【仲村宗悟 インタビュー】
“Oh No!!”って言うだけで
ストレスが発散できる
約8カ月振りの音源となる配信シングル「Oh No!!」。先日開催された『仲村宗悟 デビュー1周年記念生配信イベント』でサプライズ発表&初披露された同曲は、新たな彼の魅力が打ち出された、こだわりのファンクナンバーとなっている。
毎回、異なるアプローチをしたいし、
そういう部分を自分の武器にしたい
昨年のデビューから1年を迎えましたが、今はどんな心境ですか?
とても嬉しいですね。デビューさせていただいた時もそうですけど、コツコツ楽曲をリリースさせていただいて、一歩ずつ進ませてもらえている現状もありがたいです。自分が構想している音楽に対して、“それ、いいじゃん!”とさまざまなアイディアをキャッチボールできるチームに恵まれているので、ほんとに幸せだと思います。
デビュー以降、ご自身の変化はありましたか?
僕は自分の中に溜まっているものを吐き出すようなかたちで、その時その時に作りたい音楽を作っているんです。毎回、異なるアプローチで楽曲を書きたいし、そういう部分を自分の武器にしようと思っていて。だから、書きたいものがどんどん変化していっているし、楽曲作りのモチベーションも右肩上がりで上がっています。でも、そうしたアウトプットだけをしていたら枯渇してしまうので、インプットも大切にするようになりました。例えば音楽を聴く時、ただいろいろな楽曲を大量に聴き流すのではなく、意識しながら聴くようにして、自分の中に落とし込んでいってます。そうやって吸収したものが、自分の中からごちゃ混ぜになって出てくるのがオリジナルソングだと思っているので、デビューしてからは意識して音楽を聴くようになりましたね。
生活の中で音楽にしっかり向き合う時間を設けているとか?
そうですね。僕、移動中に音楽を聴くことってあんまりなくて。音楽を聴くとギターを触りたくなっちゃうんですよ(笑)。ギターで耳コピしたり、分解して聴いてみたり、“どんなコードを使っているんだろう?”と探ってみたくなるんです。そういうことを繰り返しやっていると、“このコードでこう組み合わせて楽曲を作ってみよう”ということができるんですよね。もちろん“今日は楽曲のアイディアが出ないな”って日もあるんですけど、そういう聴き方をしていれば、自然と楽曲が出てくると思ってますね。
なるほど。楽曲作りを意識した音楽の聴き方をしているんですね。
はい。だけど、外にいる時にふとメロディーが浮かんだりすると、人混みの中で電話しているふりをしながらスマホのヴォイスメモに録音したりします(笑)。これ、作曲をしている人あるあるだと思うんですけど、“あ〜、そうそう”と相槌を打ちながら、話の途中でメロディーを入れたりしているんです。歌詞も何か言葉が浮かんだらいつもスマホにメモしてますね。
ちなみに歌詞は自分の中でどんなテーマが多いんですか?
僕の場合、ポジティブな感情だけでは着地しない部分があって、それが歌詞のテーマとしてあるんです。自分が今まで共感してきたものって、やっぱりどこかに挫折を経験していたりとか、日常の中でニュースを観ていていろいろと思ったことだったり、そんな感情が盛り込まれていて。そういう部分を落とし込んで残せるっていうのが、楽曲を作ることの醍醐味なんじゃないかと思うんですよね。僕自身、マイナス面から物事をとらえることが多いのかもしれないけど、それを歌にして昇華するというか…そうすることによって自分の人生を振り返るきっかけにもなるし、大切なことを忘れないようにしてるんじゃないかと。