【THE イナズマ戦隊】日々を生き抜く
パワーをくれる、温かく力強い歌!

THE イナズマ戦隊の新曲は、人気漫画『クローズ』とその続編
『WORST』のトリビュートソング。へこたれても頑張っていこうという思いの詰まったポジティヴな歌詞と優しいメロディーが心に響くナンバーについて、上中丈弥(Vo) と久保裕行(Dr) に話を聞いた。
取材:土屋恵介

新曲『合言葉 ~シャララ~』は、漫画『クローズ』『WORST』のトリビュートソングでもありますね。

上中
『クローズ』時代から読んでいた大好きな漫画で、髙橋ヒロシ先生が僕らのことを気に入ってくださっていることも知っていたんです。で、今回トリビュートソングの話をいただいたんです。もともと曲の骨組みだけあって、そこから漫画のイメージを沸かせて歌詞を書いていきました。でも、基本的に僕の書く世界観と、男の友情とかを描く漫画の世界観とズレがないので、あまりトリビュートってことも意識せず、自分たちのストレートな気持ちで書けましたね。
久保
僕は、この漫画をバンドを組んだ後に、丈弥に勧められて読んだんです。僕は涙もろくもないし、それまで丈弥の歌詞を、なかなか神髄まで理解できなかったけど、これを読んだら分かったんです。そこから、さらにイナ戦にどっぷりハマったんですよ。

まさに、イナ戦のキーになる漫画でもあったと。では、音の面でのこだわりは?

久保
僕らのことを髙橋先生も気に入ってくれてるわけだし、変える必要もないので、いつも通り、曲が求めてる音を作りました。
上中
プロデューサーさん(白井良明)も、“きれいに仕上げず、土のついたジャガイモのような音に録りたい。付いた泥も含めてイナ戦だから”って言ってましたね。ドラムやギターフレーズもアレンジも、デモのまんまやな。メロディーも悩まず自然とすぐできたし、ほんま、無農薬野菜の産地直送状態です(笑)。
久保
歌も最初から“シャララ”って部分だけあったね。

“シャララ”のフレーズから発展していったんですね。

上中
そうですね。内容は、世の中良いことないけど、頑張ってたらちょっとは良いことあるんじゃないかって。僕もそう言ってほしいし、きっと聴く人もそう言ってほしい人がいっぱいおるだろうなと。こういうメッセージを投げかけてくれるバンドって、今ほとんどいないし、漫画でも『クローズ』『WORST』くらいでしょ。こういうメッセージが、僕らは一番得意だし、投げてほしいし、それが全部つながってできた歌詞ですね。

歌詞のきっかけになるような出来事はありましたか?

上中
今29歳で、大阪の友達がだんだん結婚し始めたんです。それまで、音楽の仕事を目指してるからお互い頑張ろうって言ってたヤツが、結婚するとなったら、そんな話はなかったかのように次のレールに進んでるんですよ。それは、そいつの選んだ道だからええ。ただ、分岐点的なとこで悩んで諦めたのなら、それはどうなのかなと思ったんです。やっぱり、耐え抜いたヤツだけに、神様は少しだけ微笑んでくれる、それでパワーを得て次に進めるわけで。ほんとに望むものを強く思い続けてれば、きっと上手くいくのではないだろうかと僕は思うんですよ。要するに、諦めるなと言いたいんです。

それが良い結果につながると信じたい、と?

上中
そーなんです! 僕らはそれを一番信じてるバンドなんで。きっと、お客さんもそう思ってるから付いてきてくてれると思う。そう言うならあんたらが、武道館や紅白に連れてってと。僕らもそれを証明しなきゃあかんし、それが勇気にもなるんです。

では、諦めそうになった時の復活の原動力は?

上中
イナ戦好きですって言ってたバンドが、先に武道館やったりな(笑)。そんな時ってズタボロになるけど、言うてもステージ立たせたら、俺らの方がカッコええとか、俺らには崩れない信念がある。やっぱり己ですよ。エスカレーターみたくガーッとはいかないけど、一歩一歩階段を上れてる。全てのことが、己の心の力になってますね。
久保
しんどい逆風も、振り返ると糧になってるんです。だから、余計に芯も強くなるし。また逆風が来ても、“よっしゃかかってこい!”ってくらいの自信がありますよ。

全ての経験は無駄ではないと。では、“シャララ”にはどんな思いが詰まってます?

上中
僕ら、ステージ立ったらピエロにもアホにもなれる。でも、最終的には感動につなげたい、泣かせたい。そんな気持ち全てが“シャララ”につながってるような気がするな。やっぱり、行けばええことあるぜ、というのは僕らの合言葉みたいなもんなんでね。前に「応援歌」を作った時と同じ感覚で、今、この歌が僕らに力くれてる。それくらいパワーを持った曲だなと思いますね。
「合言葉 〜シャララ〜」
    • 「合言葉 〜シャララ〜」
    • CRCP-10200
THE イナズマ戦隊 プロフィール

ザ・イナズマセンタイ:1997年、札幌を拠点に活動を開始。2003年2月、シングル「月に吠えろ」でメジャーデビューを果たす。ライヴを中心に精力的に活動し、汗と涙、笑いと怒りが同居したライヴは必見である。

OKMusic編集部

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