【ONE OK ROCK】『ONE OK ROCK 2009
“これがONE OK ROCKだ!”。全てのメニューが終了し、メンバーがファンに感謝の言葉を述べた後、最後の最後にTaka(Vo)が力の限り叫んだ言葉である。この言葉が今日のライヴを一番表していたと言えるだろう。飛ぶ鳥を落とす勢いでJ-ROCKシーンを駆け上っているONE OK ROCK。約1年前にワンマンライヴをしたのは、Shibuya O-WESTというキャパ400人ほどの小屋だった。その後、1000人クラスのO-EAST、SHIBUYA-AXでのワンマンを成功させ、わずか1年でZEPP TOKYOに辿り着いた。 ZEPP TOKYOはライヴハウスで活動するバンドにとっては、ひとつの頂点である。それを一番感じているのはメンバーだろう。だからか、のっけからTaka は客を激しく煽り、Ryota(Ba)もステージを駆け抜け、今までにないテンションの高さでライヴはスタートした。昨年発表した2枚の『BEAM OF LIGHT』『感情エフェクト』というライヴ仕様のアルバムと、それらを引っ提げて行なった対バンツアーでの経験を武器に、持てる全ての力、エネルギー、パッションを惜しみなく客席にぶつけ、ZEPP TOKYOの広い空間を自分たちのものに変えていった姿は圧巻! 正直言って、中盤ぐらいまではステージが広く観え、この会場は彼らにはまだ早いと感じていた。しかし、MCでもこれまでずっとプレッシャーと闘いながらやってきたことなど現在の正直な気持ちを声を詰まらせながら話し、2700人のファンを前に虚勢を張ることなく、5人が一丸となって真正面からぶつかっていった結果、いつしかライヴのイニシアティブはバンドが握り、最高の一体感を築き上げていた。 印象的だったのは「内秘心書」。メジャーデビュー曲であり、現在の快進撃の始まりを告げた曲だ。それだけにメンバー、ファンの間でも特別な曲となっていることは言わずもがな。場内にはすさまじい熱がはびこり、メンバーと観客はもちろん、スタッフ、媒体関係者…全ての者のボルテージを引き上げ、この場所をワンランク上の空間に変えたのだった。また、“楽曲をプレイするのはバンドだけでない、ここにいる全員だ”と言わんばかりに、TAKAがステージ上のマイクを次々と客席の方に向けていたことも追記しておきたい。 アンコールを終え、“今日、俺ら、日本で一番幸せだった!”と語ったToru(Vo&Gu)。そして、Takaが冒頭の言葉を叫び、ライヴの幕は下ろされた。この夏、ONE OK ROCKは日比谷野外大音楽堂(7月4日)のステージに立つ。3月から再開される本ツアーを成功させ、さらに成長した彼らに出会えることは間違いない。それを確信させられたライヴでもあった。
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