Kælan Mikla / Sýnir ついに日本へ
。アイスランドが才腕を振るう!
そのゴシック・サウンドは融けてし
まうほどに美しい混沌を秘め、少女た
ちの心を――
死とは解放や解脱であり、逃走であるはずです。そしてポスト・パンクやダークウェイヴなどが謳うのは、そうしたある種の特別な快楽ではありません。Joy Divisionのような憂いや虚ろ、哀しみに対する葛藤(または日常における普遍的で取るに足りない喜び:The Smithsなどに代表される)によって形づくられる”生きた”内面世界だと言えます。
私が考えたのは、楽曲はエゴとの闘争であり、Kælan Mikla自身はそれを映す鏡であるということです。(ビジュアルが示す通りに)彼女たちは天使か悪魔か、判断が危うい存在とも言えるかもしれません。淡々としながらも心の痛みを匂わすLaufey(レイヴェイ)の歌唱は、弱い自分の告白として、唸るように鳴るMargrét(マルクリィアツ)のベースは自己に対する怒りとして、厳かに在るように聴こえました。
つまり、人間らしくはなくとも、人間の心を実によく描き出すのでしょう――この鏡は。
Kælan Mikla 『Kælan Mikla』
Label:2670records
Cat.No.:TSSO-1028
Tracklist:
1. Kælan Mikla
2. Myrkrið kallar
3. Líflát
4. Sýnir
5. Upphaf
6. Kalt
7. Óráð
8. Glimmer og aska
9. Ekkert Nema Ég (Bonus Track For Japan Only)
10. Lítil Dýr (Bonus Track For Japan Only)
11. Mánadans (Bonus Track For Japan Only)
※ライナーノーツ:ヤマダナオヒロ(nAo12xu/†13th Moon†)
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