Ryohu 音楽家としての挑戦と、生活者としてのリアルなメッセージ
ラッパー・Ryohuの2ndアルバム『Circus』がいい。2年前の1st『DEBUT』は客演なしなしで、自らが歩んできた人生、自分史を音楽で表現したアルバムだったが、今回は多彩なゲストを招き入れてバラエティ度がぐっと増した。YONCE(Suchmos)、佐藤千亜紀、IO(KANDYTOWN)、オカモトショウ(OKAMOTO'S)、AAAMYYY、TENDRE、Jeterという顔ぶれを見ただけで、とんでもないものになりそうだと思ったが、結果は期待のさらに上を行く。前作に続き、プロデューサーの冨田ラボらが素晴らしいトラックを提供している。音楽家としての挑戦と、生活者としてのリアルなメッセージがある。ラップもポップもバンドも越えて、多くの人の耳に届いてほしい生命力溢れる作品だ。