山川陽彩×丸山和也(早稲田大学男子
チアリーディングチームSHOCKERS 17
代目代表)対談
7月9日、TOKYO DOME CITY HALLを舞台に行われた大型フェスティバル「Water Run The Final」。この舞台のオープニングアクトの役割を担ったのが、山川陽彩だった。彼は、この大舞台を使って新しい挑戦を試みた。それが、早稲田大学男子チアリーディングチームSHOCKERS(以下、SHOCKERS)とのコラボステージ。当日、山川陽彩の歌う『頑張れ!!』に合わせ、SHOCKERSがダイナミックなパフォーマンスを披露。その衝撃は、フロアから「オーッ!!」という驚きの声が響くほどだった。
8月6日-7日にお台場青海R地区で開催、「Water Run Festival」の意志を受け継いで新たに誕生したフェスティバル「Water Rand 2022」。同フェスティバルの8月7日公演へ、山川陽彩の出演が決定。山川陽彩×SHOCKERSのコラボステージは、この日も行われることになった。さらに、現在制作準備中の『頑張れ!!』のMVにもSHOCKERSを招き、映像を通したコラボレートも予定している。
このたび、山川陽彩と、SHOCKERSの17代目代表に当たる丸山和也が対談を実施。二人の出会いから、今後について語ってもらった。
――山川陽彩といえばバラードを得意とするシンガー。なぜ、躍動的なパフォーマンスを魅力にしているSHOCKERSとコラボレートしたのか、その経緯が気になります。
山川陽彩 最近、グッズ制作面などでネオ倶楽部さんにお世話になっています。ネオ倶楽部さんは、学生を中心に、若者たちを応援している企業。ネオ倶楽部の方々が僕のライブに足を運び、何度もその姿を観てくださった中、「すごく推したいグループがある。機会があったら、ご一緒してみませんか?」と声をかけてくださいました。そこで紹介を受けたのが、早稲田大学の男子学生たちによるチアサークルのSHOCKERSでした。
その紹介を受け、さっそく動画を見て「やべぇよ、この子ら!!」と嬉しい衝撃を受けたのが最初になります。僕自身、NEO歌謡曲シンガーとしてバラードスタイルを中心に歌っています。でも、ライブで映える躍動的な楽曲も少しずつ加えるようになってきました。そのタイミングでSHOCKERSさんの紹介を受けたことから、「(アップテンポでエネルギッシュな)『頑張れ!!』で、SHOCKERSさんと一緒にコラボレート出来ないかな」というアイデアが思い浮かび、その話をネオ倶楽部の方へしました。しかも、同じ時期に、僕のビジュアルプロデュースを担当している柳延人さんから、「7月9日にTOKYO DOME CITY HALLで「Water Run Festival」のファイナル公演をやるんだけど。陽彩、有終の美を飾る公演のオープニングアクトをやってみないか」というお話をいただきました。僕がSHOCKERSさんとコラボしたいパフォーマンスを表現するには、舞台の広さも含め最適の環境と判断。SHOCKERSの方との顔合わせを兼ねた食事会をセッティングしていただいたときに、代表で来てくれた和也くんに、その話も含め、自分がSHOCKERSの動画を見て感じた想いや、一緒にやりたいと思った理由。そのうえで、具体的なコラボレートの場として「Water Run The Final」へ一緒に出演しませんかと声をかけた。それが、SHOCKERSさんと具体的な動きを作る、最初の大きなアクションになりました。
――SHOCKERS側は、最初に話をいただいたとき、どんな気持ちでした?
