©︎2018 Disney/Pixar. All Rights Reserved. 撮影/MezzoMiki

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【ピクサー】感動の最新作『リメンバ
ー・ミー 』共同監督インタビュー 「
音楽」が「家族の記憶」を繋ぐ名作の
背景を聞く

『リメンバー・ミー』エイドリアン・モリーナ共同監督に単独インタビュー。「音楽」が「家族の記憶」を繋ぐ名作が生まれた背景を伺いました。

ディズニー/ピクサー最新作『リメンバー・ミー』がいよいよ2018年3月16日(金)に日本公開。
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これを記念して、エイドリアン・モリーナ共同監督が来日。
ウレぴあ総研ディズニー特集ではエイドリアン・モリーナ共同監督に単独インタビュー。
「音楽」が「家族の記憶」を繋ぐ名作が生まれた背景を伺いました。
ピクサー作品として『リメンバー・ミー』が生まれた理由エイドリアン・モリーナです。
『リメンバー・ミー』の共同監督であり脚本も書きました。
ピクサーではストーリーアーティストやアニメーションに関わったり、脚本を書いたり、今回の作品では曲作りで歌詞も書きました。
このようにピクサーでは様々な幅広い役割をしていますが、常に自分がワクワクできるプロジェクトに関わっていて、とても楽しんでクリエイティブに仕事をしています。
ーーエイドリアンさんが考える「ピクサー作品らしさ」と、その中で『リメンバー・ミー』が生まれた理由を教えてください。
いつも私たちがピクサーでやろうとしていることは、それまでに深く探られてこなかったテーマを扱おうということです。
例えば『トイ・ストーリー』では、自分たちの子供時代との関係を探求しています。
また、『インサイド・ヘッド』では、自分と自分の感情との関わりというのをテーマにしています。
『リメンバー・ミー』では、自分と自分の祖先との関係というのをより深く探求していくということをテーマにしています。
祖先というのは今の私たちを作った人たちです。
今回は祖先との深い関わりをテーマにしましたが、これは今まであまり扱われてこなかった、少なくともアニメーションでは扱われてこなかったテーマです。
このテーマを扱うことによって、ユーモアや面白い感情を描けると思いました。
「音楽」が持つ意味とは?
「音楽」が「記憶」を繋げる物語映画のタイトル「リメンバー・ミー」は、劇中で重要な鍵を握る曲の名前。
劇中では、「リメンバー・ミー」の他にも様々な曲が歌われる、ピクサー作品でも非常に珍しいスタイルをとっています。
ーーピクサーで音楽がここまで重要な役割を担う作品は初めてですが、なぜ音楽をフィーチャーしようと思いましたか。
リサーチをしていく上で脳の中の「音楽」と「記憶」の神経的なつながりを知っていきました。
ある音楽を聞くと、誰と居たかといった場面がはっきりと浮かびますよね。
特に若い時に聞いた音楽を聞くと、ある特別な特定の場面が浮かんだりすると思います。
今回は「記憶」というものもとても大切なテーマになっていて、音楽によってある記憶が呼び起こされると。
それが自分の気持ちを大切な人に表現していく、表現することによって関わりを持っていく、そういう関わりにとって重要になってくると思ったので、音楽を重要なものにしました。
エイドリアン共同監督は『リメンバー・ミー』の劇中歌のうち3曲の歌詞を書きました。
ーーエイドリアンさんは今作の曲の歌詞を書くとき、どのようなことを意識して書きましたか?
歌詞を書くときはいつもその曲を歌っているキャラクターが歌っている時に何を感じているのかを考えています。
その歌詞がその気持ちを表現するのを助けているか、そこに焦点を当てているかを考えていました。
私が作った歌はミゲルが歌っていることが多かったので、ミゲルはそこで何を得ようとしているのかを反映させようと考えていました。
例えばそれが緊張だったり、ワクワクした気持ちだったり、勇気だったりがあるわけですが、そういうものを掴もうとして書きました。
原題が「Coco」の理由
「リメンバー・ミー」という特別な曲「リメンバー・ミー」は『アナと雪の女王』の作曲家でもあるロペス夫妻による曲。
インタビュー前日に行われた来日記者会見では、「この曲は、劇中で歌う人や誰に捧げるかによってによって歌詞もメロディも同じなのに歌の意味が変わってきます。」と語っていたエイドリアン共同監督に、他の曲との違いを伺いました。
ーー「リメンバー・ミー」にはなぜ何度も歌われる曲になったのですか?
『リメンバー・ミー』のテーマとして自分の家族のストーリーや歴史を知るにつれ、自分はあることを信じていたのに、それに違う光があたるということを描いています。
そのクオリティを示すために、自分の家族の歴史を知っていくたびに新しい意味が加えられていくというのが非常に娯楽的な意味でできるといいなと思いました。
なので歌う人や場面によって同じ歌詞によって意味が変わってくる歌にしました。
映画タイトルの意味とは?ーー『リメンバー・ミー』の原題は『Coco』ですが、なぜココばあちゃんの名前をタイトルにしたのですか?
この映画のテーマは故人のことを忘れないというものがあります。
ココが代表しているのは、ミゲルの家族の中で一番年上の世代ということ。
一番年上であるということで、彼女が語らなければ消え去ってしまう、彼女は歴史のストーリーを守っている人です。
それが「死者の日」というコンセプトととても一致していると思いました。
一番年上の世代、祖先を大切にするということを強調するとともに、それを学んでいくことを伝えられればと思ってタイトルを決めました。
ーー最後に日本のディズニーファンへメッセージをお願いします。
驚きがたくさんある映画です。
例えば「死者の国」や音楽、家族、などその瞬間瞬間何が出てくるかわかりません。
最後までミゲルのストーリーを興味を持って追いかけていくことができると思います。
この全く新しい世界、美しい家族をぜひ観てください。
映画『リメンバー・ミー』
2018年3月16日(金)全国公開

アーティスト

ウレぴあ総研

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