“ロックオペラ楽団 FoZZtone”としてオペラ形式でライブを行ったFoZZtone

“ロックオペラ楽団 FoZZtone”としてオペラ形式でライブを行ったFoZZtone

FoZZtone、「新たな音楽の価値を提示
したい」ツアー最終公演は“ロック×
オペラ”

ロックバンド・FoZZtoneが全国ツアー“Lodestone Tour IV“at the NEW WORLD”のファイナル公演を11月5日(土)に東京キネマ倶楽部で行い、「ロック×オペラ」という新たな試みを提示、訪れたファンを魅了した。

7月にリリースした2枚組コンセプトアルバム『NEW WORLD』を引っ提げて全国8ヵ所でツアーを展開してきたFoZZtone。本作のdisc2に収録された『組曲 白鯨』は、長編小説として1851年に出版された“白鯨”をモチーフにFoZZtone流ロック・オペラとして再構築した作品で、彼らの新機軸作として注目を集めていた。

今回のファイナル公演では、そんな『白鯨』がライヴで初お披露目され、オペラ形式に乗っ取り開演前に予め曲目と楽曲のストーリーが記載されたパンフレットを配布。また、音の厚みを増すべくサポート・ギターとして安高拓郎(ex.椿屋四重奏)が参加。普段のライブ同様Tシャツ姿のロック・ファンに加え正装に身を包んだオーディエンスも来場するなど、クラシックのコンサートのような空気が漂った。

正装に身を包んでステージに登場したメンバーは、アルバムの曲順通りに“第一章「可視海 Visible sea」”、この日のみ新たに追加した“第二章「死灰 Dead see」”、続いて“第三章「不可視界 Invisible see」”と披露。エモーショナルからハードロックまで、変幻自在のロックサウンドで多くのロック・ファンから支持されている彼らだが、“ロックオペラ楽団”と銘打ったこの日のライブでは、ストーリー性を持ったパフォーマンスと静動織り交ぜたライブ構成で、オーディエンスを圧倒した。

約一時間の本編終了後には、熱の醒めぬオーディンスからアンコールと彼らの新たな試みを称賛するような拍手が巻き起こり、渡會将士(Vo&Gt)は「本日は、ご来場頂きありがとうございます。Tシャツで来るべきか正装で来るべきか悩んだ方もいると思いますが 正装が正解です!」と笑いを誘い「少し趣向の変わったライブでしたが、ある意味、僕らじゃなきゃできないんじゃないかと思いましてやらしていただきました」と力強くコメント。

さらに「今日は暴れたくてきた人もいると思いますので」とアンコールでは新曲「LOVE」を演奏、それまでの空気から一変、オーディエンスが手拍子で応えると続く「I play the guitar」ではフロアがモッシュの嵐に、さらに鳴りやまぬ歓声にダブルアンコールに応え「BRUTUS(Et tu, Brute!)」、「in the sky」、「School」とバンドのキラーチェーンでライブを締めくくった。

アンコールのMCでは「新たな音楽の価値を提示したい」と語る一方で、「従来のファンへの危惧も考えギリギリまで悩んだ」とも吐露したFoZZtone。その根底にあるのはファンへの愛に満ちたものだと、この日のライブは物語っていた。

なお、この日行われたライブの模様は映像作品としてDVD化が決定しており、詳細については後日オフィシャル・サイト(www.amnis-inc.com/fozztone/news.html)で発表される。

【セットリスト】
FoZZtone@2011.11.05・東京キネマ倶楽部

第一章「可視海 Visible sea」
1.Ishmael said
2.明くる朝
3.Hey! Mr.Backpacker!
4.オシュグッド

第二章「死灰 Dead see」
5.Rainbow man
6.ターミナル
7.Heartbreak Hotel

第三章「不可視界 Invisible see」
8.missing mass
9.Strike the sun〜fanfare
10.tempestoso〜coda

11.MorroW

アンコール
LOVE(新曲)
I play the guitar

ダブルアンコール
BRUTUS(Et tu ,Brute!)
in the sky
School

アーティスト

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