L→R yuri(Dr)、F チョッパー KOGA(Ba)、はな(Vo)、アンジェリーナ1/3(MC)、TOMO-ZO(Gu)、オレオレオナ(Key)

L→R yuri(Dr)、F チョッパー KOGA(Ba)、はな(Vo)、アンジェリーナ1/3(MC)、TOMO-ZO(Gu)、オレオレオナ(Key)

【Gacharic Spin インタビュー】
“この6人で勝負していく!”
みたいなサウンドになった

「ナンマイダ」こそ本当に
いろんな挑戦をさせてくれた

そして、大村孝佳提供曲「Live Every Moment~ヒトヨバナ~」。イントロのリフからゾクゾクするハードチューンなのですが、このプレイは楽器陣は大変だったのでは?

はな
ギターは本当に死ぬかと思いました(笑)。聴感上の印象よりも弾くのは100倍難しくて。曲調がすごくきれいなので、すんなりと弾けるような感じがあるんですけど、実際に弾いてみたらヤバかった…。しかも、私が弾きながら歌うっていうことを考えずに作ったみたいで。

大村さんも“ハイパー激ムズメロハー”とTwitterでつぶやいていましたしね(笑)。作ってもらう際に、何かオーダーはしたんですか?

はな
今回もツインギターが活きる曲をオファーしたんですけど、BPMがどうとか、ロックにしたいとか、あんまりそういうのは伝えていないです。でも、今回は予想外ではないんですが、“こういうきれいな感じのできたんだ”って最初はびっくりしました。
アンジェリーナ
私、立ち位置がはなさんの横なので、ライヴで歌っている時の指を見て…
はな
“かわいそうだな”って?(笑)
アンジェリーナ
もうおかしい!(笑) 普通に歌も難しいんですよ。なのに、それを歌いながら指をめっちゃ動かしている姿を見て“化け物だな”って(笑)。これを作った大村さんもすごいし、それを歌いながら演奏するはなさんもすごいです。
はな
大村さんは何も考えていないと思う(笑)。

ヴォーカルのキーも高くないですか? それをずっとキープしていないといけないし。

はな
すごい高いのは最後のほうとかだけなので、ハーモニーの具合とかで高く聴こえるのかもしれないです。メロディーがきれいなんで、広がりのある音程に聴こえて。

アンジーはどうですか? 英語のラップが入っていますが。

アンジェリーナ
最初、これを日本語で作ったんですよ。
はな
でも、大村さんが英語がいいって。
アンジェリーナ
そうなんですよー。私、英語はしゃべれないし、ラップにするとリズムのとり方が難しくて。しかも、2番はギターとラップだけになるから、ラップでグルーブを出さないといけないので、それも意識しないといけなくて。でも、はなさんにめっちゃ聴いてもらって、いろいろアドバイスしてもらいながらやったので、ラップとしての完成度はすごく高いと思います。
はな
空間が多い中でのラップだから、アンジーが引っ張らないといけないしね。

この曲でも成長できましたね(笑)。

アンジェリーナ
本当、そうですね。この曲でも成長できました。

「ナンマイダ」は重厚なナンバーなのですが、ヘヴィなだけでなく、キャッチーに弾けたり、ワルツを刻んだりで、何曲分のアイディアを詰め込んでいるのかと。

はな
Gacharic Spin人生を歌えたらいいなって。歌詞は途中から書き始めたんですけど、笑いながら愚痴を言っているような曲ですね(笑)。結成からの出来事を並べて書いているんで。

だから、展開が激しいんですね(笑)。

はな
どう説明していいか分からないんですけど、《気づけばドロン!!》とかのセクションの場面展開があるのはKOGAさんの案です。もともと間奏とかも“テンポを変えちゃえ”って場面展開はいっぱい作っていたんですが、KOGAさんがもっと入れたいと言い出して。“どこに入れようかな?”と悩んだんですけど、意外と強引に挟んでもOKな曲だったから、より展開が増えたって感じです。