丸山和也 僕らの場合、他のチームとコラボレートするとなっても、他の男子チアのチームや、ダンスサークルなど、そういう方々が主になります。だからアーティストの方とのコラボレートという経験はほとんどありませんでした。僕らの世代は、アーティストの方とのコラボレートの話は初めてでした。でも、過去の経験も含め、他の方々と一緒に一つのモノを作り上げてゆく醍醐味も、その反響も知っていました。他の方と手を組むことで、僕たちだけでは生み出せない表現や楽しさがあるのもわかっていたからこそ、お話をいただいたときはすごくワクワクしました。ただ、ご本人とお会いする前まで。それこそ食事会の会場へ入る直前までは、めちゃくちゃ緊張していました。
山川陽彩 えっ、そんなに緊張してたんや。
丸山和也 あのときは、僕がSHOCKERSを代表して陽彩さんに会いに行ったんですけど。めちゃめちゃ緊張していました。でも、お会いしたら、どんな方にも気兼ねなく接してゆく、とても気さくな方だとすぐにわかりました。あの場で打ち解けられたことは、その後の話を進めてゆくうえで嬉しい機会になりました。
丸山和也 顔合わせも兼ねた食事会という理由もあって、今後に向けてのいろんなお話はいただきましたけど。細かいことを話し合うというよりも、互いにどんな思いを抱き、どういう気持ちで活動に向き合っているかなどの話をしながら、あのときは、お互いに打ち解けあうことが主でした。
山川陽彩 自分自身、「SHOCKERSさんと一緒にやるならこんなことを」など、いろんなビジョンを思い描いてはいましたけど。実際に会って話をしてみないことにはわからないじゃないですか。ただ、SHOCKERSさんの映像を観たときから、「この人らはバリバリの体育会系やろうな」と思っていたら、まさにその通り(笑)。僕も10代の頃は野球一筋の体育会系の環境で育ってきたから、一度決心したら腹を括る感覚も含め,和也君の話を訊きながら、SHOCKERSのみんなと気持ちの根底にある部分は一緒やなと、すぐに感じましたね。しかも和也くんも野球経験者。その話で、一気に打ち解けました(笑)。
――そこからは物事はスムーズに進みだしたわけですね。
山川陽彩 気持ちの面ではスムーズでしたけど。7月9日のライブ出演のオファーをしたのが、本番の二週間くらい前。それでも和也くんは快く引き受けてくれました。ただ、そこへ至るまでの日々でも、すでにいろんなイベント出演の予定が入っていました。当日も、僕らは15時スタートでしたが、SHOCKERSさんは別のイベント出演が決まっており、そのステージをお昼に行い。パフォーマンスを終えてすぐにTOKYO DOME CITY HALLまで駆けつける形でした。事前に一度も一緒に合わせることが出来ず、本当にぶっつけ本番でライブに挑みました。
丸山和也 前のイベント出演を終え、急いでTOKYO DOME CITY HALL向かい、到着したのが開場15分前。すぐに場当たりだけ確認し、その環境で一番活きるパフォーマンスに調整しながら本番へ向かいました。
山川陽彩 僕自身が、歌いながらSHOCKERSさんのパフォーマンスが発する熱とパワーに突き動かされました。そのパフォーマンス姿がめっちゃ気になることから、つい、チラチラ見ながら歌っていましたからね(笑)。
山川陽彩 生で見る迫力は、本当に凄かったです。僕自身、ソロ活動をやりながら感じているのが、熱を持ったパフォーマンスを見せても、どうしても一人の限界ってあるなということ。でも、あのとき20人編成のSHOCKERSさんのパフォーマンスが発する熱とパワーを感じたときには、僕自身、いつも以上に突き動かされるものがありましたからね。
SHOCKERSさんはいつも、大人数でパフォーマンスをしています。あのときは、舞台の関係上、20人という少し人数を抑えた編成でしたけど。それでも、あの迫力ですからね。じつは、8月7日にお台場で行われるフェスティバル「Water Rand 2022」でも、山川陽彩×SHOCKERSのコラボステージを披露しようと、今、煮詰めています。次はもっと広い野外の舞台で、今回よりも舞台上の段差も少ないから、もっと迫力あるコラボレートを見せられると思います。
丸山和也 TOKYO DOME CITY HALLの舞台も、天井は高いし、広い空間ですけど。イベントステージの場と言う理由もあって、舞台に段差もあるなど、いつも平場の環境で演じている僕らにとっては、どうしても環境に合わせた人数でのパフォーマンスをしてゆく必要性がありました。もちろん、事前に舞台図などをいただいて、自分たちなりにフォーメーションを組んで練習はしていましたけど。実際の舞台を目にしたのは本番当日だったから、短い場当たりの中で、急遽フォーメーションを変える対応もしたわけなんです。
山川陽彩 与えられた環境の中、求められる以上のパフォーマンスをSHOCKERSさんは見せてくれました。そこは、まさにプロですよ。
丸山和也 僕らも、学生サークルという形は取っていますけど。実際にイベント出演などのパフォーマンス活動では、お客さんたちがチケットを購入して観てくださるわけじゃないですか。その環境へ身を置いている以上、僕らもプロ意識を持って活動をしています。
山川陽彩 和也くん以外のメンバーとは本番直前に初めて顔を合わせ、挨拶を交わしたり、本番直前の円陣をみんなで一緒に組んだりはしたけど。正直、他のメンバーの意識まではわからない状態で本番に挑みました。でも、ライブを通してみんなの心意気を感じたし、終わってからみんなと交流をしていく中でも、みんなプロ意識が高く熱い子たちばかりなのが伝わってきたからね。
丸山和也 うちのメンバーみんな、陽彩さんとコラボレート出来たことをすごく喜んでいます。
次のコラボレートは、8月7日、「Water Rand 2022」!!
