【ライヴレポ】超特急がアリーナ公演
最終日に男泣き!7人の王子と8号車
で作り上げた揺るぎない愛の結晶

センターステージにシルエットで登場したメンバーの姿に、8号車たちの歓声が一気に爆発。壮大なバラードとして始まり、激しく変化していくアルバムのリード曲「Seventh Heaven」は、中盤から転調してワッショイムードに。リズムとペンライトの動きが完璧にマッチし、新しい一体感を実現させた。2曲目のライヴの定番曲「Kiss Me Baby」では、まずメンバーコールで8号車が盛り上げ、メンバーはカメラに抜かれた際のキメ顔でお返し。投げキッス、挑発的な表情と、MAXカッコいい超特急のオンパレードに、8号車の興奮した声援が飛び交った。その流れで、これまたライヴではお馴染みの「Burn!」へ。「盛り上がる準備はできているか!?」(ユースケ)、「一緒に声を出して、踊りましょう!」(カイ)の呼び掛けに、フリに合わせて8号車もペンライトで高速Xポーズに連続ジャンプで、ガッツリ心温と体温を上げひとつになった。

そして、ここからはアルバム曲が続いていく。リョウガの二次元愛を表現した「超えてアバンチュール」では、途中ちらりとオタ芸なども挟みつつ、リアルな情熱が爆発。自己紹介タイムからリョウガの「今夜は僕たちとめいっぱ~い、イチャイチャしようね♡」の台詞に盛り上がったところで、「超特急のこっ恥ずかしい姿をさらしてやる~」と、魔王の高笑いからショートムービーへ。スタンダードなクリスマスソングに乗せたカイ&ユーキ子、リョウガ&タカ子、タクヤ&ユース子の3組のカップルと、ナゾのオタ男子に扮するコーイチというミニドラマに沸きまくる場内。「登場してきた女の子たち、すげぇ、かわいかったよねぇ!?」と声を大にして8号車に同意を求めるユースケに対して、「お前ら、目を覚ませ!女装した男だから!」と冷静につっこむタクヤ。「うん、男同士。BL特急なんだよね♪」とリョウガがたたみ込み、ドカンと笑いが起こる。「あ~もう!神様、仏様、女神様~!我ら迷える子羊に、ご慈悲を~!」というリョウガの叫びから、カイがメインの「LIBIDO」へ。超特急の新境地、昭和歌謡に乗せた長台詞入りの妄想ソングを、艶めかしく踊る。勢いのある楽曲が多い彼らだけに、サイド、ボックスステップというベタな振り付けは新鮮だった。

コーイチメインの「ライオンライフ」は、ピアノイントロの時点で大歓声に包まれた。しっとりパートに強く刻む歌唱まで、パワフルでコクのある歌声と、ラインダンスなどを取り入れた多彩なパフォーマンスで8号車を魅了。ショートムービーの制作裏が某有名ドキュメンタリー番組風映像で始まり、「全ては8号車を楽しませるために」と、2016年の超特急の活動を振り返る映像へ。

そして後半戦も、アルバム曲でスタートを切った。ユーキがメインの複雑な動きを取り入れたダンスナンバー「Beasty Spider」では、タカシのラップとコーイチの伸びやかな高音ボイスが冴え渡る。「We Can Do It!」でさらにテンションを上げたメンバーのソロダンスに、会場の熱気も振り切れていくばかりだ。1コーラス目をタカシが歌うメロウな「Whiteout」では、手を胸に当てて心臓の鼓動を表現したりと、情感たっぷりに熱唱。花道を堂々と歩きながら歌う、大人っぽい表現力を身につけたタカシを8号車が温かく見守った。

と、ここで、今回のライヴでそれぞれが何の動物をモチーフにしているかを改めて紹介。コーイチは白クマ、カイが狼、リョウガが鶴でタクヤはペンギン、ユーキはキツネ、ユースケがエゾシカ、タカシはクリオネ。わちゃわちゃとふざける姿でも、8号車を楽しませてくれた。

