”あなた”に捧ぐ 愛の名曲集&ショ
パン 『外山啓介ピアノ・リサイタル
』が開催決定

2023年10月9日(月・祝)サントリーホールにて外山啓介によるピアノ・リサイタルが開催されることが決定した。
毎年、サントリーホール(東京)やザ・シンフォニーホール(大阪)を中心に全国ツアーを開催している外山啓介。2023年は、現時点で、6月の山梨公演を皮切りに、静岡、北海道、大阪、東京などでの公演が発表されており、既に完売公演も出ている。ここ数年のツアー・プログラムは複数のピアノ・ソナタを中心とした重厚な選曲が続いていたが、今年は明るく華やかな曲が並ぶ。「すべての曲を聴き終わった後、絶対にお客様に笑顔で帰ってもらいたい」、という外山啓介の強い想いをのせたプログラミングになっているという。
外山啓介ピアノ・リサイタル2023
前半は、4人の大作曲家が誰かのために作曲した作品や、誰かへの特別な「想い」をテーマにした作品を集めたプログラム。最初の4曲はリストによる歌曲の編曲作品だ。ショパンの素朴な歌曲「私の愛しい人」に始まり、シューマンが結婚式前夜に妻となるクララに捧げた「献呈」、原曲〈おお、愛しうる限り愛せ〉の名の通り、当時の恋人への愛を高らかに謳い上げたリストの「愛の夢 第3番」、若きベートーヴェンによる優美かつ情熱的な名歌曲「アデライーデ」と、リストによりピアノ曲として華やかに編曲された作品が続く。さらに、誰もが耳にしたことがあるだろう「エリーゼのために」。〈エリーゼ〉が誰であるかは諸説あるが、ベートーヴェンが特定の人に想いを込めた作品であり、小品ながらベートーヴェンの真髄が詰まった名曲中の名曲だ。ピアノ・ソナタ第24番「テレーゼ」は、いわゆる“傑作の森”の時期の作品である「熱情」や「皇帝」でピアノ音楽の頂点を極めたベートーヴェンによる、心優しい可憐なソナタ。この曲を献呈した女性〈テレーゼ〉から贈られた肖像画を、ベートーヴェンは生涯大切にしていた、という逸話が残っている。
後半は、数多あるショパンの名曲の中から、特に華やかな楽曲を届ける。まずはワルツ第9番「告別」。「別れのワルツ」の愛称からは悲しい曲が想像されるが、ショパンが恋の真只中に作曲したと言われており、愛情深い作品だ。続く「小犬のワルツ」は、小犬が自分のしっぽを追いかけまわしている姿を描写したといわれる、愛らしい人気の小品。スケルツォ第2番は、ショパンが作曲した4つのスケルツォの中でも特に人気の高い作品で、一度聴いたら忘れられないほど鮮烈な冒頭、優雅でロマンティックな旋律は、まさに“ショパンの真骨頂”であり、代表作のひとつだ。続くノクターン第14番はショパン充実期の作品で、ノクターンの最高傑作ともいわれる第13番とともに作曲された。劇的な第13番に対して、おとなしい雰囲気を湛えているが、ショパンの内的な情熱を感じさせてくれる名曲だ。そして最後に演奏されるのが、ショパン初期の傑作「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」。穏やかで甘美な序奏に始まり、絢爛たる技巧に満ちたきらびやかなフィナーレを迎える大曲だ。
外山啓介は、「今回は『明るく華やかな曲』をテーマにお贈りいたします。ここ数年はやや重厚なプログラムが続いていたので、今年は全くキャラクターの異なる作品を演奏したいし、みなさんにも聴いていいただきたいと思いました。ベートーヴェンやリスト、そしてショパンなど、まさに「名曲」の数々を、お楽しみください!」とコメントを寄せている。

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