夏フェス前に予習!一足先にフェス気
分を味わいたい時に聴きたい曲

ミュージックソムリエ協会では、「こんな時に聴きたい音楽!」ということで、日常のヒトコマで、ふっと聴きたい音楽を選曲しました。選曲はすべて、ミュージックソムリエ(http://musicsommelier.jp)によるもの。
「もう幾つ寝ると、夏フェス〜♪」と語呂の悪い歌を口ずさみたくなる、今日この頃。フェス好きの方、そして、今年こそ行ってみたいというビギナーの方に贈る、フェス気分が味わえる曲を集めました。

1.「 Wake up Boo!」/ The Boo Rad
leys

みなさーん!夏フェスまで待ちきれない気持を、「史上もっとも気分が良くなる曲」と、とある心理学者の研究の結果認定されたこの曲を聞いて歌って踊って、もっともっと盛り上げちゃって下さーい!!
オアシスの「モーニング・グローリー」ブラーの「ザ・グレイト・エスケープ」が発表され、それぞれUKチャート1位を飾った1995年に、リバプール出身のバンド「ザ・ブー・ラドリーズ」が発表したこの曲。当時イギリスでは、おデブなお兄ちゃんがノリノリで踊りまくるという、とあるテレビCMに使われ、この曲がかかると多くの人がつい体を動かしリズムにノってしまう現象が起きた程、たくさんの人の耳と体に浸透しました。
「イギリスに音楽とサッカーが帰って来た!」と言われた時代の風と音楽を感じつつ、今年もやってくるUKアーティストをはじめ、お目当てのバンドの音を思いっきり楽しめる日まで、あとちょっとお待ち下さいませ♪
(選曲・文/和久井 直生子)

2.「手をたたけ」/NICO Touches the
Walls

暑い日差しの中、ステージで演者と観客が一体となる夏フェス。それは会場が大きくなればなるほど美しい光景で、風物詩と呼びたくなる気持ちになるものです。
NICO Touches the Wallsが、2012年に発表した楽曲「手をたたけ」。カルピスウォーターのCMソングに起用されました。タイアップからして爽やかですね。タイトルが示す通り、曲中で終始なくハンドクラップするのが、ライブにおける風物詩。明るい雰囲気もそうですが、一度聴いたら絶対に忘れることのないシンプルなタイトル。これに尽きます。だからこそ彼らを初めて見る人でも、ノリやすく一体になりやすいナンバーに昇華すると言えます。事実、私が初めて彼らのステージをフェスで見た時にもそういう思いにかられました。
(選曲・文/Kersee)

3.「My Hero」/Foo Fighters

今年のフジロック・フェスティヴァルの1日目、7月24日のグリーンステージのヘッドライナーとして出演が決まっている、フー・ファイターズ。昨年20周年を迎えて発売された記念アルバム『ソニック・ハイウェイズ』を引っさげてのツアーも好調な、彼らのライブは期待大!ライブでも、必ずといっていいほど演奏される彼らの人気の一曲「マイ・ヒーロー」は、コーラス部分だけでも、ぜひこのライブ動画のように大合唱したい。「There goes my hero / Watch him as he goes / There goes my hero / He’s ordinary 」サビの歌詞はこれだけなので、本番までにぜひとも覚えてから行きたいものです。先日のライブで骨折をしたデイヴ・グロールが少し心配ですが、きっと素晴らしいライブを見せてくれることでしょう。
あ、ライブに行けない人もこの動画と一緒に歌って気分だけでも盛り上がりましょう!
(選曲・文/阪口マサコ)

4.「君と夏フェス」/SHISHAMO

夏フェスで盛り上がる曲は多数あれど、夏フェスをテーマにした曲は、これが初めてだと私は思います。2013年11月にアルバム『SHISHAMO』でデビュー以来、注目を浴び続けているガールズ・スリーピースバンド・SHISHAMO。この曲は、2014年7月2日に初のシングル曲としてリリースされました。
夏フェスにおけるカップルの人間模様。お気に入りのライブを楽しみたいけど、彼の目も気になる、そんな女の子を主役にした物語。真夏の太陽の日差しの中、気がつけばライブが進むにつれて前の方に体が動いていく主人公。それを見て”新しい君が見れたから良かった”という彼氏。ありふれたストーリーながらもその中には輝きがあり、また夏フェスならではの夢も詰まっているような気がします。
今年も各所で開催される夏フェス、この曲のような物語はまたいくつも生まれることでしょう。あるいは、それをきっかけに更なる物語が進展することになるかもしれません。そうなると歌い終わり、”今年の夏よ 終わらないでよ”というフレーズがより説得力を増します。楽しくてやみつきになる夏フェス、どんなに暑くても行った後には、ずっと夏であってほしいという思い。それは、夏フェスに行ったことある人には共通の感想と言えるのではないでしょうか。
(選曲・文/Kersee)

5.「Get Together」/The Youngbloods

野外フェスといえば、広い会場でたくさんの人々が音楽を共有して開放感とともに楽しむ
古くはカウンターカルチャーやラブアンドピース的思想、その象徴である1969年のウッドストック・フェスティバルがその起源になるでしょう。
この曲は、当時のヒッピームーブメントや、ラブアンドピースの時代を象徴する楽曲です。なんともゆったり夢実心地なギターに導かれ、”互いに笑い合って、互いに愛し合おう”と実にヒッピー的な歌詞が歌われる、幻想的で独特の空気を持った曲です。
また同時に、そのカルフォルニア幻想が崩れた後の虚無感まで内包しているようで実に時代を表した名曲だと思います。
この曲は大滝詠一氏と細野晴臣氏の出会いのエピソードにも関係したり、バンドの他、曲名は山下達郎氏のSugar Babeの元になったりと当時の日本のロックとの関係も深い、再評価されるべきバンドだと思います。ぜひご一聴を。
(選曲・文/田中 孝典)

著者:ミュージックソムリエ協会

OKMusic編集部

全ての音楽情報がここに、ファンから評論家まで、誰もが「アーティスト」、「音楽」がもつ可能性を最大限に発信できる音楽情報メディアです。

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • Key Person
  • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
  • Editor's Talk Session

ギャラリー

  • 〝美根〟 / 「映画の指輪のつくり方」
  • SUIREN / 『Sui彩の景色』
  • ももすももす / 『きゅうりか、猫か。』
  • Star T Rat RIKI / 「なんでもムキムキ化計画」
  • SUPER★DRAGON / 「Cooking★RAKU」
  • ゆいにしお / 「ゆいにしおのmid-20s的生活」

新着