テイラー・スウィフトが年間最優秀ア
ルバムを受賞し、過去最多記録を樹立
 「第66回グラミー賞授賞式(R)」主
要6部門の受賞結果を発表

世界最高峰の音楽の祭典「第66回グラミー賞授賞式(R)」が本日・日本時間2月5日(月)に開催された。
例年までの主要4部門(年間最優秀アルバム、年間最優秀レコード、年間最優秀楽曲、最優秀新人賞)に加え、今回から最優秀プロデューサー(ノン・クラシック)と最優秀ソングライター(ノン・クラシック)の2部門が主要へと移行。年間最優秀アルバムにはテイラー・スウィフト『Midnights』が輝き、テイラーはスティーヴィー・ワンダーやフランク・シナトラ、ポール・サイモンの持つ同部門3回受賞を超え、過去最多の4回受賞という記録を樹立した。『Midnights』は最優秀ポップ・ヴォーカル・アルバムも受賞。同作のプロデューサーであるジャック・アントノフは年間最優秀プロデューサー(ノン・クラシック)を3年連続で受賞、ベイビーフェイスと並んで連続受賞歴1位タイとなった。
また、年間最優秀レコードを受賞したのはマイリー・サイラス「Flowers」。同曲は最優秀ポップ・パフォーマンス(ソロ)も獲得しており、今回がマイリーにとって自身初のグラミー賞受賞となった。7部門にノミネートされていたビリー・アイリッシュは、「What Was I Made For? [From The Motion Picture "Barbie"]」で年間最優秀楽曲を受賞。彼女にとって2020年の「Bad Guy」以来、二度目の同賞受賞となった。「What Was I Made For? [From The Motion Picture "Barbie"]」は最優秀映像作品楽曲も獲得している。そして、最優秀新人賞には、今年7部門にノミネートされていたヴィクトリア・モネが受賞。彼女は最優秀R&Bアルバム、最優秀録音アルバム(ノン・クラシック)を含む、合計3部門受賞を果たした。なお、年間最優秀ソングライター(ノン・クラシック)にはリル・ダーク feat. J. コール「All My Life」やタイラ「Been Thinking」などを手掛けたセロン・トーマスが受賞した。
マイリー・サイラス:Getty Images
最多9部門にノミネートされていたシザは主要部門こそ逃したものの、最優秀ポップ・パフォーマンス(デュオ/グループ)、最優秀R&Bソング、最優秀プログレッシヴR&Bアルバムの3部門で受賞を果たした。そのほか、日本人アーティストもいくつかのノミネート作品に関わっていたが、グラフィックデザイナー/ディレクターの小池正樹がノミネートされた『Words & Music, May 1965 - Deluxe Edition』、日本人ベーシストのモト・フクシマ擁するHouse Of Watersの『On Becoming』、日本人女性プロデューサーのTOMOKO IDAが携わったタイニーの『DATA』は、それぞれ惜しくも受賞を逃した。
ビリー・アイリッシュ:Getty Images
今年の授賞式はマライア・キャリーやクリスティーナ・アギレラ&マルーマ、リゾ、ボノ(U2)、ライオネル・リッチー、メリル・ストリープ&マーク・ロンソン、セリーヌ・ディオンなど、各部門のプレゼンターを務めたアーティスト/著名人も非常に豪華。ライブパフォーマンスも授賞式の幕開けを飾ったデュア・リパを筆頭に、「Kill Bill」で本格的な殺陣や特殊演出を用いたシザ、「vampire」歌唱中に背景から血が流れると、オリヴィア・ロドリゴの腕からも血が滴り始めるなど、ノミネートされたアーティストらが渾身のステージを披露。加えて、ラスベガスの球体型アリーナ施設「Sphere」で行なわれたU2のライブは史上初のテレビ中継となり、壁面をすべてLEDスクリーンで覆われたその圧巻の映像に圧倒されたことだろう。さらに、昨年亡くなったトニー・ベネット、シネイド・オコナー、クラレンス・アヴァント、ティナ・ターナーへ向けたスティーヴィー・ワンダー、アニー・レノックス、ジョン・バティステ、ファンテイジア・バリーノらの追悼パフォーマンスも見応えがあり、トニーの歌&映像をシンクロさせて歌唱するスティーヴィーや、プリンスとの活動で知られるウェンディ&リサを携え「Nothing Compares 2 U」を熱唱するアニーの姿にも注目しよう。
ヴィクトリア・モネ:Getty Images
主要6部門 受賞結果
年間最優秀レコード
マイリー・サイラス/Flowers
年間最優秀アルバム
テイラー・スウィフト/Midnights
年間最優秀楽曲
ビリー・アイリッシュ/What Was I Made For? [From The Motion Picture "Barbie"]
最優秀新人賞
ヴィクトリア・モネ
年間最優秀プロデューサー(ノン・クラシック)
ジャック・アントノフ
年間最優秀ソングライター(ノン・クラシック)
セロン・トーマス

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