L→R euro(Bass)、rei(Lead vocal&Chorus)、baratti(Voice percussion&Chorus)、mayu(Lead vocal&Chorus)、mikako(Lead vocal&Chorus)、keiji(Chorus)

L→R  euro(Bass)、rei(Lead vocal&Chorus)、baratti(Voice percussion&Chorus)、mayu(Lead vocal&Chorus)、mikako(Lead vocal&Chorus)、keiji(Chorus)

【Nagie Lane インタビュー】
これまでできていなかったこと、
やれなかったことにも挑戦できた

時間的にも余裕があったので、
1stよりも狙いが明確になった

1周年記念で生配信されてましたが、ファンの方からどんな反響がありましたか?

mikako
2ndアルバムのタイトルが気になってる人が多かったですね。自分たちでも面白いと思いますし、今までと違うつけ方をしたので。
baratti
言いたいことを先に言っちゃうっていう。
mikako
そうそう。“待ってこれめっちゃ良くない?”って誘導する感じの言葉をタイトルにしてみました(笑)。
baratti
今回のタイトルは1回のミーティングでは決まらなくて。でも、“今の時代、アルバムタイトルって意味あるのかな?”と思ったりも。
keiji
結局3回やりました。1stの時は一瞬で決まったんですよ。今回は候補もたくさんあって。

“これがアルバムのタイトル!?”って思いましたよ。

baratti
“これめっちゃ良くない?”と言われたら“あっ、そうかも!?”と思っちゃうかなって。ハードルを下げて届けたいという想いがあって提案してみました(笑)。

“めっちゃ良くない?”と言われたら、“あっ、めっちゃいい!”と答えやすいですしね(笑)。

keiji
mayuっぽいよね。
mayu
私の口癖から思いついたみたいで、最初はびっくりしました(笑)。でも、たくさんの人の作品が並んでいる中で“待ってこれめっちゃ良くない?”っていうタイトルを見たら、よく使うフレーズでもあるし、本能的にクリックしてしまうよなって。考えさせずに指が動いてしまうようなタイトルにしたいっていう話をみんなでしていたんで、納得しました。最近CMでもやっている『これ絶対うまいやつ!』に近い手法かなって(笑)。
baratti
mayuは本当に“待ってこれめっちゃ美味しくない?”が口癖なんです。
mayu
本当にいいと思ったものを“本当にいいんだよ!”って人に勧めたい時に出る言葉なので、そういう感じの言葉がタイトルっていうのもいいんじゃないかなって思っています。

自分が気に入ったものは誰かと共有したくなりますしね。

mayu
そう! それです!

今作は2ndアルバムということで、前作を踏まえてどういうアルバムにしようというのがありましたか?

keiji
曲ありきでしたね。
baratti
そうだね。今年の4月に「ピャバラバ」のリリースがあって、その時に方向性がなんとなく見えた気がしたんです。あんまり深刻になりすぎないというか、真剣になりすぎない、程良い気持ち良さのある曲が作れたと思っていて、1stアルバムにはこういうタイプの曲はなかったから、これを基軸に作っていきたいなって。そこが2ndアルバムの出発点になった感じはあります。1stの時は制作期間がタイトだったので焦りもあったんですけど、今回はもう少し時間的にも余裕があって、多めに曲を出すこともできましたし、アルバム全体のトーンを考えて“これじゃなくて、こっちにしよう”みたいな話し合いもできたので、1stよりも狙いが明確でしたね。

時間に余裕があると全体をちょっと俯瞰で見たりする感じで、客観的にもとらえられますしね。

baratti
はい。それと、1stはかなり前に出したシングルやインディーズ時代の曲をレコーディングし直して入れたりとかしたので、まとめるのが難しかったんですが、今回は曲を作った期間が比較的近いからうまくまとまっていると思いますね。

いろんな楽曲が入っていますし、1stとは違う一面もうかがえますが、特にこの曲がこれまでと違うとか、今のNagie Laneらしいと思う曲は?

rei
1stアルバムはkeijiとbarattiとameさんという作詞家の方とで全曲作られていたんですけど、今回は女性メンバーも歌詞の制作にかかわった曲があるのが大きな変化だと思います。「Midnight Door」は最初にkeijiが全体の世界観と曲の土台を作ってくれて、サビとか2番の歌詞がまるっと空いていたんですね。で、“そこを女性陣に作ってほしい。ラップで”って言われて(笑)、今までになかった制作のかたちになりました。めちゃめちゃ楽しかったです(笑)。

それで作詞のクレジットのところにreiさん、mayuさん、mikakoさんの名前も載っているんですね。

rei
はい。3人それぞれがラップの歌詞を練って、サビは私がkeijiから聞いた世界観をイメージして書いて、そこから擦り合わせて完成させました。誰かしらのラップが誰かしらの生活にフィットしてるような気がしますね。
keiji
“日頃の鬱憤を吐き出してくれ”ってお願いしたんです。
mayu
テーマがそれだったんだよね。
keiji
そうそう。“メロに合わせて歌詞を書いて”って言うと考えすぎたりしそうだと思ったので、ラップだったらそんなに字数を合わせにいかなくても大丈夫だし、書きやすいんじゃないかなって。そしたら結構好きに書いてくれて。
mikako
SNSで疲れたとか、会社で疲れたとか、それぞれの“お疲れポイント”みたいなのが見えて面白いと思ったし、聴いてくれた人がNagie Laneと一緒に旅に出れそうな感じまでイメージできて、ライヴも想像できたからみんなの前で歌うのが楽しみです。

