【門脇更紗 インタビュー】
今までの自分自身を
全て出せたような一枚になった
“私に染まってほしい”
“私の音楽を自由に聴いてほしい”
過去の曲が今の自分の背中を押してくれている、この曲があるから頑張れるという曲はありますか?
やっぱり「東京は」ですね。この曲は20年間住んできた地元のことや、これから上京するという新しいスタート地点に立った時に作ったんです。ひとり暮らしになり、生活もすごく変わりましたし、環境が全て変化して、その節目に生まれた曲と歌詞なので、私にとって大事な曲となっています。
自分で歌詞を書く中で、よく使ってしまう言葉はありますか?
何だろう? 自分ではあまり気づかないんですが、「トリハダ」に《優しさを振り払って》、「東京は」には《優しさを振り切った》という言葉が入っているんです。ひとりっ子だったこともあり、すごく怒られることもあったけど、本当に愛されていたと思うんですよね。だからこそ、やさしさを振り払う勇気は必要だったんだと思うんです。それもあって、自然とこの言葉が出てくるのかもしれないですね。もちろん、上京を止められたり、反対されているようなことはないんですが、きっと“甘えない”という自分の中での覚悟が必要で、その言葉が出てきたのかもしれません。
「わたしが好き」は自己肯定感がすごくある曲で素敵でした。
まさに“自己肯定感を強くしよう”というテーマで作った曲です。仕事帰りなどにみんなに聴いてほしいんですよね。コロナ禍もあり、気持ちがどんよりしている人が多いので、元気づけられる曲を作りたかったんです。“たまには甘えてもいいんだよ”と頑張っている人の肩をポンと叩いてあげられるような。
すごくいいエールソングですよね。そして、アルバムタイトルの“ファウンテンブルーに染まって”ですが、これはどういう想いが込められているのですか?
このファウンテンブルーは私のバースデーカラーなんです。
それは知っていたんですか?
いや、知らなかったんですよ。今まではイラストとかだったのが、今作のジャケットでは自分の顔をはっきりと出すことになったので、タイトルも自分に沿ったものにしたかったんです。そこで私の誕生日の7月16日をいろいろ調べたら、バースデーカラーがあることを知り、ファウンテンブルーというすごくきれいな色だったんです。その意味も“踊り・音楽・自由と個性”と、まさに私らしい言葉が出てきて、もうぴったりで。そこで“私に染まってほしい”“私の音楽を自由に聴いてほしい”という意味を込めて、“ファウンテンブルーに染まって”というタイトルにさせてもらいました。
すごく素敵ですね。そして、このアルバムを携えたワンマン公演も控えていますが、どんなライヴになりそうですか?
4年前に初めてのワンマンライヴでバンド編成をしたんですが、それ以来のバンド編成になるので楽しみですね。普段は弾き語りでやることが多いから必ずギターを抱えていたんですが、今回はハンドマイクで歌う曲もたくさんあります。普段は観られない私を観られると思うので、遊びに来てもらいたいです。
ちなみにプライベートではどんなことにハマっていますか?
最近はエイヒレばかり食べています(笑)。あとは、絵を描いたり、アイロンビーズをしたり…今はゲームのキャラクターをアイロンビーズで作るのにハマっています。集中する遊びが好きなんですよね。やっぱり運動がすごく苦手なので、どうしてもインドアになっちゃうんですよ。
球技はダメですか?
絶対ダメです! ドッヂボールはもはや当たりに行ってすぐ外に出られるようにしていました(笑)。得意な科目は…音楽ですね(笑)。
取材:吉田可奈