AMEFURASSHI、満員のワンマンライブ
「梅雨祭」でRAM RIDERとコラボ

AMEFURASSHIのワンマンライブ「梅雨祭2023」が本日7月9日に東京・新宿ReNYで開催された。

5月発売のミニアルバム『Coffee』のリリース記念イベントで撮影された愛来のダンス動画がTikTok上で400万回近く再生されるなど、結成5年目にして注目度を加速度的に高めているAMEFURASSHI。「梅雨祭」は梅雨明け直前の時期に行われるライブで、今回は開催の約1カ月前にチケットが見事ソールドアウトした。4人は「Endless Rain」「Summer Night Party」という異なるテーマに沿って昼夜2部にわたってパフォーマンスを披露。事前に出演がアナウンスされていたRAM RIDERをゲストに迎えつつ、満員の会場を大いに沸かせた。

第1部「Endless Rain」

ライブが開演すると、ゲストのRAM RIDERがさっそくステージ上のDJセットに登場。RAM RIDERによる煽りやミラーボールの光によって会場の温度がふつふつと沸き立っていく中、この日のために用意されたポップかつスタイリッシュな新衣装を着用したAMEFURASSHIも観客の前に姿を現した。4人が「Fly Out」でライブをスタートさせ、大量のスモークに包まれながら歌とダンスを届けると、その迫力にフロアは一気に大盛り上がり。RAM RIDERの巧みなプレイにより、ライブは「Rain Makers!!」「DROP DROP」へとシームレスにつながっていった。「Rain Makers!!」ではメンバーもファンもペンライトを高く掲げ、「DROP DROP」では終盤のサビでシンガロングが発生。”激しい雨”をテーマしたこの冒頭のブロックで、AMEFURASSHIはRAM RIDERとのコラボレーションを通して会場をダンスフロアへと変えてみせた。

MCに移るとメンバーは「一番に言いたいことと言えば……本当にソールドアウトありがとうございます!」と感謝の気持ちを伝え、祝福の拍手を浴びる。次のブロックでは「雑踏の中で」などのしっとりとした楽曲や、ミニアルバム『Coffee』のリード曲「Blow Your Mind」を通して梅雨の時期のセンチメンタルな感情が表現された。ライブ序盤とは異なる大人びた空気が会場に充満するも、1分41秒という短い尺のダンスナンバー「MOI」がスタートするとフロアは再びヒートアップ。

AMEFURASSHIはこの曲を3回連続で披露して観客のテンションを右肩上がりに引き上げた。これをきっかけに、4人は雨明けと夏の到来を告げるようなハイテンションのパフォーマンスを展開。「轟音」では法被を羽織って勢いよくタオルを振り回し、お祭り騒ぎを繰り広げる。新曲「ALIVE」ではメンバーもファンも光るうちわを手に持ち、アッパーなビートに乗せて会場を青い光で染め上げた。ライブ終盤にはRAM RIDERとのコラボが再び実現し、早口言葉を詰め込んだ「Tongue Twister」でライブのボルテージがもう一段階上昇した。

第1部のアンコールで披露されたのは「MICHI」「DISCO-TRAIN」「グラデーション」の3曲。「MICHI」では観客に光るうちわで自分たちのことを一斉に扇がせ、大盛況の中で第1部を終えた。また最後のMCでは「梅雨際2023」夜公演がU-NEXTで独占ライブ配信されること、新曲「ALIVE」が明日7月10日に配信リリースされることが発表された。

第2部「Summer Night Party」

AMEFURASSHIは第2部もRAM RIDERを迎えてのパフォーマンスでライブの幕を開け、「ARTIFICIAL GIRL」「Sneaker's Delight」といった疾走感あふれるナンバーでスタートダッシュを切る。RAM RIDERとのコラボによっていつも以上にダンサブルになった楽曲の数々を、観客は前のめりになって満喫し、躍動感あふれるパフォーマンスに歓声を重ねていく。この序盤のブロックを通して“パーティの始まり”が華やかに描かれた。

満員のフロアを見渡し、改めてファンへの感謝の思いを言葉にした4人はライブ中盤、3B junior時代のサマーソング「夏花火センチメンタル」をひさびさに披露したあとに、鈴木萌花を大きくフィーチャーしたAMEFURASSHI流のサマーチルソング「One More Time」を歌唱。新旧の夏曲で自分たちの成長を示した。その後、ライブはRAM RIDERを交えての”ナイトパーティ”へと突入し、楽曲が隙間なくノンストップで畳みかけられていく。「メタモルフォーズ」ではメンバーが“マネーガン”を手に歌唱し、おもちゃの紙幣をステージ上から撒き散らすという遊び心たっぷりのパフォーマンスが展開された。

アンコールのMCでは12月22日に東京・ステラボールでワンマンライブが行われることが発表され、盛大な拍手と歓声がこだました。ステラボールは市川優月、小島はな、鈴木萌花の3人が2013年にスターダストプロモーションのオーディションを受けた思い出の場所。会場のファンにワンマンライブに必ず来るように呼びかけた4人は、ここで1人ずつ「梅雨祭2023」の感想を述べていく。愛来は今までは上だけを見ていたが、目の前の目標を1つずつクリアしていく大切さに気付いたと話し、「目に見える喜びがたくさんあって、うれしいし幸せだなと感じています」と笑顔を見せた。

アンコールのラストにはRAM RIDERが改めてステージへ。再び共演することを固く誓ったAMEFURASSHIとRAM RIDERはライブの締めくくりに「Staring at You」を届け、観客と一緒に手を前に掲げて“星”を描いた。これで「梅雨祭2023」は終幕かと思いきや、メンバーがステージをあとにしてもフロアからの「アンコール」の声が止まず、AMEFURASSHIがもう一度観客の前に姿を見せた。4人が最後の最後に披露したのは新曲「ALIVE」。一体感と熱気があふれる中で「梅雨祭2023」の幕が閉じた。

概要・セットリスト

【公演概要】
公演名;AMEFURASSHI ワンマンライブ「梅雨祭2023」
日時:7月9日 (日)
<1部>open 13:15 / start 14:00 
<2部>open 18:15 / start 19:00
会場:新宿ReNY(東京都新宿区西新宿6-5-1 アイランドホール2F)
※両部とも全てSOLD OUT
https://www.amefurashi.jp/news/2023033001.html

【AMEFURASSHI「梅雨祭2023」2023年7月9日 新宿ReNY セットリスト】
第1部「Endless Rain」
01. Fly Out
02. Rain Makers!!
03. DROP DROP
04. 雑踏の中で
05. Lucky Number
06. Blue
07. Blow Your Mind
08. One More Time
09. UNDER THE RAIN
10. MOI
11. 轟音
12. ALIVE
13. Drama
14. Magic of love
15. Love is love
16. Tongue Twister
<アンコール>
17. MICHI
18. DISCO-TRAIN
19. グラデーション

第2部「Summer Night Party」
01. ARTIFICIAL GIRL
02. Sneaker's Delight
03. DISCO-TRAIN
04. MICHI
05. Batabata Morning
06. SENSITIVE
07. Magic of love
08. Blow Your Mind
09. 夏花火センチメンタル
10. One More Time
11.グラデーション
12. Love is love
13. Drama
14. Tongue Twister
15. メタモルフォーズ
16. ALIVE
<アンコール>
17. Fly Out
18. DROP DROP
19. Staring at You
<ダブルアンコール>
20. ALIVE

佐藤仁

日本だけでなく欧米やアジアのポップカルチャーやエンターテイメント、メディアの動向を幅広く取材。放送作家・番組制作協力も多数。

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