3人でそれぞれがラップの歌詞を考えるというのは面白いアイデアですね。違う内容になるのも分かっていたと思いますし。

mikako
本当に三者三様で、それぞれのキャラクターがよく出ています。私の場合、その日にたまたま悶々とすることがあったから“ここに書けるわ”と思って、自分の感情をそのまま言葉に乗せることができました(笑)。

mayuさんはどういうテーマで書きましたか?

mayu
忙殺されている日々を自分なりの表現で(笑)。そういう時、どんなところに身を置きたいかとかを考えながら書きました。

「SMDD 〜秘密がドラマをドラマティックにする〜」にもreiさんが作詞に参加されていますが。

rei
はい。barattiと一緒に作りました。
baratti
もともとサビの部分だけ歌詞があって、他の部分はジャズっぽいスキャットで回していくみたいなインタールード的な曲のつもりで制作し始めたんです。でも、やっていくうちに“もう少しちゃんと歌詞にできそうだな”と思って。でも、最近はあまりドラマとかを観ていないので、もしかしたら30年ぐらい前の風景を歌ってしまうことになってしまうんじゃないかと、ふと夜中に不安になってしまって。
keiji
眠れなくなった?(笑)
baratti
そうそう(笑)。女性メンバーのほうが韓流ドラマとかリアリティーショーみたいなものを観ていると思ったので、テーマ的にも被るものがあるなと。で、連絡して“一緒に作ってください”って。
rei
“いいよ!”って(笑)。
keiji
ドラマチックに生きているもんね。
rei
本当? でも、ドラマを観ていそうなイメージが私だったのが意外だったなぁ。母はよく韓流ドラマを観ていますけど(笑)。でも、想像の世界とか、自分を含めた自分の周りのこととか、考えることができるんじゃないかと思ったので。
baratti
妄想好きな感じもしたし。なので、設定とかを考えて進めていったんですけど、スムーズにいきましたね。自分だけでは書けないフレーズがたくさんあるから、個人的には制作における充実感はこの曲が一番ありました。

keijiさん的に前回と違う点は?

keiji
やっぱり今回はNagie Laneのメンバーのみで作ったことですね。挑戦と言えば挑戦ですし、barattiもいっぱい歌詞を書いていて、僕も歌詞と曲を書いたり、メンバーに歌詞を書いてもらったりしましたので、一曲一曲がより思い入れの強いものになりました。
mikako
自分たちのかかわる割合が増えたということもあって、どの曲も制作やレコーディングの時のことを思い出せますね。みんなで本当にいいものが作れました!

euroさんは?

euro
これまでやってこなかったタイプの曲もあるので、難しさもあったりしましたけど、そういうこともやっていかないといけないという気持ちもあったから、これまでできていなかったこと、やれなかったことにもどんどん挑戦できた感じはあります。向き合っていかなきゃいけないものが見えたということで、意味のある作品になりました。

そして、11月には東名阪でライヴが。

rei
はい。ライヴができるのはありがたいんですけど、リリースした曲をライヴでどう表現するかというのをこれから考えないといけないという。
keiji
ライヴのことを考えずに作った曲もあるので…。
mikako
ここからが勝負みたいなところはありますね(笑)。

どんなライヴになりそうですか?

baratti
僕らって他のバンドに比べるとミーティングが長いバンドだと思うんです。それもあってお互いのことをよりよく知っていった一年になったし、僕も歌詞を書く時にメンバーの気持ちというか、伝えたいことがあるんじゃないかと想像しながら書くことが多くなりました。どうしてもアカペラ出身の人が多いので、ハモることが達成されればそれでいいという時期もありましたが、この一年でよりポップスとか音楽に向き合っていくようになったことで、どう自分の表現したいことを歌詞やメロに乗せていくかを考えていて。それと同時に、1stの時以上にライヴに来てくれるお客さんのことをイメージすることも多くなったんです。そして、今回の2ndアルバムが出来上がったので、それをライヴで試せるのが楽しみです。ぜひたくさんの方に来ていただきたいと思っています。

取材:田中隆信

アルバム『待ってこれめっちゃ良くない? (Deluxe Edition)』2022年10月26日発売 フォーライフミュージックエンタテイメント
    • FLCF-4530
    • ¥3,000(税込)
配信アルバム『待ってこれめっちゃ良くない?』2022年10月26日配信リリース フォーライフミュージックエンタテイメント
    • ※詳細はオフィシャルHPなどをチェック

ライヴ情報

『voices oNLy 2022 A/W』
11/18(金) 大阪・梅田シャングリラ
w)Neighbors Complain
11/19(土) 愛知・ell.FITS ALL
w)Neighbors Complain
11/27(日) 東京・代官山 UNIT
※ワンマン公演

Nagie Lane プロフィール

ナギーレーン:2018年結成。rei、mayu、mikako、baratti、keiji、euro の “楽器を持たないネオシティポップバンド”。ネオシティポップ×ダンスミュージックを、アカペラという手法でサウンドを仕上げていく新世代のニューアカペラグループ。21年4月に『関ジャム完全燃SHOW』に出演し、“次世代の新しいアカペラグループ” と番組内外で絶賛され、同年9月には1stアルバム『Interview』でフォーライフミュージックエンタテイメントよりメジャーデビューを果たした。22年11月には初の東名阪ツアーを開催する。Nagie Lane オフィシャルHP

「ふらぺちる」MV

「ピャバラバ」MV

「Smile Again」MV

『待ってこれめっちゃ良くない?』
Official Teaser

OKMusic編集部

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