MC開けは、センターステージに現れたヴァンパイアたちとのバトルと、アクションを取り入れたパフォーマンスからの、写真&動画撮り放題タイムとして「Yell」を披露。曲が終わると、ユースケが涙ながらに「8号車のみんな、愛してるよ」と、心からの気持ちを優しい声で告白し、人間愛をテーマにしたメイン曲「Peace of LOVE」へ。泣き顔で踊るユースケに、8号車がペンライトでエールを送る。ラスト前のMCでは、「メンバーからの気持ちを伝えさせてください」と、コーイチも涙ながらに気持ちを伝え、会場からは「頑張って!」の声援が。タクヤも涙を滲ませ、また、ユーキは声を震わせながら、メンバーそれぞれの心情をきちんと言葉で伝えてくれた。そんな彼らの想いを託した「Always You」で、7人と8号車の愛がひとつになって本編は終了。

アンコール一発目の「走れ!!!!超特急」ではスタンドをトロッコで一周し、楽しくて仕方がないといった表情で歌い、踊った「fanfare」、全力疾走したり、ステージ上を転げ回ったりと、これまた全身で楽しさを表した「バッタマン」で場内は大盛り上がり!12月25日は超特急の結成日ということで、ケーキのセットとローソクの映像で誕生日祝いからの、24日が誕生日のユースケにお約束の顔面パイ!インタビューでタクヤが「ライヴでも、終盤でみんなで歌うような曲」と言っていた通り、大ラスを飾ってくれたのが「Clap Our Hands!」。クラップを取り入れたフォーメーションダンスを。「いつも側で支えてくれて、隣りにいてくれて、ありがとう」という感謝の言葉と共に、温かい気持ちで2016年の集大成となるライヴは幕を閉じた。

文/根岸聖子

<メンバー挨拶全文>
コーイチ
「みなさんにとって超特急ってどんな存在ですか?生きがいですか?愛ですか?この会場に集まった数だけ超特急の存在の定義があると思います。でも、僕にとっての超特急は未来です。僕にとっての未来が超特急なんです。だから、時に本当は傷つけたくないのに人を傷つけたりして、“もう帰ってきたくない”とか、“誰もいないところに行きたい”とか、“もういいよ”って思うときってたくさんあるんです。それでもまたこのステージに帰って来なきゃって思えるのは、今日ここに来てくれた8号車ひとりひとりの心があるからなんです。だから、いつまでもこんな僕をそのペンライトと真っ直ぐな笑顔で照らし続けてください。今日は本当にありがとうございました」

カイ
「今日はクリスマスイヴという大切な日を、僕たちに預けてくれてありがとうございます。愛の形ってたくさんあると思うんですけど、僕にとっての愛は誰かに気付かせてもらうものだと思っていて。例えば、家族だったり友人だったり、そういう大切な人たちと一緒に居れて笑い合える。それって大切な時間だって気付かせてもらえることが愛だと思っています。そして今、ライヴという時間も僕にとってはすごく大事な時間で、超特急のカイにはなくてはならない時間だと思っています。超特急のカイとして、これからもたくさんみなさんの目の前に立てるように、もっと大きなステージに立たせてあげたいってみんなに思ってもらえるように、全身全霊、心を込めて踊りを届けていきたいと思うので、8号車のみなさん、来年もそのまた来年もずっと先の未来も一緒に歩いて行きましょう。またステージ上からみなさんの顔が見られることを楽しみにしています。今日はありがとうございました」

リョウガ
「たまに考えることがあるんですけど、もし自分が超特急じゃなかったら、何をしているんだろう、何をしていたんだろうな?と。悩みに悩んだあげく、何にもしていなかっただろうなという結論に至りました。つまり超特急というものは僕にとって、これからの人生のすべてで、超特急に出会っていなかったらきっとつまらない人生を過ごしていたのかなと思ったりもします。超特急に出会って、この6人のメンバーに出会って、たくさんの8号車の方々に出会って、超特急のリョウガになれて良かったなと、今日、改めて思いました。これからも超特急は1から8号車が支え合う関係として、いくら言ってもいくら聞いても飽きることのない「ありがとう」という言葉を言い続けて、言い合ってこれからも生きていきたいです。今日は本当にありがとうございました」

