【インタビュー】仲里依紗 アクショ
ン満載の『土竜の唄 香港狂騒曲』で
は芝居担当!“ザ・一途な女子”のピ
ュアな想いに感動♡

■三池崇史監督のド派手なアクション演出でフロントガラスを破壊!?

──2014年に公開された『土竜の唄 潜入捜査官REIJI』に続き『土竜の唄 香港狂騒曲』で、婦人警官・若木純奈の役を続投。生田斗真さん演じる主人公の潜入捜査官・菊川玲二が唯一惚れた女性である純奈を久しぶりに演じた感想は?
仲 脚本を読んだ時に、まず“未だに玲二くんを想い続けているんだぁ”と、改めて純粋な女の子だなと思いました。ハチャメチャなところもあるけれど、とにかく一途ですよね。

──玲二が大阪に行って、離れ離れになっても彼を信じて愛し続ける。いいキャラですよね。
仲 ほんと、普通にかわいい女の子だなと思います。純情すぎて鉄のパンツを履いている感じ。実際にいたらモテなさそうなキャラですけど(笑)。玲二くんに作ってあげる防弾チョッキのセンスも、ピンクのワッペンとか付けてすごいし。保育園の先生のエプロンみたいなかわいらしい柄を防弾チョキに付けちゃうところとかね(笑)。そういうセンスも含めて“ザ・一途な女の子”でかわいいんですよ。

──清純さが漂う婦人警官の制服姿もキュートで、男子に大好評です。
仲 ミニスカポリスと言われますけど、実はそんなにミニではなくて膝丈なところが純奈らしい。制服を着ると、意外とピュアな気持ちになれますね。これまで私が演じてきた役柄は、どちらかというと個性が強いキャラが多かったから、こういう純粋な気持ちを持っている女の子を演じていると、自分もピュアな気持ちになれるので…楽しいです。

──前作に比べて、今回はお色気パートが少な目。純奈の純情さが際立っていましたね。
仲 そうなんです。三池(崇史)監督といえば、以前、出させていただいた映画『ゼブラーマン-ゼブラシティの逆襲』でも、『土竜の唄』シリーズの前作も、役者が体を張って演じる印象なのですが、今回はそれがなくて。どちらかというと私はお芝をするシーンが多かったですね。途中で“あれ、三池監督の映画だよね?”と思ったくらい。私のシーン以外はド派手なアクションのオンパレードなので、なんとなく“(本作での)私はお芝居担当?”って思っていました。

──そんなお芝居の中で、ヤクザの組長のじゃじゃ馬娘・轟迦蓮を演じた本田翼さんとのバトルシーンではパワー全開だったようですが。
仲 ボンネットを蹴っていたら、フロントガラスにヒビが入ってしまったことですね。本番前にスタッフさんから、ものすごく強度の高いガラスだからなにをやっても大丈夫って伺っていたんですけど、なかなかカットがかからなくて。仕方がないので、とにかくカットがかかるまで一生懸命蹴り続けていたらヒビ割れちゃって、“あれ?”って感じでした(笑)。

──偶然とはいえ、迦蓮に「ババア」と言われて怒りまくった純奈がボンネットを蹴り割った姿に、多くの女性観客はスカッとすると思います。
仲 私としては役を演じているだけなのに、撮影中に「ババア」って言われて私が本気で怒ってフロントガラスを蹴とばしている、みたいに見られたら嫌だなぁと思っていて。「早くカットをかけてよ!」って、心の中で叫んでいましたけどね。後で三池監督とかが、「あいつマジ切れしてフロントガラス割ったんだよ」とか言いそうじゃないですか。恥ずかしいからやめて欲しいんですけど、絶対に言いそうでしょ?(笑)。

■現場を盛り上げてくれるムードメーカー生田斗真は真面目な玲二そのもの!

──(笑)。玲二を演じた生田さんとの再共演はいかがでしたか?
仲 真面目ですよね。正義に向かって突っ走る玲二くんそのものって感じ。アクションもすごいけれど、今回は顔芸をずっとやっていて、普通の顔がない。顔が筋肉痛になりそうだなって、心配したりして(笑)。私は、ちょっと人見知りで現場ではあまり積極的に喋れなかったりするんですけど、「あ、純奈だぁ〜」と話しかけてくださったりして、優しいんです。いつも、現場を明るく盛り上げてくれるのでありがたいですね。

──熱い男の血と汗が飛び散る爆笑アクションエンターテインメントですが、完成品をご覧になった感想は?
仲 日本映画もこれくらいふざけている方がいいなぁと。あり得ないことがいっぱい起こるのが、いい意味での現実逃避になっていると思います。何もかも考えずに映画の世界に飛び込んで楽しめる。本当のアトラクションムービーだと思います。

──この作品の公開で締めくくる2016年はどんな年でしたか?
仲 今年は結構、海外に行くことが多い年でしたね。お芝居もこの作品を始めとして、おもしろいお仕事もさせていただきました。でも、それにも増してインスタグラムの楽しさにどっぷり漬かって、新しい世界の広がりを感じた年でもありました。例えば、普段から気に入って聴いているアメリカのバンドのMUSIC VIDEOがカッコいいなと思ってインスタでつぶやいたら、それをそのアーティストの方達が見付けてくださって、そこから交流がスタートしたことも。さらには彼らのMVに出演することになったりと。「私がポロッとつぶやいた言葉がアメリカまで届くんだ!」と考えると、すごい時代になったなと思う2016年でした。来年も、お芝居も頑張りますけど、このインスタの楽しさをファッションやいろいろなものに反映していけたらいいなと思っています。

文/金子裕子

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