『X Games Chiba 2023』で「カッコい
いと思われたい!」 銀メダリスト・
開心那が目指す“自分らしさ”とは

『X Games Chiba 2023』が5月12日(金)~14日(日)、ZOZOマリンスタジアム(千葉県)で行われる。
『X Games』は世界最高峰のアクションスポーツの国際競技会だ。今大会のスケートボード女子パークには、開心那(14)が出場する。2021年夏の東京オリンピックで同種目の銀メダルに輝いた開。昨年、日本で初開催された同大会では2位という成績を残しており、今度こそ頂点を狙う。
「かっこいい、おしゃれと思ってもらいたい」という開に、今大会に向けての意気込みなどを聞いた。
『X games』を「お祭りイベントみたい」と笑う開心那 (c)齊藤 僚子
『X Games』は「お祭りみたいに楽しめる大会」
――心那さんは『X Games』にも、オリンピックにも出場されています。それぞれの大会について、どんな印象をお持ちですか?
開心那:『X Games』は、周りの人も盛り上がってるし、すごい楽しい感じです。スケートボードだけではなく、モトクロスだったりBMXだったり、いろんな種目があります。大会だけど、お祭りイベントみたいな感じですね。競い合って、もちろん順位もつくけど、『X Games』って点数が出ないんですよね。ジャッジが「この人が1位だ」みたいな感じで決める大会なので、技だけじゃなくてスタイルとかを見てくれてるのかなって思ったりはします。
――オリンピックはどうでしたか?
オリンピックはコロナで全然観客も入れない状態でしたが、やっぱり日本代表としてオリンピックに出場しているいう感覚があり、今までの大会とはまたちょっと違う雰囲気でした。
――観客いないと緊張しましたか?
開心那:歓声が上がったら、自分のテンションも上がるみたいな感じはありますね。
――数ある演技の中でも、スケートボードのパーク競技の魅力を教えてください。
開心那:パークスタイルの会場はおわん型みたいな形になっていて、その高さやセクションも色々あります。エアーが得意な人はすごい飛びますし、同じトリックでもスタイルは全然違うし、ラインも違うので、個性がいろいろ出る競技ですね。そういうところを見ていただければ、飽きないかなと思います。
「ノーズグラインドの技を、誰もやらないようなところで決めたい」と話す開心那 (c)齊藤 僚子
「ノーズグラインドの技を、誰もやらないようなところで決めたい」
――心那さんが一番人に見てもらいたいのは?
開心那:やっぱり自分はグラインドのトリックが得意なので、グラインドのスタイルは結構こだわってやっています。
――先日の世界選手権では、バックフリップ、ノーズグラインドのリバートを決めて銀メダルでした。『X Games』で決めたい技はありますか?
開心那:ノーズグラインドの技を、誰もやらないようなところで決めたいと思っています。
――前回の千葉大会で銀メダルでしたが、それが決まれば、一つ上にいける感じはありますか?
開心那:一番の目標は「自分のスタイルで滑り切ること」なので、まずは自分の出したいものを出し切れたらいいなって思っています。そのためにも、今は出したい技のメイク率を上げたりしています。本番で乗れるように、感覚とかを覚えるように、毎日出したい技をやっていますね。
――ライバルで気にしている人はいますか?
開心那:いないです。いつも大会は自分との戦いみたいなところなので、ライバルとか気にしている人はいないです。
――四十住選手、ブラウン選手は仲間のような感じですか?
開心那:そうですね、確かに大会では戦うんですけど、ライバルというよりはみんなで高め合ってやる感じなので。自分のラインをメイクするかしないから、自分との戦いです。
――先日の世界選手権は“パリ五輪に向けての予選のスタート”という立ち位置でしたが、次のオリンピックに向けての意気込みを聞かせてください。
開心那:とりあえず、パリに向けての予選的な大会で2位に入って、日本人の中では今のところランキング1位なので、次の大会でも順位を落とさないように、自分の滑りをメイクしたいですね。
身長が167cmになり、「スピードがつきやすくなった」とのこと (c)齊藤 僚子
身長が167cmに! スピードがつきやすくなり、スタイルがもっと出せるように
――オリンピックの時は146cmだった身長が、今は167cmになったと聞いています。何かプラスになった面、やりにくくなった面はありますか。
開心那:プラス面はやっぱり体が大きくなったから、スピードがつきやすくなりました。あとはスタイルがもっと出せるようになったかな。マイナスになった面はないと思います。やりにくいとか全然ないです。
――演技については、どういう所をアピールしたいですか?
開心那:私は派手な技っていうか、540度回ったりはしないので、シンプルな技でかっこよく見せれたらいいなって思っています。後は、人と違うようなラインを使っていきたいですね。人と同じとかって、あんま好きじゃないんですよ。「これはかわいい」と思って真似するんじゃなくて、自分がこれがいいって思えるものを探したいです。皆さんにはよく「スラッと見える」と言われますね。髪を伸ばしているのも、「演技中に髪がパサーってなったのがかっこいい」と前に言ってくれた人がいたからなんです。
――オリンピック銀メダルを取った後のインタビューで、「世界でかっこいいスケーターになりたい。自分のシグネチャーモデルを出したい」とおっしゃっていました。今はいかがですか?
開心那:かっこいいスケーターになりたいのもそうですが、どこから見ても心那だって分かってもらえるようなスケーターになりたいです。そういうスタイルを持ったスケーターになりたいし、やっぱり自分のシグネチャーモデルも出したいなと思っています。
「自分のスタイルでラインをメイクしたい」開心那 (c)齊藤 僚子
「自分のスタイルでラインをメイクしたい。それをぜひ見て」
――14歳のいち中学生として、最近ハマっていることはありますか?
開心那:買い物とかも好きだし、遊園地とかも好きです。最近は空いてる時間でミサンガ作りとかしています。オリンピックの時に一緒にいた日本のコーチ教えてもらってから、ハマって作るようになりました。人にあげたりもしますし、四十住さんにもプレゼントしましたよ。
――先ほど「カッコよいと言われたい」という話がありましたが、服装についてはどうでしょうか?
開心那:ファッションについては、周りの人が見て「かっこいい。おしゃれ」って思ってもらえたらすごく嬉しいです。演技についても、上手いって言われるより、かっこいいって言われるほうが嬉しいですね。
――今日のファッションも、そのイメージですか?
開心那:そうですね。細身のジーパンが好きだし、短いTシャツとかロンTなんかも、よく着ています。
――ファンの方から「一緒に写真撮って」みたいな感じになるんじゃないですか?
開心那:結構あります。やっぱり、ファンの人にそう言ってもらえると嬉しいですね。
――最後に『X Games』千葉大会では、どんなところを見てもらいたいですか? 読者へのメッセージをお願いします。
開心那:グラインドトリックのスタイル、技をやる場所、ラインを見てもらいたいです。たくさんの人が見て来てくれると思うので、自分の滑りをみんながかっこいいと思ってくれるような滑りをして盛り上がりたいし、海外の友達や知り合いのスケーターと一緒に楽しみながらやりたいです。自分のスタイルでラインをメイクしたいな。それをぜひ会場で見てください。
(c)齊藤 僚子
昨年は3日間4万人の来場者を集めた千葉大会。アクションスポーツの人気がより沸騰する中、さらなる盛り上がりが期待される。レベルアップした開のパフォーマンスに注目したい。

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