違う曲が始まったと思ったら、展開の一部でした(笑)。

はな
そうですね(笑)。
アンジェリーナ
これ、歌はマジでむずいっす(笑)。ライヴでやるのをビビっています。でも、この曲こそ本当にいろんな挑戦をさせてくれましたね。この一曲で超成長しました。ラップでもそうだし、声色でもそうだし…ヴォーカルが入り組んで入ってくるところもあるんで、気を抜ける瞬間がないんですよ。
はな
確かに! ゲームを進めていっている感じですね。ここをクリアーしたけど、次のステージがもう始まっている…みたいな。最後まで休めない。でも、楽器が好きな人は楽しめるポイントがいっぱいあるから、ぜひカバーしてほしいですね。

この曲の中に《「楽しんじゃえビーム!!」》という台詞があるだけで、今作はTOMO-ZO曲はないんですね。

アンジェリーナ
アルバムが出来上がってから、私もそれを思いました。“あれ?”って(笑)。
はな
全然考えていなかったよね(笑)。

まぁ、この台詞だけでインパクト十分なんで(笑)。

はな
十分です、十分です(笑)。もしかしたらクラウンNGだったのかも!?
アンジェリーナ
じゃあ、そういうことで!(笑)

そして、ラストは強靭なバンドグルーブの「リバースサイコロジー」。これはライヴに向けた曲?

はな
ほぼほぼインスト曲なんですけど。これはKOGAさんから“ファンの人たちが暴れたいと言っているから、疲れさせて動けなくなるくらいジャンプさせる曲を作ろう!”っていう提案があって(笑)、最初は完全にインストだったんですよ。で、サビだけみんなで歌える感じに作って、1コーラスでライヴでやっていたんです。そこから展開を増やしてフル尺で作ってみたいってことになり、ギターソロを入れたり、アンジーのラップも入れて、曲として完成させたんです。なので、もうライヴではかなりやっているので、レコーディングもライヴみたいにポン!と歌って終わりました。作り込んで表現するっていうよりも、“うりゃ〜!”ってやっちゃったほうがいいっていうレコーディングでした(笑)。
アンジェリーナ
まさに“THE FIRST TAKE”でしたね(笑)。

初回限定盤には2月のLINE CUBE SHIBUYAでの『New Revolution~最終章の始まり~』を収めたBlu-rayが同梱されているのですが、いち早く新曲をプレイしているから、そのライヴバージョンも楽しめますね。このBlu-rayの観どころを挙げるとすれば?

はな
“最終章の始まり”ってワード的に重たいじゃないですか。やっぱりファンの人とかも心配してる人がたくさんいて、解散しちゃうんじゃないかとか、このライヴで終わりみたいな不安を持っている方がたくさんいて。もちろん“違いますよ”と説明もしてはいたんですけど、どうしても重たいイメージはあると思うんですよ。でも、セルフプロデュースが馴染んできて、いい意味で6人の力が抜けた部分もたくさんあると思うから、そういうものがライヴに詰め込めている…タイトルの重さはあるけれど、ちゃんと楽しめる雰囲気とかが詰まったライヴになったと私は思うので、そこが観どころかな? “最終章”っていうことで気持ちはギュッてしているけど、ギスギスしすぎていないので。
アンジェリーナ
全部のバランスがすごく良いライヴだったっていう印象があるんですよ。それこそ今までのGacharic Spinのエンターテインメント的な楽しさや、音の強さだったり、演奏やパフォーマンスのすごさっていうのを、どっちにも振りきって表現できたので、このライヴこそ最新のGacharic Spinの一番強い姿が伝わると思っていて。それを『W』という大事なアルバムに映像作品として付属できるのがすごく嬉しいですね。なので、ぜひ初回限定盤をゲットしてもらって、アルバムの曲もそうだし、ライヴの楽しさを体感してもらいたいです。このBlu-rayを観てもらったら絶対に届くものがあると思うので。

11月には日比谷野音で『LIVE 2023 「Limit Breaker~結成15 周年に向けて~」』という、タイトルに“限界突破”と掲げるライヴが控えているわけですが、どんなライヴになりそうですか?

