【超特急】『超特急 CHRISTMAS ONEMAN LIVE 2015 Fantasy Love Train ~君の元までつながるRail~』2015年12月24日 at 国立代々木競技場 第一体育館
“君の元までつながるRail”というタイトルをここまで見事に具現化したライヴになるとは誰が予想しただろうか? 超特急が2015年の目標としていたアリーナ公演は、1stシングル「TRAIN」を紗幕の向こうでダンサー5人が踊る一方、ヴォーカルペアはレッドカーペットを歩いて会場入りし、2階席を一周するトロッコでステージに合流するという奇想天外な演出で幕開け。さらに「No.1」では“8号車”というファンの呼称にちなみ、アリーナに敷かれた大きな8の字型の花道に飛び出して客席の至近距離でパフォーマンスするのだから、8号車は大興奮だ。最新シングル「Beautiful Chaser」では、なんと音源に参加していたマーティー・フリードマンがステージにせり上がって猛り狂うギタープレイを放ち、スモークの中で踊る7人の邪悪すぎるがゆえに神聖の域にまで昇華したオーラと、絶妙にコラボレーション。さらに「バッタマン」の楽曲提供を受けたヒャダインの前では、メンバー全員でパスをつなぐトランポリンダンクまで一発で決めてみせた。終盤はサンタクロースが運転する電車に乗り込んで花道をパレード。同時にトロッコにも代わる代わる乗り込み、全ての8号車のもとへライヴの熱量を直に届けようとするのだから恐れ入る。アリーナの巨大空間に7人が散らばって、ダイナミックに魅せるダンスと歌に会場は躍動し、8号車がスタンドに“MERRY X’mas 12 24”とペンライトの光で文字を浮き上がらせる場面も! ここに生まれた“夢と魔法と電車の王国”は7人の血と汗と涙と、そして8号車の愛をエネルギーに、2016年も拡大を続けてゆくに違いない。