【インタビュー】小柳ゆき「あの頃の
真っ直ぐ過ぎる感じは今もあまり変わ
ってないんです かなり真っ直ぐで前
のめり(笑)」

8月28日、今年デビュー20周年を迎えた小柳ゆきが約4年ぶりのシングル「Prelude」をリリース。それを記念して東京・品川の御殿山ビルにあるカラオケの第一興商を表敬訪問した。新曲「Prelude」のリリースを報告し、笑顔で記念撮影を行った。

第一興商の社員が大勢集まる中、盛大な拍手で迎えられた小柳ゆき。あまりの歓迎ぶりに少し照れくさそうな表情を浮かべながらフロアの中央へ進んでいくと、彼女の姿を目の当たりにした社員たちからは「小さーい!」「細い!」という反応があちこちから聞こえてきた。パワフルな歌声や堂々たるパフォーマンスの印象が強い彼女だけに、余計小柄に感じてしまうのかもしれない。
「初めまして、小柳ゆきです!昼食のお時間、ちょっといただきます。申し訳ないです(笑)」

ちょうどランチタイムと重なる時間の訪問だったということもあり、そんな風に挨拶の口火を切った小柳。和やかなムードの中、「DAMは、私がカラオケに行くといつも歌わせていただいている機種です。デビュー20周年というこのタイミングで、お仕事をご一緒できることをとても嬉しく思っています。頑張りますので、これからよろしくお願いいたします」と言葉を続けた。小柳は今回の新曲リリースに合わせ、9月17日から10月14日までの期間、DAMのあるカラオケルームでしか見られないスペシャルな音楽情報番組「DAM CHANNEL」に出演することが決定している。
その後、第一興商制作本部取締役の渡邊常務から「9月4日にリリースされる新曲「Prelude」には、前奏曲という意味があります。言い方を変えれば、前兆、前ぶれ。当社としても、20周年を機に新たに羽ばたく小柳さんの手助けをしていかなければと思っています。この曲をしっかり応援して、カラオケに行ったら必ずリクエスト番号を押していただきたいと思います(笑)」と、社を挙げてのバックアップを宣言。挨拶の最後には、改めて「小柳さん、20周年おめでとうございます!これからも頑張ってください!」と激励の言葉が贈られた。社員一同からの拍手とともに20周年を祝う花束も贈呈され、笑顔で受け取った小柳を囲んで全員で記念撮影。短い時間ではあったが、並々ならぬオーラとフレンドリーな一面の両方を印象付けた表敬訪問だったのではないかと思う。

その後、別室でインタビューを敢行。その模様は次ページで。その際にカラオケについての話を伺うと、最近は映画「グレイテスト・ショーマン」などミュージカルの楽曲を歌うことにはまっているという彼女。目の前で聴ける人は幸せですねと伝えると、「本気で歌うと引かれるから、みんなで行く時はなるべく普通の曲を歌うことにしてます(笑)」とのことだった。9月17日からの「DAM CHANNEL」ではどんなカラオケトークが繰り広げられるのか、そちらもお楽しみに。
■小柳ゆき インタビュー
1999年に、「あなたのキスを数えましょう ~You were mine~」で衝撃のデビューを果たした小柳ゆき。当時はまだ珍しかった現役高校生のシンガー、しかも大人顔負けの表現力と抜群の歌唱力の持ち主ということで、彼女の登場に世の中がザワついていたのをよく覚えている。そんな彼女も、今年デビュー20周年。所属事務所を離れて独立し、自身のレーベルも立ち上げた。9月4日には約4年ぶりのシングル「Prelude」も配信リリースされるということで、今後のさらなる活躍が期待できそうだ。

■蒔いてきた種が形になっていく時期に突入してきました
■喜びの気持ちでいっぱいです

――デビュー20周年、おめでとうございます。

小柳ゆき(以下、小柳):ありがとうございます。長かったような、だけどあっという間だったような、そんな20年でした。

――やはり今年はひとつの区切りというか、新たな出発点のようなお気持ちなのでしょうか。

小柳:そうですね。長年お世話になっていたところから独立し、今年からは自分でやっていくというのもありますし。これまで以上に、ダイレクトに自分の思いを活動に繋いでければいいなと思っています。もっともっと、頑張っていきたいなという気持ちですね。

――今、かなりエネルギーがみなぎっている感じですか。

小柳:はい。ここまで徐々に準備を進めてきて、やっと4年ぶりのシングルもリリースされますからね。9月13日には20周年記念の特別公演もあるんですが、そうやって種を蒔いてきたことが形になっていく時期に突入してきましたから、喜びの気持ちでいっぱいです。