はな
晴れてほしい〜(笑)。前回の野音の時は天気がちょっと危なかったんですけど、晴れてきれいな景色の中でやれて、すごく感動的な夜になったから、それを塗り替えるじゃないですけど、さらに今の6人で一生の思い出に残るような一日にしたいと思っています。

アンジーは?

アンジェリーナ
Gacharic Spinとしては一度、野音のステージに立たせてもらっている(2017年6月24日@『Gacharic Spin Special Live ~2017 春〜 ライバー大宴祭』)…って、私が入る前なんですけど(笑)。
はな
あははは。アンジー、いないじゃん!(笑)
アンジェリーナ
そういう意味では渋谷公会堂もそうなんですけど、Gacharic Spinにとって大事な場所なんですよ。そのステージに最終形態であるこの6人で立てるっていうのが、新メンバーとして嬉しいですし…って、“新メンバー”と言っても4年経っていますからね。でも、やっぱり思うところもあるんですよ。姉さんたちと一緒に立ちたかったステージ、ツアー、国というのがあるので、その歴史に自分がいないのが寂しくて。だから、渋谷公会堂、日比谷野音と、やっと一緒に立てることがすごく嬉しいですし、その気持ちを抱きながら“Limit Breaker=限界突破”ということで…いや、Gacharic Spinは最初から限界なんて設定していないバンドだし、“限界突破してどこに行くんだよ!”って思うんで(笑)、今の自分たちでも想像できないライヴにしないといけないと思っています。その時の私たちの全力の音を届けるステージになるとは思っていますけど。

取材:土内 昇

アルバム『W』2023年7月5日発売 CROWN STONES
    • 【初回限定盤】(CD+Blu-ray)
    • CRCP-40659
    • ¥5,500(税込)
    • 【通常盤】(CD)
    • CRCP-40660
    • ¥3,300(税込)
■アルバム『W』配信リンク
https://gacharicspin.lnk.to/double

ライヴ情報

『TOUR 2023「New Revolution」』
※終了公演は割愛
6/25(日) 石川・金沢AZ
7/02(日) 大阪・なんばHatch

『NEW ALBUM「W」Release Party!! 〜ALL PLAY+α!!!! Special Time〜』
7/23(日) 東京・渋谷ストリームホール

『47都道府県TOUR「ROCKET SPIRITS」Restart!!』
6/24(土) 長野・CLUB JUNK BOX
10/14(土) 兵庫・MUSIC ZOO KOBE 太陽と虎
10/15(日) 京都・KYOTO MUSE
10/28(土) 福島・郡山HIPSHOT JAPAN
10/29(日) 茨城・mito LIGHT HOUSE

『LIVE 2023 「Limit Breaker~結成 15 周年に向けて~」』
11/18(土) 東京・日比谷野外大音楽堂

Gacharic Spin プロフィール

ガチャリックスピン:リーダーのF チョッパー KOGAをはじめ、はな、TOMO-ZO、オレオレオナ、yuri、アンジェリーナ1/3、6人からなるエンターテイメントガールズバンド。年間 100 本以上のライヴをこなし、国内のみならず海外のフェスやイベントにも出演。結成10周年の2019年3月にベストアルバム『ガチャっ10BEST』を、20年3月には新体制初となるアルバム『Gold Dash』、21年9月にセルフプロデュースによるアルバム『Gacharic Spin』を発表。その後、レコード会社を移籍し、23年7月にアルバム『W』をリリース。Gacharic Spin オフィシャルHP

「レプリカ」MV

LIVE 2022「☆G!G!G!PREMIUM!!」
2022.07.02 @豊洲PIT

OKMusic編集部

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