アルルカン、メンバー失踪事件を乗り
越え5人で活動を再開 号泣者続出の
復活ライブ公式レポート

メンバーの堕門(Dr)の失踪騒動が話題になっていたアルルカンが、9月17日(土)柏パルーザより無事にツアー『決意を前に』をスタート。当日のオフィシャルレポートが到着した。

堕門(Dr)が9月2日に音信不通となり、その後4人での活動をも視野に入れてツアーに臨むことも辞さずであったアルルカン。先日、公式サイトにて堕門(Dr)が事の経緯、その後の状況を説明し、謝罪を表明。メンバー、関係者各位とのミーティングを経て、堕門を含む5人での活動再開を決定。ツアー『決意を前に』、9月17日の柏PALOOZA公演よりライブ活動も再開する事を発表した。
ファンならずとも、メンバーも含めて誰しもが様々な想いを抱えながら迎えた活動再開である柏公演当日。ライブは堕門が最初にステージに登場、ファンに向けて一礼し、残りの4人が登場。昨年リリースされた《アナタに会いたい》という歌詞が印象的な「サイレン」からライブはスタートした。
正直なことを言えば、いつもとどこか違う空気感が漂っていたことは否めない中でのライブスタート。お互いの気持ちを確かめ合う様なそんな1曲目の中、堕門のドラムに向かい集まる4人の背中を見て、涙を流すことを耐えきれずのファンが続出。そんなウエットな空気も払拭する、強い意思を固めたバンドのライブパフォーマンス。“遂に5人のアルルカンが戻ってきた”と思わせる、この象徴的なシーンがライブ冒頭から観られたことは印象深い出来事であった。
来堵
「ビロード」の前では暁(Vo)がファンに向かって「やるしかねえよな?」と問いかけ、後ろにいる堕門に向かって「良いってよ!」と伝え、その心意気に呼応するかのように、フロアでもヘドバンの嵐が巻き起こる。改めてバンドとオーディエンスの気持ちが一つになったシーンは「強固な意志を持ったバンドの現在」を深く印象付ける瞬間であったことは間違いない。
奈緒
その後のMCでは、堕門が今回の経緯についてファンに謝罪し、8月にリリースし大きな反響を呼んだ、「PICTURES」が披露される。
祥平
結成時から今までの経緯を歌詞に載せて赤裸々に歌う「PICTURES」だが、この日は即興で暁(Vo)はその時の言葉を届けていた。「不安にさせたこと、悲しませたこと、何よりこれまでとこれからを疑われるのが嫌だった。言葉にできない気持ち含めて、この5人で居ることが答え。着いて来てくれ」とファンに伝え、過去、現在、未来への想いがリンクした歌詞とともに深くファンの心に突き刺さり、鮮やかな感動を誘ったこのシーンはこの日のハイライトと言えただろう。この曲がこの後のツアーでどう変貌や進化を遂げるのか、興味はさらに深まるところだ。
堕門
その後、ライブ冒頭では見え隠れした互いの緊張も徐々に解け始め、5人が一体となって満員のフロアに代表曲「ダメ人間」を力強く叩きつけ、会場のボルテージは最高潮となる。ラストを飾るのは「PICTURES」に収録されている「silly」。この日集まった様々な想いの全て、会場を包み込むような温かさを持つこの一曲で、激動のツアー初日は幕を閉じた。
バンドとして紆余曲折あったが、やはりこの5人でアルルカンは“完全体”であり、ライブで楽曲を奏でる姿に涙した人も多かったはずだ。ツアーを再開した彼らは11月26日(土)に豊洲PITにて9周年ライブを開催する。今回の経緯を経て、メンバー同士のみならず、ファンとの絆も深めたアルルカン。更に大きく飛躍するであろう、彼らの“今”を目視しよう。
撮影=小沼 高(Takashi Konuma)

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