May'n

May'n

【May'n インタビュー】
今までのMay'nらしさと新しさ、
どっちも味わえるアツい曲になった

“自分に正直にいたいね”というのも
私が伝えたいこと

“嘘”がテーマだけあって“偽り”と“真実”、“リアル”と“フィクション”、“夢”と“日常”といった対比するワードも歌詞には散りばめられていますが、お話を聞いているとMay'nさんの中では、もしや“嘘”と“真実”ってまったく違うものではない?

“時には自分自身に嘘をついて高めていこうよ!”というのが全体のテーマでもあるから、やっぱり嘘と真実って常に隣り合わせに存在するものだとは思います。嘘があるからこそ真実も見えてくるものだし、そんな想いも込めて《真っ赤に塗られた真実》というフレーズをサビに入れました。“真っ赤”って本来は“嘘”に使われる形容だけれど、嘘があったからこそ生まれた今の真実というものも、きっとあるんじゃないかと思うので。

しかし、嘘の中には自分を高めるためのものではなく、何の実にもならないものも多いじゃないですか。例えば遅刻をして、本当は寝坊をしたのに“いや〜、電車が遅れちゃって”と嘘をつくとか。そんなふうに“これは良くなかったな”と後悔しているような嘘ってあります?

大人になってから嘘ついた記憶が本当にないんですよ。寝坊して遅刻したとしても正直に言うし、電車の遅延とかって今は調べれば嘘か本当か分かりますからね。そもそも一回嘘ついたら、その嘘をつき続けなきゃいけないのが面倒だと思ってしまうんです。

そういう意味では事実に対する嘘はつきにくい時代かもしれませんね。ただ、自分の気持ちに対する嘘は本人以外には暴きようがないわけで、そこで自分を高める嘘と自分を苦しめる嘘が分かれてくるような気がします。

確かに! そういう意味では、デビューしたてとか20代前半の頃は悩むのが怖くて、つらいことがあっても“いや、大丈夫だ”と、すぐに這い上がってしまう癖があったと思います。それは子供の時から。だから、あんまり悩んだことがないんですよ。“悩んでる暇があるなら、何かやる!”と自分自身に言ってしまうから。

強い!

でも、それで喉を痛めて一時期活動休止してしまったこともあって、思い返せば“あそこで頑張りすぎなくても良かったな”と思う瞬間もありました。もちろんプロとして頑張らなきゃいけない時はあるけれど、“つらいね”とか“頑張ったね”とか自分を認めてあげても良かったなと。なので、最近は別に他人に言わなくても自分の喜怒哀楽の全てをちゃんと認めてあげることは意識しています。この曲では“時に嘘をついてでも自分を高めていくのは大事だよね”というメッセージを書いていますが、同時に“自分に正直にいたいね”というのも私が伝えたいことではあるんです。

そこは時と場合によりけりですよね。しかし、「LIES GOES ON」は歌だけでなくダンスもかなりハードで、これはライヴが不安になるのも分かります。

今まではダンサーさんと一緒に踊っていても、基本的に左手でマイクを持っているので右手しか使えませんでした。だけど、今年初めにやったダンスライヴ『Hang Beat』でヘッドセットを使い、両手を使ってたくさんダンスを踊らせてもらったおかげで、“もっともっと踊りたいな”と思うようになったんです。そしたら、今回の「LIES GOES ON」がとてもダンス映えしそうな楽曲だったので、より新しいMay'nを届けようと、かつてないほどMVでもたくさん踊らせてもらいました。ただ、撮影自体はスムーズだったんですけど、レッスンは普段よりも時間がかかって。サポートしてくださっているダンサーのみなさんが第一線で活躍されてる方々なので、振り付け自体もすごく難しかったんですよ! ちょっと不思議な感じにしたかったので最近流行りつつあるかなと思っているヴォーギングを取り入れてたくさん手を動かしてみたり、嘘をついている人はよく顔を触ると言われているから顔を触るような振りが入っていたりもして。

MVではダンサーを6人従えているのも、May'nさんを合わせて歌詞にある“七つ星”になるためだったのかなと。

それすごくいいですね! そういうことにしておきたいです!(一同笑) ライヴになるとマイクを使っているので、MVよりは少し簡略化してますけど、それでも今までで一番と言っていいくらい踊ってますね。実際にライヴで披露した時も“リリース前なのにこんなに盛り上がるなんて!?”という手応えを感じられたんですよ。アニメソングならではのキャッチーな疾走感に乗ってくれてる方もたくさんいますし、間奏のエレクトロなDJタイムでは自由に楽しんでくださって、フルならではの爆発力を感じました。

逆にアニメサイズをオープニング映像つきで観ると、より疾走感が際立って感じられますよね。原色の色合いもすごく鮮やかだし。

だから、すごく嬉しかったですね。アニメ映像と曲のリズム感もすごく合っていて、今、放送をリアルタイムで観ていても毎週感動してしまうんです。音楽に込めた想いを、たくさん映像で掬い上げていただけているなと思います。

OKMusic編集部

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