タクヤ
「今日は来ていただいてありがとうございます。超特急をやっていて良かったです。みんなの笑顔が見られて、支えてくれるスタッフがいて、同じ夢を見ているメンバーがいて最高の人生です!いつもありがとうございます。来年も、そしてこれからずっと先も、そのみんなの笑顔をずっと見させてください。僕は、みんなの笑顔がそこにあれば絶対に男らしく引っ張っていきます。今日は最高の時間をありがとうございました」

ユーキ
「まず、僕が嬉しかったお話をさせてください。この前、ライヴで8号車の景色を見ていたら、ひと際目立つ人がいたんです。それは、娘と一緒に来ていたお父さん。そのとき僕は、家族の絆も一緒に分かち合えるグループなんだって思って、すごく嬉しかったんですよ。友だちや、家族、恋人だったり、今ここにいる方、それぞれがたくさんの絆や愛で結ばれていると思うんですけど、その愛のひとつに超特急が入れていると思うとすごく嬉しいです。僕自身、言葉で上手く言うことができないから、毎回ステージでぶつけてやろうと思って全力でライヴをしています。正直、超特急はまだまだです。だから、もっともっと成長して、希望に溢れる、未来に続く、そんなグループになれるように日々成長して、その姿をライヴで見せて、みなさんに最高の笑顔を届けていきたいと思います。まだまだ未熟ですが、これから8号車のみんなが安心できるような、みんなを引っ張っていけるような存在になりたい。1から7号車、そして8号車のみんなが笑顔でハッピーに。そんな時間を過ごしていきたいなと思います。今日はみなさん本当にありがとうございました」

ユースケ
「昨日、親戚の方に久しぶりに会ったんですよ。そしたら、すごい笑顔で迎えてくれて。なんで僕の顔を見て、こんなに笑顔になってくれるんだろうって思ったんです。不思議で不思議で。それは、今ここにいる8号車さんも同じで。どうして自分なんかを見て笑顔になってくれたり、感動を共有してくれたりするのかなって、すごい不思議で。でも、そういう存在になれているんだなと思うと、これからもっと頑張らないといけないし、8号車さんにもっと見せたい景色があるって思うんです。今年はヘン顔とか、奇声とか、いろいろなことをしてきて、わからなくなったときもあったけど、今、僕は自信に満ち溢れてこのステージに立っています。来年はどんなことが起こるかわからないけど、いろいろな8号車さんに見ていただけるように、これからもっと頑張っていきたいです。ヘン顔とか奇声だけじゃなく、もっと何かを磨いて来年もステージに立ちたいなと思いました。本当に今年、付いて来てくれてありがとう。そして、これからもよろしくお願いします」

タカシ
「改めて今、この8号車の景色をじっくり見させてもらうと、本当に自分ってすっごい幸せ者やなと感じていて。僕たちのライヴを観に来てくれて、クリスマスイヴという大事な1日を僕たちのライヴに駆けつけてくれて。結成当初は、こんなことはあり得ないだろうなって思っていたんですけど、今、こうして活動できているのも、こんな大勢のみなさんの前で歌声を届けられているのも8号車のみなさんのおかげです。そして、今、同じ舞台に立っているメンバーのおかげです。みなさんは、この超特急の活動を通じて自分も変わらないとな、と本気で思わせてくれた人たちです。そんなかけがえのない仲間をこれからも大事にしていきたいです。まだまだ道は長いと思いますけど、しっかりと付いて来てください。僕たち超特急が、絶対に絶対にいい景色を見せます。それまで、末っ子担当の白に付いて来てくれると嬉しいなと思います。本日はご乗車いただき、本当にありがとうございました」