――動き出したからにはちょっとホッとするというか、今はどこか安心感みたいなものもあるのでしょうか。

小柳:いえいえ、安心感はないですよ。正直、「ヤバい!ヤバい!」ってずっと言っていますから(笑)。まぁ、その分楽しくもあるっていうことですけどね。

――どんなリスクも乗り越えていくぞ、みたいな。

小柳:ヤバいねって言いながらやっているのが楽しいんですよね(笑)。それに、周りの皆さんが本当に親身になって動いてくださるんですよ。本当に、ありがたいなと感じることが増えました。スタートしたばかりなのでまだまだこれからですが、今は間違いなく楽しみながら活動することができています。
――では、その4年ぶりにリリースされる新曲「Prelude」について聞かせてください。曲は中崎英也さん、歌詞は松井五郎さんが手がけていらっしゃいます。

小柳:中崎さんは、デビュー曲である「あなたのキスを数えましょう ~You were mine~」を作ってくださった方でもあるんです。中崎さんには私がデビューする前からお世話になっていて、中崎さんのスタジオに通って、デモテープ作りを一緒にやったりしていました。私を歌手として育ててくださったのが、中崎さんなんです。でも、そのデビュー曲以来ちょっと疎遠になってしまっていて。ずっと何か機会があればコンタクトを取りたいなと思っていたんですが、今回のこの20周年を迎えるにあたってはどうしても中崎さんにお願いしたい。それで、FACEBOOKを通してメッセージを送らせていただいたんです。中崎さんも、ぜひ一緒にやろうぜって言ってくださって。そこからデモテープ作りを始めたんです。

――中崎さんと一緒にやりたいというお気持ちがスタート地点だったんですね。

小柳:はい。やはりデビュー前から見てくださっていますから、私の声の引き立て方みたいなものを本当によく知ってくださっているんですよね。この20周年は、原点であるバラードで、しっかりと歌を聴くことができる曲をどうしてもやりたかったので、中崎さんと一緒にやりたいと思ったんです。

――嬉しい再会が果たせたんですね。

小柳:本当に嬉しかったです。すぐに何曲か上げてくださったんですが、デビューしたあの10代の頃の私ではない、今だからこその表現の幅を出すことができるのが、この「Prelude」だったなと思いました。

――その楽曲に対して、歌詞はどういうタイミングで完成したんですか?

小柳:中崎さんとの会話の中で、私はもともと松井五郎さんのお書きになる歌詞が好きなんですっていう話になったんですね。そしたらすぐに電話をしてくださって、松井さんからOKのお返事をいただけたんです。そんなノリでした(笑)。
――仕事が早いですね。

小柳:(笑)。松井さんとはいつかご一緒したいと思っていたので、こんなに嬉しいことはありませんでした。

――歌詞の内容というか、こういう世界観を歌いたいみたいなお話はされたんですか?

小柳:はい。17歳だったデビュー当時から、あの「あなたのキスを数えましょう ~You were mine~」はすごく大人っぽい歌だと言われていましたが、そこから20年経った今の年齢だからこその恋愛――真っ直ぐぶつかっていくだけではない、ちょっとした余裕のようなものも滲ませられるような、大人のラブソングを歌いんですということはお伝えしました。

――タイトルでもある「Prelude」という言葉には、前奏曲という意味があります。

小柳:20周年というひとつの区切りでもありますので、終わりから次へみたいな意味も込めたかったんです。お別れの歌ではあるんですけどね。

――でも最後のピアノのコード感が、ただ恋の終わりを嘆いているだけではなく、その先へと向かうための前向きな気持ちの兆しというか、悲しみを乗り越えたからこその小さな微笑みを表現しているように聴こえます。

小柳:あぁ、なるほど。確かにそういう感じ、ありますね。
■私は気持ちのブレみたいなものがすごく出るタイプなんです
■今回も、そういう部分はあえて残すようにしました

――小柳さんご自身は、完成したこの曲をどんな風に受け止めていらっしゃいますか?

