osage『EIGHT BALL FESTIVAL 2024』
ライブレポートーー何年先もずっと素
敵なイベントが続きますように」初登
場にしてグッドメロディ連発で魅せた
バンドの願いと存在証明

『EIGHT BALL FESTIVAL 2024』osage
Weezerの「Run Away」の爆音SEを浴びながら、初登場の「STRIPED STAGE」に現れたのはosage。「東京下北沢、osage始めます。よろしく!」と山口ケンタ(Gt.Vo)が宣言し始まった「セトモノ」から、この日への思いが十二分に伝わる気迫、重なり合うギターの巧みなアンサンブル、疾走するビートが、溢れ出すポテンシャルを即座に証明。
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2月にリリースされたミニアルバム『ENSEMBLE CAST』収録の「少年少女」でも、漂うメランコリーとポップセンスの黄金配合で、いつの間にかびっしり埋まったフロアを大いに沸かせる。続く「letter」しかり、繰り出す曲がことごとくグッドメロディで、フックのあるリフとしなやかな歌声がどこまでも広がっていく。
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「『EIGHT BALL FESTIVAL』、まずは我々osageを呼んでくださり、そして、これだけたくさんの方がお集りくださり本当にありがとうございます! 今日はたくさん曲を持ってきました。短い時間、全力で歌って届けて帰りますので、どうぞ最後までよろしくお願いします。俺たちがブランニュー・ジャパニーズ・ロックバンド from 東京下北沢。これが新しいロックバンドだ!」(山口、以下同)
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ダークでエモーショナルな「フロイト」では、うねるグルーヴと何とも妖艶なサウンドで魅了。石野理子(ex.赤い公園)をゲストボーカルを迎え話題を呼んだ「夜煩い(feat.石野理子)」でも、山口単独の歌唱ながら楽曲のメロウな魅力を存分に抽出したパフォーマンスとなっていた。
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「『EIGHT BALL FESTIVAL』楽しんでますか! いい景色だ。本当にすごい人ですよ。岡山にこれだけたくさん人が集まって、一日をみんなで作り上げてる。ぼっけゑラーメン、のんき坊、さんすて、岡山広場……全部が関係あるものになってます。今こうやって目が合うあなた、誰も他人じゃねーぞ。どうか何年先もずっと素敵なイベントが続きますように、愛を込めて。遠くに行った友達の歌です」
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渾身の「ウーロンハイと春に」では会場の隅々から拳が上がり、「90秒間一人にさせないための歌を!」と、ラストは「世明けの唄」を披露。ネクストブレイクを射程圏内に、「あなたにとって最高の一日になりますように! また会いましょう」との約束と音楽を残して、「STRIPED STAGE」を後にしたosageだった。
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取材・文=奥“ボウイ”昌史 撮影=後藤壮太郎

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