【BIGMAMA】『BIGMAMA TOUR 2013 ラ
イブ・イズ・ミルフィーユ』2013年6
月15日 at 東京ドームシティホール
“今回のツアーファイナルはここがいいって最初から決めてました。本意ではございませんが、“泣き虫王子”発祥の地です(笑)。絶対に最高の夜にします!”(金井政人/Vo&Gu)。
アルバム『君想う、故に我在り』を掲げて行なわれた、『BIGMAMA Tour 2013 ライブ・イズ・ミルフィーユ』最終日。昨年3月、この会場で初のワンマンライヴを行なった彼ら。……だったが、喉の不調で満足に歌うことができなかった金井は、悔しさや不甲斐なさにステージ上で涙してしまう(この日の様子はDVD『母子手帳 2006-2012』に収録)。“泣き虫王子”がリベンジを誓って挑む、この会場での二度目のワンマン。そして全15本のライヴをミルフィーユのように丁寧に重ねてきた、ツアーの集大成でもあるこの日は彼らにとって大きな意味のある夜となった。
ホール会場で全席指定という、いつもと異なる雰囲気に若干戸惑いながら、期待に満ちた空気に包まれた会場。SE代わりの鼓動のリズムに緊張感と高揚感が高まる中、リズムに合わせた柿沼のギターストロークが鳴り、金井のウェットで感傷的な歌声で始まったのは「君想う、故に我在り」。ストリングス隊を迎えての演奏は実に豊かで壮大。「春は風のように」「ファンデーション」とアルバムの曲順通りに進むライヴに、もはやスタンディングとか全席指定とか関係なく、腕を突き上げ合唱する観客で会場がひとつになる。
アルバムツアーということで、『君想う、故に我在り』収録の新曲を中心としたこの日のセット。驚いたのは新曲を含む、歌や演奏、ステージパフォーマンスの完成度。東出の鍵盤と柿沼の泣きのギター、ストリングス隊が生み出す切なく美しいサウンドに、金井の感情的なヴォーカルが胸に迫る「Not too late」。ダイナミズムと深い奥行きのある圧倒的な演奏に震えた「荒狂曲“シンセカイ”」。誕生日の人をステージに上げてクラッカーと金テープで盛大に祝った「Jeffrey Campbellのスケートシューズで」。今ツアーを経て、バンドとして明らかにひと回り大きく、強くたくましくなったBIGMAMAがそこにいた。
“高校時代に作った”という「look at me」で始まる、BIGMAMAの歴史を凝縮した“ミルフィーユ・ゾーン”では、人気曲が大合唱を呼び、本編ラストは今ツアーを象徴する「ライフ・イズ・ミルフィーユ」でフィニッシュ。アンコールでは、昨年のワンマンに用意していたけれど、歌い切ることが出来なかった幻の新曲を“今日で最後。ここに置いていきます”とアコースティックで披露。さらに昨年のワンマンやツアーの経験から、“もっとみんなに寄り添いたい”という想いを込めた新曲「alongside」を初披露。“もっといいバンドになって戻ってきます”と約束し、「Rainbow」を演奏。リベンジというよりは、さらなる高みを目指すために最高のステージでしっかりケジメをつけた彼らは本当にカッコ良かった。そして、“泣き虫王子”の異名を持つ金井が終始、幸福感に満ちた笑顔を見せていたのが実に印象的だった。
アルバム『君想う、故に我在り』を掲げて行なわれた、『BIGMAMA Tour 2013 ライブ・イズ・ミルフィーユ』最終日。昨年3月、この会場で初のワンマンライヴを行なった彼ら。……だったが、喉の不調で満足に歌うことができなかった金井は、悔しさや不甲斐なさにステージ上で涙してしまう(この日の様子はDVD『母子手帳 2006-2012』に収録)。“泣き虫王子”がリベンジを誓って挑む、この会場での二度目のワンマン。そして全15本のライヴをミルフィーユのように丁寧に重ねてきた、ツアーの集大成でもあるこの日は彼らにとって大きな意味のある夜となった。
ホール会場で全席指定という、いつもと異なる雰囲気に若干戸惑いながら、期待に満ちた空気に包まれた会場。SE代わりの鼓動のリズムに緊張感と高揚感が高まる中、リズムに合わせた柿沼のギターストロークが鳴り、金井のウェットで感傷的な歌声で始まったのは「君想う、故に我在り」。ストリングス隊を迎えての演奏は実に豊かで壮大。「春は風のように」「ファンデーション」とアルバムの曲順通りに進むライヴに、もはやスタンディングとか全席指定とか関係なく、腕を突き上げ合唱する観客で会場がひとつになる。
アルバムツアーということで、『君想う、故に我在り』収録の新曲を中心としたこの日のセット。驚いたのは新曲を含む、歌や演奏、ステージパフォーマンスの完成度。東出の鍵盤と柿沼の泣きのギター、ストリングス隊が生み出す切なく美しいサウンドに、金井の感情的なヴォーカルが胸に迫る「Not too late」。ダイナミズムと深い奥行きのある圧倒的な演奏に震えた「荒狂曲“シンセカイ”」。誕生日の人をステージに上げてクラッカーと金テープで盛大に祝った「Jeffrey Campbellのスケートシューズで」。今ツアーを経て、バンドとして明らかにひと回り大きく、強くたくましくなったBIGMAMAがそこにいた。
“高校時代に作った”という「look at me」で始まる、BIGMAMAの歴史を凝縮した“ミルフィーユ・ゾーン”では、人気曲が大合唱を呼び、本編ラストは今ツアーを象徴する「ライフ・イズ・ミルフィーユ」でフィニッシュ。アンコールでは、昨年のワンマンに用意していたけれど、歌い切ることが出来なかった幻の新曲を“今日で最後。ここに置いていきます”とアコースティックで披露。さらに昨年のワンマンやツアーの経験から、“もっとみんなに寄り添いたい”という想いを込めた新曲「alongside」を初披露。“もっといいバンドになって戻ってきます”と約束し、「Rainbow」を演奏。リベンジというよりは、さらなる高みを目指すために最高のステージでしっかりケジメをつけた彼らは本当にカッコ良かった。そして、“泣き虫王子”の異名を持つ金井が終始、幸福感に満ちた笑顔を見せていたのが実に印象的だった。
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