【saji インタビュー】
アップテンポで疾走感のある
ロックな曲をやりたいと思った
クリスマスソングということよりも
質のいいJ-POPを意識してほしい
では、もう一曲の「ベルが鳴ったら」は?
ヨシダ
この曲は“ベルが鳴ったら”というタイトルから分かると思いますけど、クリスマスソングなんですよ。
クリスマス感がないというか、夏感のある楽曲をクリスマスソングにするというのはセンスがいいですね。
ヨシダ
ありがとうございます。もともと僕がデモを作っている段階では夏の曲をイメージしていたんです。ギターも夏を表現する方向で入れていたのですが、そこから冬の曲に変えようということになり、タイトルもクリスマスをそのまま出すんじゃなくて、ちょっと感じられるくらいのワードがいいと思って“ベルが鳴ったら”にしました。そういうアプローチで、今までにないクリスマスソングを作りたいと。
ユタニ
ギターに関しては目立つというよりはきれいにする方向でまとめました。Aメロの最初はギターがいなかったりするし、サビもオクターブフレーズで歌を支えることに徹しているので、ギターソロで“俺いるよ!”みたいな(笑)。ギターソロはラストの一音のビブラートに命を懸けました!
ヤマザキ
ベースは他の2曲と打って変わって、コピーしやすいと思います(笑)。サビはもともとはもうちょっとリズミカルというか、小難しいことをしていたんですけど、スピード感がありすぎるとロマンチックなクリスマスのイメージが出ないからルート弾きでいこうということになりました。
ヨシダ
4パターンくらい試したよね。休符を入れるパターンとか、入れないパターンとか。
ヤマザキ
うん。最終的にルートでいきつつ合間にうねるフレーズを入れるというかたちに落ち着いて。いい感じにクリスマスっぽさを出せたんじゃないかなと思います。
ヨシダ
歌は…クリスマスということは、あまり意識してないかもしれない。鈴の音が鳴っていたら冬っぽいとか、歌詞に“クリスマス”というワードが入っていればクリスマスっぽく聴こえたりとか、それっぽいエッセンスが1個か2個入っていると聴き手の中でイメージって固まるんですよ。だから、バンドサウンドに関して、みんなにはクリスマスソングということよりも質のいいJ-POPを意識してほしいと言ったので、歌もそういうとらえ方になってますね。
「瞬間ドラマチック」は間違いなく充実したシングルに仕上がると思いますが、リリース後にライヴの予定などはないのでしょうか?
ヨシダ
今のところないですね。お客さんが本当に安心して来場できるようになるまでは控えようと思っているんです。ライヴをしたいという気持ちは強くありますけど。僕らは実はsajiになってから昨年12月に1stワンマンをやったきりで、まだ一回しかライヴがやれていないんですよ。夏にツアーをする予定だったけど、コロナ禍でなくなってしまったんです。だから、お客さんにしてみれば新曲は届くけどライヴは観れない状態になっているし、僕らもレコーディング以来一度も演奏していない曲が結構あるんです。楽曲はライヴで演奏することで育つものなのに…。だから、今後もずっとライヴをしないわけではなくて、できるようになったら必ずやります! 今回の3曲も含めてライヴをイメージして書いた曲が揃っているから、きっとライヴでも映えると思うので、ライヴが再開できたら会場に足を運んでほしいですね。
ユタニ
ライヴで煽ったり、盛り上げたりするのが僕の役割なんですけど、もうずっとライヴをしていないから、やり方を忘れてしまっているような気がして。煽るどころか、“あれ? シールドってどこに差すんだっけ?”みたいな(笑)。そういうことがないようにライヴに備えていろいろ勉強して、今まで以上にいいライヴを披露できるようにしたいと思っています。
ヤマザキ
ライヴに関してはすごくお待たせしていますけど、中途半端にチョロチョロやるよりは、みんなが本当に楽しめる状態でやりたい気持ちがあるんです。だから、もう少し待っていてほしいです。待たせた分、再開した時は絶対にすごいライヴをお観せするので。思い切り爆発することになると思うから期待していてください!
取材:村上孝之
「瞬間ドラマチック」MV
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