【Serena】この歌詞に私自身がとって
も共感した
鮮烈なデビューを飾った「ピンクの弾丸」から3カ月。2作品連続ドラマ主題歌となる2ndシングル「CHANGE!!」をリリース! そのタイトル通り“変化を恐れずに前に突き進まなきゃ”とSerenaは語る。
取材:大庭利恵
デビューシングル「ピンクの弾丸」に引き続き、2ndシングルもアップテンポで元気のいい曲ですね。
初めてデモを聴いた時から、“この曲好きだ!”と思ったぐらい曲全体にパワーがありましたね。
変わっていくことを恐れないという歌詞の内容も、19歳のSerenaさんだからこそ伝わるものなんじゃないかと思ったんですよ。
そうなんです。本当にすごいんですよ、この歌詞。私はまだ19年しか生きてないですけど、それでも変わっていきたいと思うこともあるし、もっと成長したいと思うんですね。そういう時、いろんな方がアドバイスをくださったりしますけど、結局は自分で結論を出すしかないんだなって思ってたんです。それが、“私だけが私を変えられる”という歌詞を読んで、やっぱりそうなんだなんって改めて思ったりして。
“CHANGE”というのは、一番響く言葉だったりするのかもしれないですね。
はい。《一秒も無駄になんてしないから》とか、《さあ行くんだ!声をからして》とか…まぁ、声はからしちゃいけないんですけど(笑)。今は、いろんなことに挑んでいきたいと思っている時期なので、変化を恐れずに前に突き進まなきゃなと思いながらレコーディングにも挑みました。
歌詞って読み込むタイプ?
すごく読み込みますね。ただ、レコーディングでは情景は想い浮かべつつも、特定の人を想定せずに歌うんですけど、今回は川口春奈ちゃん(主題歌になっているドラマ『夫のカノジョ』の主役)にお会いしたこともあって、彼女のことを想像しながら歌いましたね。
もしかして、同じ年?
そうなんです。だから、とっても感情移入しやすくて。ただ! すごく気持ちは入りやすかったんですけど、歌自体はすっごく難しくて。サビのところでの“♪チェチェチェンジ”とか“♪ジャジャジャンピン”って3回繰り返すところは、明るくノリのいい感じで歌いたかったんですけど、どうしても最初のうちはのっぺりとした感じになってしまっていて。スタッフの方々と相談していろんな歌い方に挑戦したりしましたね。
一番耳に残る部分だから、大事にしたいことですね。
いろんな歌い方を試してるうちに、これでいいんじゃないかってアレンジになったんですけど、“もっと盛り上げたい! もっと聴いた人を気持ち良くさせたい!”って想いが増えて、本当に何パターンも試しましたね。
それこそSerenaさんが今、リアルに変わりたいと思ってる気持ちが表れたって感じですね。
あ、確かにそうかもしれないですね。やっぱり、「ピンクの弾丸」をリリースしたことで、“Serenaの歌に勇気や元気をもらった”というファンレターもらって。今まで自分自身がアーティストの方々に勇気や元気をもらっていた側だったので、私もそういう立場になったんだなってことを実感したら、もっともっと一生懸命歌っていかなきゃいけないなと思いました。責任…責任でいいのかな。そういう強い気持ちが生まれたんですよね。
歌詞がSerenaとしての言葉になっていくわけですしね。確かに“責任”ですね。そのファンレター、嬉しかったでしょ?
すっごく嬉しかったです(笑)。その手紙をくれた方は、同世代の女性だったんですけど、フリーライヴになるとちっちゃい子から、おじいちゃんおばあちゃんまで一緒にノッてくれたりもして。初めてのアンコールをいただいたりもしたんですよ。予想してないことだったんで、ちょっとニヤけながら舞台に戻っちゃいましたね(笑)。
“どーもー”って?(笑)
そう、本当にそういう感じで(笑)。なんか妙に照れてしまったんですよね。
この夏はフリーライヴから大型イベントまで、いろんな会場でライヴをやってきたんですね。
はい。いろんな場所に呼んでもらって、すごく勉強になりました。でも、逆に大きい会場で歌った時も、“歌うこと”や“伝えること”に変わりはないんだってことを実感したんですね。なので、今の私は感じることで精一杯なので、その感じたことをちゃんとかたちにしていけるようになりたいなと思ったりもして。まだ思ったことを忘れないようにメモしたり、お客さんとのコール&レスポンスに挑戦したりと、少しずつなんですけど。
でも、カップリング「You&I」はソウルフルな歌声が聴ける、まさに変化の一曲でもありますよ。
これは「ピンクの弾丸」同様、ライヴでは2年以上歌ってきた曲なんですね。うまく歌えなくて泣いたこともあるし、歌っていくうちに救われた曲でもあって。なので、これをリリースできたことは、私の中では大きなことですね。
2年間も歌い続けると表現だけじゃなく、歌詞に対する解釈みたいなものも変わってきたのでは?
最初は特定のふたりのことだと思ってたので、“あなた”と“私”という小さな距離のラブソングとして歌ってたんですけど、去年ぐらいかな…これって、もっと大きな世界のことじゃないかと思うようになってから、捉え方が変わってきて。いろんな人たちと出会うことで、私自身も、歌も変わってきてるので、もっともっと大きな世界を思い浮かべて歌えるようになりたいなと思ってますね。
19歳のSerena の「You&I」なんですね。
そうなんだと思います。きっと来年には20歳のこの曲があり、またさらに年齢を重ねることで、歌に変化が生まれる。そういうふうに年を重ねていけたら幸せですね。
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