土屋アンナがブルーノート東京で感動
のLIVE!

2部構成のこの日、1st Stageでは、女性らしさが際立つ繊細なグリーン、ベージュ、パープルのレースで統一されたゴージャスなドレス、そして2nd stageではシックでロックテイスト溢れるブラックドレスという装い。アンプラグドでも欠かせないお馴染みアンナの代表曲『rose』のアコースティックVer.は勿論、シンディー・ローパーをはじめ、誕生日がアンナと同じ3/11でもあり、昔から大好きなUAの『雲がちぎれる時』など、30年の人生の中で影響を受けたアーティスト達のカヴァー、そして何よりもこの日発売のアンナの新作『Sugar Palm』からの新曲も散りばめられた、豪華でレアなセットリストを力強く歌い上げた。

「海にも天国があるでしょう、喜びも悲しみも全ては海にとけていく、そんな歌です」と、アンコールにはニューアルバムにも収録された『Melt Into Blue』をしっとりと歌い上げた。この曲は2011/3/11 の震災以降物資の支援や被災地訪問を今もなお継続している土屋アンナが、震災直後に南三陸町で見たこと・感じたこと・流した涙をもとに書き下ろし、約2年半ライブで歌い続けてきた楽曲。
生きとし生けるもの全てのハートに、そして、失われた肉体への鎮魂。多くを語るより、彼女は歌う。彼女の祈りのような歌に客席には涙を浮かべる観客も見受けられた。2ndStageアンコールでは、何とアンナへのサプライズとして、JAY’EDが会場に駆けつけ「Time after Time」を歌唱。JAY’EDのベルベッドのような甘い歌声とアンナの凛としたトーンの融合は会場の観客を多いに盛り上がらせた。たくさんの愛に包まれ、その愛が多くの人々の心に触れ、そして癒やされてゆく。そんな満ち足りた一夜だったバースデーライブ。土屋アンナ、というミュージシャンの歌のパワーにこれからも目が離せそうにない。

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