――さっきも話に出ていましたけど。すでに、次のコラホステージも決まっているんですよね。
山川陽彩 初共演になった「Water Run Festival」の意志を受け継いだ新しいフェスティバル「Water Rand 2022」が、8月6日と7日にお台場青海R地区で開催になります。じつは、そこにも出演のオファーを受けていたことから、この日も含めてSHOCKERSさんとご一緒したいという話をしていました。同時に、『頑張れ!!』をもっともっと大勢の人たちに届けたいからこそMVを制作しようと、今、準備を進めているMVにもSHOCKERSさんには協力してもらえたらということでも話を振っています。
丸山和也 僕らも、SHOCKERSとしての可能性を広げられる場があるのなら挑戦していきたい気持ちを強く持っています。一度、一緒にライブをやったことで、他のメンバーたちも「楽しかった」と言ってくれました。何より、陽彩さんの人柄もあって、良い意味で緊張感を覚えることなく、本当に良いライブが出来たなとみんなが思っている。だから、今後も一緒に経験を重ねながら良い関係を築いていけたらなと思っています。
それに、山川陽彩さんと一緒にやることで、普段の僕らではあまり縁(ゆかり)の無いステージに立つことも出来る。それは、SHOCKERSだけでは得られないもの。今後も機会が合えば、SHOCKERSとしての経験値を高めるうえでもご一緒したいですし、この関係で得た繋がりを後輩たちにも引き継いでいけたらと思っています。何より、陽彩さんとやることで、男子チアという世界に初めて触れる人たちとの出会いが多くなる。僕らは男子チアの魅力を一人でも多くの人に知ってもらいたいからこそ、このコラボレートは、とても意味のある良い機会だったと捉えています。
山川陽彩 「Water Run The Final」へ出演したときは僕のファンの方々のみならず、会場に居た人たちみんな、SHOCKERSのパフォーマンスを観て驚いていましたからね。男子チアの存在を知らない人たちは、まだまだ全国各地にたくさんいます。僕も、その魅力を伝えるお手伝いが出来るのであれば、ぜひ協力させてください。あっ、良かったら、SHOCKERSの今後の予定も伝えてよ。
丸山和也 ありがとうございます。9月13日に早稲田大学の大隈講堂で、12月21日にカルッツ川崎でSHOCKERSの単独公演を行います。12月21日は、僕ら3年生の引退公演にもなります。他にも、いろんなイベントへ出演していますので、SNSなどでチェックしていただけたらと思います。
山川陽彩 ぜひ、女子チアとは魅力が異なる、あのダイナミックな迫力は、目の前で観てほしいですね。僕も一度上に上げてもらいましたけど、あの高さは相当なもの。あの迫力を、ぜひ体感してください。勿論、僕も応援に行きます。
まずは、8月7日の「Water Rand 2022」で、またご一緒するので、よろしくお願いします。今回は、ある程度の準備期間も取れるから、以前よりも練り込んだパフォーマンスを作り上げ、また会場中の人たちを沸かせたらなと思っているから、また力を貸してください。
丸山和也 こちらこそ、よろしくお願いします。次回は、より一段踏み込んでコラボレートしたライブを作っていきたいなと僕らも思っています。ぜひ、アーティストと男子チアという組み合わせだからこその、僕らにしか出来ないライブを作りあげていきましょう!!
山川陽彩 よろしく!!
8/7(日)Water Rand 2022
7/9(土)Water Run The Final 出演メンバー
マネージャー
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