リランキング採用で争い激化! 女子
プロ『PRGRレディス』は“復活組”の
活躍が焦点に

3月1日から行われた2018年JLPGA『第31回ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント』は、昨年賞金ランキング2位のイ・ミニョン(韓国)が圧巻の“大まくり”で初戦を飾った。特に最終18番ホール(パー5)の2打目は、2位以下の選手に引導を渡すようなスーパーショットで2オンに成功。このホールで楽々バーディーを奪い、2打差の余裕ある勝利をもぎ取った。
毎年話題になる韓国勢の強さだが、同じく最終日に伸ばして2位となったユン・チェヨン、さらに実力者の李知姫と申ジエも3位タイに食い込み、この構図は今年も続きそうな気配となっている。ここ数年、そんな状況に歯止めを掛けようと、しっかりと声を上げるようになった日本の女子プロたち。その象徴が昨年の賞金女王の鈴木愛らで、日本女子オープンを連覇するなど、すい星のごとく現れたスーパースター・畑岡奈紗も3位タイと食い込み、この外国勢と日本勢との戦いは今年も熾烈になることを感じさせた。
第2戦は毎年、太平洋に面する四国屈指の名門コース・土佐カントリークラブで行われる『ヨコハマタイヤ ゴルフトーナメントPRGRレディスカップ』(以下PRGRレディス)だ。シーサイド特有の風と難解な高速グリーンを攻略したものだけが、栄誉ある称号を勝ち取れるとあって、毎年風の攻略が上手な実力者がその名前を連ねている。2008年の申ジエ(韓国)から上原彩子、ウェイ・ユンジュ(台湾)、イ・ボミ(韓国)、全美貞(韓国)、一ノ瀬優希と、沖縄・台湾・韓国など風の強いところで育った選手が結果を出している。
前回のダイキンオーキッドで6年ぶりのトップ3入りを果たした、沖縄県出身の諸見里しのぶもこのコースとの相性が良い選手のひとりだ。2008年に9位、翌年は6位タイ、2010年も10位タイといずれもトップ10以内に入っている。怪我や病気で2016年を休養した諸見里だが、久しぶりに「諸見里しのぶここにあり」をアピール。初戦で400万円を稼ぎ、リランキングでも大いに優位に立った。第2戦は得意のコースとあって、諸見里のプレーに注目が集まるだろう。
復活が期待されるプロとして、もうひとり注目したい選手がいる。2014年の優勝者一ノ瀬優希だ。左手親指のけんしょう炎で痛みをかばいながらのスイングを強いられ、ここ数年満足のいく結果が得られなかった。しかし、この土佐カントリーは前年15位タイ、16年も18位タイと相性は悪くない。いや優勝しているのだから好相性と言っていいだろう。不安材料は先月、練習での怪我だ。エントリーしているものの、ダイキンオーキッドはこのため欠場した。不安材料がなくなれば、諸見里のように活躍の場面がみられるかもしれない。
ホステスプロの森田理香子もこの土佐で“復活”を期する。2013年の賞金女王もこの3年、苦しんできた。しかし、今回新たに制定されたリランキング制度は、森田にとって追い風になるかもしれない。ダイキンオーキッドでも29位タイに入り、まずまずの結果を残した。この土佐カントリーも2010年に10位タイ、13年は3位、昨年も27位タイと、しっかりと結果を残せている。もともと責任感の強い選手だけに、主催者推薦での出場は、感謝の気持ちを力に変えたいと思っているに違いない。
韓国勢vs日本勢、台頭著しい若手選手の活躍、復活を期する選手たちの戦いなど、見どころ満載のLPGAトーナメント。坂本龍馬のように、土佐から世界を変えるスターが誕生するのか。今週末の女性たちの戦いに注目したい。

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