【POP TUNE GirlS インタビュー】
ロボットと少女の恋を描いた
『恋テレシリーズ』の
現段階での集大成
女の子の憧れの場所である
結婚式場でMV撮影
「どうして…?」は激しいロックチューンで、夜の廃工場で撮影したMVや黒い衣装など新しい一面を見せていますね。
優菜
「どうして…?」は何も言わず去ってしまったロボットに対して“どうして?”って感情をぶつけている曲なんですね。普段の私たちはニコニコしてて、キャピキャピしているので、感情を乗せて訴えかけるように歌うのがすごく難しかったです。どう歌ったら伝えたい部分がもっと伝わるのかをすごく考えながら歌ったので、完成したMVを観た時は“ほんまにぽぷちゅ!?”ってみんな驚きました(笑)。
ロンロン
曲全体を通すと激しいんですけど、Cメロはちょっとやわらかく歌うとか強弱のつけ方が難しかったです。感情を表現するために細かいニュアンスを指導してもらいながら録っていただきました。
小雪
黒の衣装はアシンメトリーなデザインになっていて、着ると自分が進化したような気持ちになるんですよ。MVではロンロンと音羽ちゃんが叫ぶシーン、私と優菜ちゃんは泣くシーンを撮ったんですけど、すごく大変でした。泣くシーンは悲しいだけでなく悔しさも込められた、いろんな感情を込めた表現をしなくちゃダメなので、泣くのも叫ぶのも難しくて。特にオチサビは“切なく歌って”と言われて何度も歌い直しました。
切なさを表現するために何かを想像したり?
小雪
私はとにかくがむしゃらに“泣け! 泣け!”って自分に言い聞かせながらやりました(笑)。
ロンロン
私はアニメや漫画が大好きなので、失恋モノの作品を観て感情移入したり、失恋モノの曲を聴いたりして気持ちを高めました。
音羽
私は韓流ドラマがめっちゃ好きで。韓ドラはハッピーエンドでも途中のすれ違いが切ないので、印象に残っているシーンを想像しました。特に自分が好きで観ていた『ハベクの新婦』は神様と人間が恋に落ちるお話で、シチュエーション的にロボットと少女にリンクする部分が多かったので、シーンを思い出して気持ちを高めました。
ラストのすごく切ない「恋花火」については?
ロンロン
切ないけど、「Better love」や「どうして…?」のような個人の感情で歌う感じではなくて、“あぁ、もう無理なんだな…”っていう儚いタイプの切なさがある曲で、別れてしまった情景が描かれているんです。
優菜
花火って打ち上がった時はきれいだけど、散る時はすごく儚い気持ちになりますよね。その気持ちとリンクする曲だなって。MVは結婚式場で撮影したんですけど、“こんな幸せな結婚式を挙げたかったな”みたいな想像が描かれているんです。衣装もCDのジャケットで着ている白の新衣装で、ウェディングドレスがモチーフになってます。
結婚式場で撮影してどうでしたか?
小雪
今までと雰囲気が全然違ったし、一気に豪華さも増して、すごくドキドキして緊張しました。
音羽
みんなのテンションが上がってすごくいい撮影になりました。心のウキウキを抑えて、切ない表情をしなきゃいけないのが大変でしたけど。
ロンロン
結婚式場って女の子の憧れの場所だから嬉しかったです。撮影の合間にSNS用の写真をたくさん撮ったんですけど、花束とかちょっとした小物もいっぱいあったし、壁にかかっている鏡も可愛いくて、自撮りするのも楽しかったです。
観どころ聴きどころ満載のミニアルバムになったということですね。では、最後に今年はどんな一年だったか、来年の展望も含めて教えてください。
小雪
新曲をたくさん歌ったし、クラウドファウンディングもさせてもらったり、いろんなことをやってあっと言う間でした。“えっ、もう終わり? あと5カ月くらいないん?”っていう気分です(笑)。個人的には…私は自分に自信がなくて、どこか“あの子は才能があるけど私には才能がないから仕方がない”と諦めていたところがあって。来年は言い訳をせずしっかり自分と向き合って成長する一年にしたいと思います。
優菜
私は我慢の一年でした。コロナで活動ができなかった期間もあったし、今も活動が制限されているところがあって、耐えて踏ん張る年だったなって。来年は自分自身を成長させる年にしたいです。
音羽
今年はコロナで活動が制限されて、苦しさを感じる部分もありました。でも、その分、メンバーといろいろ話す時間が持てて、前よりもっと仲が深まった一年やったと思います。来年はお互いがお互いを伸ばし合いながらグループとして成長していきたいし、私は1期生だけど最年少なので、歳上の3人の大人なところを取り入れつつ最年少らしい部分も残しながらやっていけたらと思っています。
ロンロン
コロナの時期にちょうど始めたSHOWROOMで知ってくれたファンの方もいたり、クラウドファンディングでたくさんの方に応援していただいて、すごく幸せも感じることができた一年でした。個人でもYouTubeで“歌ってみた”動画や“踊ってみた”動画を公開したり、いろいろなことを始めています。それぞれが個性を出し合って、それが結果的にぽぷちゅの知名度につながるような活動をしていきたいです。
取材:榑林史章