監督が太鼓判を押す日本版ポスター

監督が太鼓判を押す日本版ポスター

「ミッドサマー」監督が絶賛した恐怖
のストップモーションアニメ「オオカ
ミの家」8月公開

監督が太鼓判を押す日本版ポスター(c) Diluvio & Globo Rojo Films, 2018 「ミッドサマー」のアリ・アスターが絶賛した、チリの2人組監督、レオン&コシーニャによるストップモーション・アニメーション「La Casa Lobo(原題)」が、「オオカミの家」の邦題で、8月公開される。さらに、レオン&コシーニャの最新作で、アリ・アスターが製作総指揮を務めた短編「骨」の同時上映も決定した。
 クリストバル・レオンとホアキン・コシーニャの二人組による初の長編映画「オオカミの家」は、チリ南部のある施設から逃走し、森の中の一軒家で二匹の子ブタと出会った娘マリアの身に起きる悪夢のような出来事を描いた“ホラー・フェアリーテイル”アニメーションだ。
「オオカミの家」場面写真(c) Diluvio & Globo Rojo Films, 2018 ピノチェト軍事政権下のチリに実在したコロニア・ディグニダというコミューンにインスパイアされた本作は、レオン&コシーニャが監督のほかに脚本、美術、撮影、編集も務め、作品の大部分をほぼ2人で完成させたと言っても過言ではない。企画段階を含めると完成までに5年の歳月を費やしており、ワールドプレミアとなった第68回ベルリン国際映画祭ではカリガリ映画賞を、第42回アヌシー国際アニメーション映画祭では審査員賞を受賞し、世界各国で注目された。
 その特異な才能は、「ミッドサマー」のアリ・アスターが一晩に何度も鑑賞し、自ら二人にコンタクトをとったというエピソードからも伝わる。彼らと意気投合したアスターは、今回同時上映となる短編「骨」の製作総指揮に名乗りを上げ、さらに自身の最新作「Beau is Afraid」内の12分にも及ぶというアニメ・パートも彼らに依頼。アリ・アスターは、「レオン&コシーニャは、まぎれもなくヤン・シュバンクマイエルとクエイ兄弟の後継者だ。『オオカミの家』のような作品が作られたことは、過去に一度もない!」と絶賛している。
「骨」場面写真(c) Diluvio & Globo Rojo Films, 2018 このほど公開されたポスタービジュアルは、劇中に登場するあらゆる形態の主人公マリアをコラージュした日本オリジナルのもの。全編カメラが止まることなく、最後までワンシーン・ワンカットで空間が変容し続ける、まさに“異形”の本作の世界観が凝縮されている。右下の二匹の子ブタの手足が長い理由は本編で明かされる。監督のレオン&コシーニャも「大好きなアートワークだ。本当に完璧!アメイジング!早くシェアさせて!」と太鼓判を押している。
 「オオカミの家」は8月からシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開。

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