「秋は上野でオペラ!」を合言葉に、
“東京×オペラ”をテーマにしたイベ
ント『Tokyo Opera Days』が開催

2023年10月9日(月・祝)~15日(日)の7日間、東京文化会館にて、“東京✕オペラ”をテーマにしたイベント『Tokyo Opera Days』が開催されることとなった。
公益財団法人東京二期会は、文化庁が統括する文化資源コンテンツ創成事業「日本博2.0」へ参画する。 2023年度から3年間、各年秋にて東京文化会館でオペラ公演を中心に、オペラに関連するさまざまなイベントを実施しており、初開催となる『Tokyo Opera Days』では「秋は上野でオペラ!」を合言葉に、東京・上野からオペラの魅力を発信するため、さまざまな企画をおくる。
『Tokyo Opera Days』のメインは、シュトゥットガルト州立歌劇場との提携によるヴェルディの名作オペラ『ドン・カルロ』公演。「オペラ王」とも称される、イタリアオペラの大作曲家ジュゼッペ・ヴェルディを代表するグランドオペラで、16世紀絶対王制時代のスペイン王朝を舞台に繰り広げられる、全5幕8場に及ぶ壮大なドラマだ。
ロッテ・デ・ベア演出、シュトゥットガルト州立歌劇場公演オペラ『ドン・カルロ』より   Photo Matthias Baus

ロッテ・デ・ベア演出、シュトゥットガルト州立歌劇場公演オペラ『ドン・カルロ』より   Photo Matthias Baus
指揮は、世界の主要歌劇場で絶賛が続くレオナルド・シーニ。演出は、オペラ新時代を築くと呼び声の高い、ウィーン・フォルクスオーパー芸術監督のロッテ・デ・ベアが日本初登場。現代においても男性が多く活躍するオペラ演出界の中で、世界の第一線で活躍し評価されている女性演出家のひとりが、ヴェルディの名作に新鮮な息吹をもたらす。当公演は、9月30日(土)に神奈川(よこすか芸術劇場)、10月7日(土)、8日(日)に北海道(札幌文化芸術劇場 hitaru)を巡回し、ツアーのラストを『Tokyo Opera Days』で飾る。

レオナルド・シーニ   Photo Laila Pozzo
ロッテ・デ・ベア   Photo Philipp Ottendorfer
そして『ドン・カルロ』の魅力をより深く味わってもらうため、ロッテ・デ・ベアのプレトーク(13日)、バックステージツアー(14,15日※15日は英語通訳付き)を実施。プロフェッショナルを目指す日本の若いアーティストのための教育プログラムとして、指揮者シーニと演出家デ・ベアによるマスタークラスも開講。シーニのマスタークラスは一般の方も聴講可能で、デ・ベアのクラスも後日無料配信を予定している。
また、オペラ史上最高のソプラノ、マリア・カラス生誕100周年を記念して、特別展と映画上映を開催(いずれも無料)。特別展では、堂島リバーフォーラムの企画・協力により、大阪『-L’ AMORE- Maria Callas 生誕 100年記念展』(堂島リバーフォーラム)、東京『MARIA CALLAS-ディーヴァが愛した真珠-』( ミキモトホール)で開催される展覧会の一環として、『Tokyo Opera Days』の期間中、その一部が東京文化会館大ホールホワイエで展示される。貴重な舞台写真、当時のポスター、レコード、プライベートで愛用していた衣服やジュエリーなどを見ることができる(一般観覧:9~12日/『ドン・カルロ』公演入場者のみ:13~15日)。
イタリア・ヴェローナ州 ゼーヴィオ市で開催された「Maria Callas- Forever Divina」展覧会の様子   協力:ACCADEMIA LIRICO INTERPRETATIVA MARIA CALLAS
イタリア・ヴェローナ州 ゼーヴィオ市で開催された「Maria Callas- Forever Divina」展覧会の様子   協力:ACCADEMIA LIRICO INTERPRETATIVA MARIA CALLAS
Petit Dragon Unbeldi Productions - France 3 Cinema   (c)2017 - Elephant Doc -
今回は特別に、大ホールのステージにスクリーンを設置し、マリア・カラスの生涯を肉声と貴重な映像でつづったドキュメンタリー映画の名作『私は、マリア・カラス』(2017年フランス)を無料上映する(9日)。人生そのものがオペラのようにドラマティックだった不世出の歌姫の素顔を、展示と映画を通して垣間見ることが可能だ。
そのほか、『Tokyo Opera Days』では、東京二期会オペラ劇場の過去の公演から、宮本亞門が演出し、世界的デザイナーの故・高田賢三が衣裳を手掛け、その後ザクセン州立歌劇場、サンフランシスコ歌劇場で上演されることとなった、2019年東京でのワールドプレミエ公演の映像(収録:NHK)を特別に映画上映する(9日/10~12日は大ホールホワイエのモニターで連続放映)。また、宮本亞門の講演会『オペラを演出して~宮本亞門が語るオペラの魅力』を開催(10日)。ジャンルを越えて活躍する宮本亞門だからこそ語ることのできる、オペラならではの魅力を伝える。

2019年東京二期会オペラ劇場、宮本亞門演出『蝶々夫人』より   Photo 三枝近志
さらにキャノピーの特設ステージでは、オペラエンターテインメント時空間絵巻(R)による『蝶々夫人』公演を予定(11、12日)。同特設ステージでは、国立能楽堂の特別ステージも企画されている(12日)。屋外ステージのイベントはいずれも無料となっているので、気軽に立ち寄り、オペラの魅力に触れてみてはいかがだろうか。

アーティスト

SPICE

SPICE(スパイス)は、音楽、クラシック、舞台、アニメ・ゲーム、イベント・レジャー、映画、アートのニュースやレポート、インタビューやコラム、動画などHOTなコンテンツをお届けするエンターテイメント特化型情報メディアです。

新着