<2017年の目標>
コーイチ
「2016年は2ndアルバム『Dramatic Seven』をリリースして、また新しい超特急が始まったなと思っています。代々木でしっかり締めくくって、2017年から、また再スタートを切れるようにしたいです!」

カイ
「2016年は東京と神戸でアリーナツアーを行うことができて、たくさんの8号車の方たちと会えたので、2017年には三大都市でライヴができるように、大きくなっていきたいと思います!」

リョウガ
「今回のアルバムでも二次元愛をテーマにしているので、2017年こそ、二次元に行きたいなと思っております」

タクヤ
「2017年は、ツアーで初開通する場所が増えるので、まだまだ会いに行けていない8号車の方たちに、“お待たせ!”っていう気持ちで会いに行けたらなと。さらに、そのツアー先でも、僕たち超特急の名を知ってもらって、8号車の輪をどんどん広げられる年にしたいです。プライベート的には、絶対に車の免許を取ります!」

ユウキ
「2017年は、もっとバラエティ番組に出たい!2016年には芸人の方たちとかにお世話になったので、僕たち、いつでも、何でも、体を張ってやります!全力でやりますので、いつでも、オファーをお待ちしております!」

ユースケ
「バラエティ番組に続いて、音楽番組に1、2、3、4、5、6、7、8個くらい出たいなと思っておりますので、応援、よろしくお願いします!」

タカシ
「2016年に僕が成人を迎えることができて、超特急、みんな二十歳を超えられたので、2017年はそれをいい意味で武器にして、大人の魅力を持った超特急として活動していきたいです!」

<セットリスト>
1.Seventh Heaven
2.Kiss Me Baby
3.Burn!
4.超えてアバンチュール
5.LIBIDO
6.One/O Signal
7.ライオンライフ
8.Beasty Spider
9.We Can Do It!
10.Whiteout
11.Snow break
12.バッタマン(Battle_Ver.)
13.Yell
14.Fantasy Love Train〜君の元までつながるRail〜
15.Peace of LOVE
16.Always You
-アンコール-
EN1.走れ!!!!超特急
EN2.fanfare
EN3.バッタマン
EN4.Clap Our Hands!

【リリース情報】
Blu-ray『超特急 LIVE TOUR 2016 Synchronism』
2017年2月15日(水)発売

【ライヴ情報】
『ullet Train 5th Anniversary Tour 2017「Trans NIPPON Express」』
4月29日(土)  北海道・わくわくホリデーホール(札幌市民ホール)
5月3日(水・祝) 大阪国際会議場 メインホール
5月4日(木・祝) 大阪国際会議場 メインホール
5月6日(土) 山口・周南市文化会館
5月7日(日) 広島JMSアステールプラザ大ホール
5月12日(金) 神奈川・よこすか芸術劇場
5月20日(土) 石川・本多の森ホール
5月21日(日) 富山・高周波文化ホール
5月27日(土) 静岡市民文化会館 大ホール  
5月28日(日) 岐阜・土岐市文化プラザ・サンホール
6月3日(土) 和歌山市民会館 大ホール
6月17日(土) 鹿児島市民文化ホール 第二ホール
6月18日(日) 福岡サンパレス
6月24日(土) 千葉・松戸 森のホール21 大ホール
7月1日(土) 山形・酒田市民会館 希望ホール
7月2日(日) 宮城・東京エレクトロンホール宮城
7月15日(土) 香川・サンポートホール高松 大ホール
7月17日(月・祝) 愛知・名古屋国際会議場センチュリーホール
7月23日(日) 兵庫・神戸国際会館 こくさいホール
8月8日(火) 東京国際フォーラム ホールA

【番組情報】
『超特急と行く!食べ鉄の旅(台湾編)』(地上波:テレビ埼玉、千葉テレビ、テレビ神奈川、三重テレビ、KBS京都、サンテレビ/CS:鉄道チャンネル)

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