人は2種類の痛みを持っていると思う。
怪我や手術、などの身体的な痛み。
人に裏切られたり、大切な人が亡くなってしまったり、などの精神的な痛み。
その精神的な痛みは、特に厄介なもの。
人との関わりで生み出された痛みは、身体に付けられた傷より大きな傷を心に付ける。

その精神的な痛みの中で、更に私が苦しいと思うのは、
自分にとって大切な人が悲しんだり辛そうな顔をしているのを見る事だ。
きっとみんな経験あると思うし、分かるって思う人もいると思います。
逆に綺麗事だって思う人もいるでしょう。
それは人それぞれだと思うのですが、
私の場合は、大事な人が苦しんでいるのを見ていられない。
なんで人に対してこんなにそう思うのだろう。

自分も苦しい状況にいたとしても、辛そうな人の表情を見ていると、
その人がなんとかして元気になれないか、
自分はいいから、この人がまた笑っていられる様にして欲しい、
ひたすらそう願ってしまう。
…ただのお人好しなのかもしれない。苦笑
それでもいいんだけれどね。笑
だって結局はその人の笑顔が見られたら、私も元気になれてしまうんだもの。
単純な人間なんだろうなぁなんて思います。笑
世界に出て様々な活動をしている人も、きっとお人好しなんだと思う。
戦争被害や貧困層の子供を見て、いても立ってもいられなくなる。
実際に現地を訪れた人が支援協力などの活動を始めるのは、
実際にそこに住む人に触れたからだと思う。
触れた時から、その人にとってその現地の人たちは他人ではなくなる。
自分にとって大切な人の一人となる。
私がそうだったから。
私にとってカンボジアで出会った人たちは、大切な友達だ。
小学校で出会った子達は、自分の子供の様だと思っている。
子供を産んだ事がないから分からないけれど。笑
大切な人の痛みや苦しみを知って、何とか幸せに、そして笑っていて欲しい。
活動をしている人はまずその思いからの行動で成り立っている気がします。
被災地や障害を持っている方々に対して動いている人もきっとみんな同じ。
凄い事の様に思うかもしれないけれど、それはきっと特別な事ではなくて。
みんなが身近な友達や家族や大切な人に対して思う気持ちと何ら変わりはない。
つまり、みんなが世界中の人に対してそう思う事が出来る
優しい心を持っている人間なんだ。

世界中の色んな人達がみんな繋がれば、きっともっと優しい世界になる。

人が人を騙し、苦しめ、傷つける世界がなくなれば良いと思う。

みんなで笑っていられるお人好しばかりの世界になって欲しい。
私は心からそう思います。
今日の一曲。
石嶺聡子さんの「花」
喜納昌吉さんが手がけた曲。
私には、人間としての温かさを、根本を歌っている様な、そんな歌に聴こえました。
初めて聴いた時から大好きな、そして勝手に十八番にしている曲です。笑
是非聴いて下さい。
それでは、また。

著者:稚菜

OKMusic編集部

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