ともに役者生活50周年を迎える市村正
親と鹿賀丈史が出演 ブラッシュアッ
プを重ねた、新たなミュージカル『生
きる』が開幕へ

2023年9月7日(木)新国立劇場 中劇場にて、Daiwa House presents ミュージカル『生きる』が開幕する。この度、初日に先駆けて、主演の渡辺勘治を演じる市村正親と鹿賀丈史、演出の宮本亞門による会見が行われた。
本作は、黒澤明監督が1952年に発表した映画「生きる」を原作に2018年に誕生した、日本発のオリジナルミュージカル。3度目となる今回も、演出・宮本亞門はさらにブラッシュアップを重ね、新たな『生きる』が誕生する。
渡辺勘治 役(ダブルキャスト):市村正親    撮影:引地信彦
渡辺勘治 役(ダブルキャスト):鹿賀丈史     撮影:引地信彦
主人公・渡辺勘治をダブルキャストで演じるのは、市村正親と鹿賀丈史。ともに役者生活50周年を迎える2人が、流石の演技力で劇場を涙の渦に巻き込んだ。初演からの出演となるが、今回もさらに深みが増し、それぞれ全く異なる新たな渡辺勘治が誕生した。
(左から)平方元基、鹿賀丈史、高野菜々     撮影:引地信彦
(左から)鹿賀丈史、高野菜々、実咲凜音、村井良大     撮影:引地信彦
勘治の息子・光男を演じるのは、再演から続投の村井良大。父への怒りを爆発させ、“嫌われ役”を見事に演じきる。
渡辺光男 役:村井良大     撮影:引地信彦
ここからは今回から参加の新キャスト。
小説家をダブルキャストで演じるのは、平方元基と上原理生。“二枚目俳優”を封印し売れない小説家を見事に体現した平方に対し、上原は、当時の無頼派をも思わせるような昭和の香りを感じさせる小説家像だ。
小説家 役(ダブルキャスト):平方元基     撮影:引地信彦
(左から)小説家 役(ダブルキャスト):上原理生、市村正親     撮影:引地信彦
小田切とよ役を演じる高野菜々(音楽座ミュージカル)は、今回が初の外部出演。圧倒的な歌唱力と持前の溌剌としたオーラで、エネルギーに満ちた新たな小田切とよ像を創りあげた。
(左から)市村正親、小田切とよ 役:高野菜々     撮影:引地信彦
渡辺一枝役には、実咲凜音。自身の考えを持ち、前を向いて新たな時代を生きようとする芯のある女性を演じる。
(左から)村井良大、渡辺一枝 役:実咲凜音     撮影:引地信彦
そしてヤクザ組長は、その圧倒的な歌唱力と迫力で冷徹非道な悪人を表現した福井晶一、役所の助役は、近年は悪役での好演も光るベテラン俳優・鶴見辰吾が演じる。
組長 役:福井晶一     撮影:引地信彦
助役 役:鶴見辰吾     撮影:引地信彦
夜の楽園で舞い踊る人々、迫力満点のヤクザたち、昭和のパワーがみなぎる主婦たちなど、その他の登場人物もそれぞれの個性が光る。作品を更に盛り上げるキャラクター達に、要注目だ。
(左から)上原理生、市村正親     撮影:引地信彦
(左)鹿賀丈史     撮影:引地信彦
本作の上演時間は1幕60分、休憩25分、2幕65分(計2時間30分)を予定。
(左から)鹿賀丈史、平方元基
東京公演は9月7日(木)~9月24日(日)東京・新国立劇場 中劇場にて上演、その後9月29日(金)~10月1日(日)大阪・梅田芸術劇場メインホールにて上演。
【ストーリー】
定年を間近にした役所の市民課長、渡辺勘治(市村正親/鹿賀丈史)。
早くに妻を亡くした彼は息子夫婦(村井良大・実咲凜音)と同居しているが、心の距離は遠い。
そんなある日、渡辺は、自分が胃癌であり残りの命が長くないことを知る。
自暴自棄になった彼は、居酒屋で出会った売れない小説家(平方元基/上原理生)と夜の街に繰り出し、人生を楽しもうと試みるが、心が満たされることはなかった。
翌朝、市民課で働く女性・小田切(高野菜々)とよに偶然出会う。太陽のように明るい彼女に惹かれ、頻繁に誘うようになる渡辺は「残りの人生を、1日でいいから君のように生きたい」と本音を語る。そして、とよが何気なく伝えた言葉に心を動かされ、渡辺は人生をかけた決意をするのだった。

初日前会見時コメント
(左から)演出:宮本亞門、市村正親、鹿賀丈史     撮影:引地信彦
■市村正親(渡辺勘治 役/Wキャスト)
黒澤明監督が作ったこの『生きる』という作品を、演出の宮本亞門さんが舞台化して、音楽はブロードウェイでも活躍するジェイソン・ハウランドが素晴らしい曲を作ってくれて、なおかつ盟友2人が出ているこのミュージカル『生きる』。これを見なければ「生きたこと」にはならないのでしょうか?(笑) 是非劇場に観にいらしてください。お待ちしております。
■鹿賀丈史(渡辺勘治 役/Wキャスト)
今回の再演が2023年である意味ということを意識して取り組みたいと思います。やはり、今の時代、今のこの時に何故生きるのか、『生きる』を上演するのかということを念頭に置きながら芝居をしたいと思います。よろしくお願いします。
■宮本亞門(演出)
本作は日本のオリジナルミュージカルで3度目の上演となりますが、さらに面白く、ますます磨きがかかっています。劇中には華やかなシーンもあり、癌の話をしているけど全然悲しい話は無い、希望しかないようなガツンと心に響く作品です。是非劇場に足を運んで体感していただきたいと思います。お待ちしております。

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