博多座 二月花形歌舞伎『新・三国志
関羽篇』 開幕 23年ぶりに博多座に
復活 市川猿之助による圧巻の演出に
観客から喝采

市川猿之助はじめ多彩な出演者による博多座 二月花形歌舞伎『新・三国志 関羽篇』が、2023年 2月5日(日)に博多座で開幕した。
右より 市川猿之助、市川笑也、市川猿弥 (C)松竹
三代目市川猿之助(現市川猿翁)が生み出したスーパー歌舞伎の第七弾として23年前の2000年に博多座初の宙乗りを行うなど、博多の街を熱狂の渦にした『新・三国志』シリーズ。この傑作に新しい命を吹き込み、2022年3月の歌舞伎座での上演に導いたのが四代目市川猿之助である。伯父・猿翁が一貫して演じてきた関羽を勤めた上に、演出も担当した。
そして博多座 二月花形歌舞伎として、内容をさらに充実させ、映画さながらの映像を駆使したオープニングからはじまり、初演以来の加藤和彦のテーマ曲が、美しい音色とともに劇場に響き渡る中、大掛かりなセット、鮮やかで華やかなかわるがわるの衣裳に身にまとった出演者が舞台を縦横無尽にたちまわり、成長著しい市川團子による何トンも本物の水を使用した「本水の大立廻り」や、クライマックスの美しい桃の花びらが客席にたくさん降りそそぐ中での市川猿之助による「斜め宙乗り」など数々のスペクタクルな要素を盛り込んだ圧巻の展開に劇場は割れんばかりの拍手に溢れた。
市川猿之助_斜め宙乗り (C)松竹
市川猿之助_斜め宙乗り (C)松竹
市川猿之助 (C)松竹
市川猿之助 (C)松竹

市川團子_本水の立廻り (C)松竹
市川團子_本水の立廻り (C)松竹
市川團子_本水の立廻り (C)松竹
市川團子 (C)松竹
市川團子 (C)松竹
公演に先がけて行われた取材で猿之助は「博多座の音響、舞台機構の良さを最大限に活かした演出にしたい」と抱負を語ったが、その言葉に違わぬ斬新な演出を行った。

そんな本作を彩るのは、初演当時からこの作品に関わってきた市川猿弥や市川笑也に加えて、スーパー歌舞伎II『ワンピース』や『新版 オグリ』でも溢れ出る存在感を発揮した浅野和之、そして猿之助自らが育成に励む未来を担う市川團子ら若手たち。乱世を生きる人々を魅力的なキャストで上演する。
浅野和之 (C)松竹
右手_市川猿之助、左手_浅野和之 (C)松竹
右から 市川猿之助、市川笑也 (C)松竹
また猿之助は「劇場にお出でいただければ世の中の一切合切を忘れていただき夢のような・・それこそ劇場の中で夢を見ていただける、そんな“夢見る芝居”にするべく我々も一生懸命取り組みますので、ぜひ一人でも多くの方にご来場いただき盛り上げていただければと思います。」と語っている。
そんな「新・三国志」シリーズの全体のテーマ「夢見る力」への猿之助の熱い想いのこもった本作は、博多座で2月19日まで行われる。
(C)松竹
(C)松竹

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