「死神坊ちゃんと黒メイド」真野あゆ
み “逆セクハラ”のセリフにも坊ち
ゃんへの愛をこめて

(c)イノウエ/小学館・死神坊ちゃんと黒メイド製作委員会 第2期が放送中のテレビアニメ「死神坊ちゃんと黒メイド」は、触れたものすべてを死なせてしまう呪いをかけられた貴族の坊ちゃんと、彼をそばで支える最愛の人でもあるメイドのアリスによる物語。

 アリス役を演じる真野あゆみに、「アニメハックTV」生配信の出演後、オーディションや第1期収録の思い出、第2期終盤の注目ポイントなどを聞いた。(取材・構成:五所光太郎/アニメハック編集部)
――「アニメハックTV」で、徳井青空さんと初めてお話していかがでしたか。
真野:徳井さんとははじめましてでしたが、控え室でもいろいろお話させてもらい、徳井さんのやさしい雰囲気のおかげで番組を思う存分楽しむことができました。ピンポン玉をワンバウンドさせてグラスに入れるゲームは、練習のときは全然入らなかったのですが、本番では上手くいれることができて自分でもビックリしました(笑)。素敵なご褒美もいただいて、プラスばかりの良い1日になった気分です。
――番組では、役がきまったことを知ったときの話をされていました。オーディションの話をあらためて聞かせてください。
真野:アリス役はテープオーディションのみで決まって、オーディションのセリフには、第1話のすごく好きなシーンでもある「知らないんですか? 枯れた白いバラの花言葉は、生涯を誓うですよ」というセリフもありました。
 他にも“逆セクハラ”と言われる日常のシーンのセリフや、坊ちゃんがまだアリスに心を開いていなくてトゲトゲしているときに、アリスが感情的になって怒る過去のシーンのセリフもありました。
 オーディションの資料をいただいてまず考えたのは、「アリスってどんな子なんだろう?」ということでした。無表情な子で、逆セクハラと呼ばれることをたくさん言っているから、アリスがどんなことを考えているのかセリフだけでは読みとれなかったんです。もしかしたら、坊ちゃんばかりがアリスを好きなだけで、もてあそんでいる感じなのかもしれない。そんな可能性もあるのかなと原作を読んだら、アリスが本当に坊ちゃんを愛しているんだなということが節々から感じられました。なので、言葉だけだと坊ちゃんをからかっているとしか思えない、どんなにセクシーなセリフでも、とにかく坊ちゃんへの思いや愛を忘れないようにしようと思いながら、オーディション用の音声を録ったのを覚えています。
――番組では、オーディションに受かったと聞いたとき、一緒にうけていたヴィオラ役に決まったのかもしれないと思ったと話されていました。ヴィオラのほうが手ごたえがあったということだったのでしょうか。
真野:それまで演じてきた役が、どちらかというとヴィオラのような元気な女の子が多かったんです。最初にオーディションのお話をいただいたとき、アリスはかわいらしいし、今までやったことがない役だからうけてみたいという気持ちがありました。それだけにアリス役できまったというお話をいただいたときはビックリしましたし、とてもうれしかったです。
――坊ちゃん役が花江夏樹さんだと知ったのは、どのタイミングだったのでしょう。
真野:私の合格の連絡をもらったときでした。花江さんとは別の作品でもご一緒させていただいたことがあり、はじめて現場でご挨拶したときも、私が所属しているのが浪川(大輔)さんが代表をつとめる事務所ということもあり、「ステイラックの新しい子なんだね、よろしくね」と、私だけでなく同期の子みんなに声をかけてくださって、勝手に“やさしいお兄ちゃん”みたいなイメージをもっていたんです。花江さんが坊ちゃん役だと聞いて、もちろん緊張はするけれど、すごくうれしい気持ちとともに、ちょっと安心したところがたぶんあったと思います。
――第1期の収録を振り返って、どう思われますか。
真野:当時もいい雰囲気だなと思いながら収録していましたが、今振り返ると第2期ではキャスト同士の距離がさらに近くなっていて、ブースの中でのコミュニケーションも第1期のときとは全然違っていたように感じます。
 第1期のときは、坊ちゃんとアリスの出番が多くて、花江さんと二人三脚のようなかたちでアフレコを進めてきた印象があります。私もはじめてのことだらけでいっぱいいっぱいで、なおかつコロナ禍のため花江さんとはブースを分けて録っていたのですが、それが触れたいけど触れられないという役の関係とシンクロして、物理的にちょっと距離はあるけれど花江さんに“引っ張っていってもらった”というイメージが強くありました。
――本作は3DCGアニメですが、アフレコのときの映像はどんな感じだったのでしょうか。
真野:第1期の収録のときから映像はほとんどできていて、アフレコはすごくやりやすかったです。ヴィオラが驚いているシーンでは、「オンエアではさらに回転して面白くなります」というディレクションをいただいたこともあって、完成した映像はより面白くなっていることも多かったです。映像ができていてありがたいなという気持ちと、オンエアではもっと動くだろうから、それにあわせて役者のほうもお芝居していこうという楽しみがありました。
――第1期の最終回で続編の製作決定が告知されました。
真野:第1期の収録のときから、できれば続きもやりたいというスタッフさんの思いも聞いていたので、第2期がきまったときは私自身すごくうれしかったです。第1期の最後では、坊ちゃんがアリスと結婚することをお母様に格好よく宣言するシーンもあり、役者として続きを演じられるのがうれしいのはもちろんのこと、いち視聴者としても2人をまた応援できるというか、本当に2人には幸せになってほしいと思っていたので、また動く坊ちゃんとアリスが見られるんだという喜びも大きかったです。このあと原作にでてくるあのキャラクターたちはどうなるんだろうと、原作ファンの方々と同じようにうれしくて楽しい気持ちでいっぱいでした。
――第2期の収録はいかがでしたか。
真野:第2期もコロナ禍の影響でブースに入れる人数はかぎられてはいたのですが、さきほどお話したとおり、コミュニケーションは一層増えた印象で、少人数のなかでも、収録内外でいろいろなお話をすることができました。
 第2期の収録では、キャラクターの関係性が深まるほど、キャスト同士の距離も自然と縮まっていきました。例えば、第1期では敵キャラ的な立ち位置だったダレスが第2期では仲間のようになっていくと日笠(陽子)さんとお話することが増えるなど、演じるうえでコミュニケーションが増えていくとそのようになるのだなと感じました。
――第2期の最終回にむけて、注目ポイントを聞かせてください。
真野:坊ちゃんの呪いを解くために新しい学校にいって勉強したり過去のことを調べたり、呪いについての物語が急速に動きだしていきます。さらに新しいキャラクターがでてきたりもします。これがまた面白いキャラクターばかりなんです。
――「ばかり」ということは、新キャラクターはひとりではないのですね。
真野:はい。収録が分散だったためご一緒できていない方もいるので、このキャラクターはどう演じられているんだろうとすごく楽しみにしています。
 「死神坊ちゃんと黒メイド」は、心が温まってほっこりするところ、笑いがあったりセクシーだったりするところ、感動するところ――いろいろな要素がつまった作品だと思っています。第2期ではその要素すべてがグレードアップしていると感じていますので、最後まで絶対に楽しんでいただけると思います。
※真野あゆみさんがゲスト出演した「徳井青空のアニメハックTV #26」もあわせてご視聴ください。
【関連リンク】・アニメハック公式YouTubeチャンネルはこちら

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