小柳:私がこんなことを言うのもなんですが、本当に良い曲ができたと思いました。たくさんの方に聴いていただいた時に、どの方にもスッと入っていけるような曲だと思うんですよね。詞も曲も、ミックスもそうですが、皆さんが私の力を引き出してくださって、とてもいいものが作れたなと実感しています。

――歌い手としてはいかがでしたか? 何か込み上げるものがあったとか、フラッシュバックするような瞬間があったりもしたのでしょうか。

小柳:正直そんなに深い感傷みたいなものはなかったんですが、レコーディングをしたのが中崎さんのスタジオだったんですよ。それこそ高校生の時にいつも通っていた、そして「あなたのキスを数えましょう ~You were mine~」も録った場所だったので、「うわ、ここでやってたなぁ!」みたいな気持ちはありましたけど(笑)。

――それは歌だけでなく、当時の状況などいろんなことを思い出しそうですね。

小柳:本当にそうなんですよ。それこそ「あなたのキスを数えましょう ~You were mine~」を作った時に経験していた、実体験の失恋のこととか(笑)。でも、あの頃の真っ直ぐ過ぎる感じというのは今もあまり変わってないんですよね。基本の性格として、かなり真っ直ぐで前のめり(笑)。

――周りが見えなくなるみたいな(笑)。

小柳:そういう傾向はあります(笑)。だから変わっていないといえば変わっていないんですが、もうちょっと視野を広げた上でいろんな判断ができるようになった…と思います。当時より、ちょっとだけ(笑)。
――”ちょっと”くらいでこんなに深い歌は歌えないと思います!

小柳:(笑)。でも確かに、いろんな方に何か感じていただけるような、普遍的なものほど難しいなというのは感じています。この曲は、そういう力を持った曲ですからね。ちなみに私の歌に関して言うと、私は気持ちのブレみたいなものがすごく出るタイプなんですね。今回も、そういう部分はあえて残すようにしました。

――「Prelude」の歌い方は人間くさいというか、感情の生々しさが伝わってきますよね。

小柳:実は先日、この「Prelude」を初めてライブで歌ったんですね。長崎の野外のイベントだったんですが、私の歌を初めて聴きましたっていう方のほうが多かったにも関わらず、新曲を歌ったら何人か泣いていらっしゃったのが見えて。それが本当に嬉しかったんです。なんだか、デビューした時のことを思い出したんですよね。

――自分のことを知らない人のほうが多い状況であっても、純粋に、目の前で聴いた歌に感動してもらえて。

小柳:はい。知らない曲であっても涙を流してもらえるって、そんな嬉しいことはないです。これからも大切に歌っていきたいなと、改めて思いましたね。
――では、その9月13日に行われる20周年を記念したスペシャルライブ<YUKI KOYANAGI 20th Anniversary Live “DON $ YOKU”>についてお聞きしたいのですが、こちらはどういう内容になりそうですか?

小柳:タイトルに”貪欲”とあるように、今回は私自身の欲を満たすためのライブでもあります(笑)。20周年のお祝いとして、大変申し訳ないのですが皆さんお付き合いいただけたらと(笑)。でも、この日はとても豪華なゲストの方に出ていただきますので、きっとお客さんも間近でその迫力を感じていただけると思いますよ。

――デーモン閣下、NOKKOさん、Bro.KORNさん、大黒摩季さん、そして特別ゲストの野沢雅子さん。小柳さんのお姉さんのHIROMIさんもご出演なんですよね。

小柳:はい。これまでプライベートな場所で歌ったことはあるんですが、公式のステージで姉と共演するのは初めてなんです。素晴らしいゲストの皆さんとご一緒できるので、私自身本当に楽しみにしています。

――ライブ活動の今後について、何か思いを新たにされた部分もありますか?

小柳:これまでもみんなでステージを作っていくということを大切にしてきましたが、今後はよりたくさんの方と、コミュニケーションを取っていきたいと思っています。私はバラードというイメージが強いと思うんですが、それだけではない、幅の広さを持ったステージを今後も作っていければと思っているんです。選曲の面、そしてライブならではのアレンジなど、さらに力を入れていきたいですね。

――今後のライブ、そしてリリースなども楽しみにしています。

小柳:ありがとうございます。リリースに関しても、来年に向けて頑張っていけたらと思います。先ほどもお話ししましたが、今後のことも「ヤバい、ヤバい」と言いながら楽しんでいるんですよ(笑)。その時は本当に大変な状況であっても、いろんなことが繋がった時に「よし!」っていう、その楽しみや喜びがありますからね。これまでお世話になった方とのご縁も、新しい形での出会いも大切にしながらやっていけたらと思っています。その上で、自分たちが心から「楽しいな」と思えることをやっていきたいなと考えています。

取材・文●山田邦子

リリース情報

小柳ゆき 配信シングル「Prelude」
2019年9月4日(水)配信スタート

ライブ・イベント情報

20周年記念特別公演
<YUKI KOYANAGI 20th Anniversary Live“DON $YOKU”>
2019年9月13日(金)会場:舞浜アンフィシター

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