歌舞伎座『十二月大歌舞伎・第一部』
でイープラス貸切公演を開催、演目は
『旅噂岡崎猫』と超歌舞伎 Powered
by NTT『今昔饗宴千本桜』の豪華二本
立て
■『旅噂岡崎猫(たびのうわさおかざきのねこ)』
奈河彰輔 脚本
石川耕士 補綴・演出
市川猿翁 演出
坂東巳之助/おさん実は猫の怪
中村橋之助/由井民部之助
坂東新悟/お袖
由井民部之助とお袖の夫婦は幼い子を連れて、東海道の岡崎宿の外れまでやってくる。すっかり日も暮れたので、彼らは無量寺に一夜の宿を求めるが、この寺を預かるおさんという老婆は、病死したはずのお袖の母親と瓜二つ。甦ったというその老婆は初孫を見て喜ぶが、実はその正体は怖ろしい猫の化物で…。
岡崎の古寺に出現する化け猫の伝説を題材にした作品の中でも、有名なのが、奇抜な発想で描かれた四世鶴屋南北の『獨道五十三驛』。老婆に化けた猫の怪が十二単を着て姿を現すなど趣向に富んだ展開で、二世市川猿翁により復活上演された人気の場面を、今回は石川耕士の補綴・演出により上演。巳之助がおさん実は猫の怪、橋之助が由井民部之助、新悟がお袖を勤める歌舞伎らしい魅力の溢れる舞台に期待!
中村獅童 初音ミク 宙乗り相勤め申し候
松岡 亮 脚本
藤間勘十郎 演出・振付
中村獅童/佐藤四郎兵衛忠信
初音ミク/美玖姫
小川陽喜/陽櫻丸
小川夏幹(獅童次男)初お目見得/夏櫻丸
中村蝶紫/初音の前
澤村國矢/青龍の精
中村七之助/神女舞鶴姫
中村勘九郎/朱雀の尊
神木である千本桜の咲き誇る神代の時代、この世を闇に落さんと企む青龍の精の襲撃を受け、桜はその花を散らし、世界は闇に包まれ、神木を守護なす白狐や美玖姫はその難を数多の犠牲を伴って逃げ延びる。時は移り。枯れ果てた千本桜の周りで寂しく舞う蝶々は、記憶を失い逃げ延びた美玖姫の仮の姿。そこへ、白狐の転生した姿である佐藤忠信が現れる。神代の時代の記憶を残す忠信は、美玖姫に駆け寄るが…。
歌舞伎の名作『義経千本桜』と、バーチャル・シンガー初音ミクの代表曲である「千本桜」の世界観に着想を得て書き下ろされた本作は、超歌舞伎の初演である「ニコニコ超会議2016」で上演された記念碑的な作品。古典歌舞伎とNTTの技術をはじめとした最新のテクノロジーが融合した“超歌舞伎”はこれまで各地の劇場で上演を重ね、進化を遂げてきた。そしてこのほど、遂に歌舞伎座に初登場となる。獅童が佐藤四郎兵衛忠信、初音ミクが美玖姫、七之助が神女舞鶴姫、勘九郎が朱雀の尊を勤め、獅童の次男小川夏幹が夏櫻丸役で初お目見得する。超歌舞伎の生み出す舞台と客席の一体感を楽しもう。
SPICE
SPICE(スパイス)は、音楽、クラシック、舞台、アニメ・ゲーム、イベント・レジャー、映画、アートのニュースやレポート、インタビューやコラム、動画などHOTなコンテンツをお届けするエンターテイメント特化型情報メディアです。