しいですね。
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