ミュージカル『マチルダ』、遂にプレ
ビュー公演開幕~プレスコールではミ
ラクルな世界観が伝わる劇中ナンバー
4曲等を披露【レポート】

ミュージカル『マチルダ』のプレビュー公演が、2023年3月22日、東京・東急シアターオーブでスタートした(プレビュー公演は24日まで)。その後、同会場で東京公演が3月25日~5月6日、また、大阪公演が5月28日~6月4日、大阪・梅田芸術劇場メインホールで行われる。3月22日11時30分には、16時から開幕するプレビュー公演に先駆けて、報道向けにプレスコールが行われ、その“ミラクル”な舞台の一端を垣間見ることができた。当記事では、その模様をレポートする。
『マチルダ』の原作は、1988年に出版された、英国の国民的な作家ロアルド・ダールの児童文学『Matilda』(邦題:『マチルダは小さな大天才』)。2010年にロイヤル・シェイクスピア・カンパニーがミュージカル作品として製作し、天才少女マチルダと彼女を取り巻く大人たちの物語を、色鮮やかな演出とキャッチーな音楽(音楽・歌詞:ティム・ミンチン)で表現した。ウエストエンド、ブロードウェイの他、オーストラリア、韓国でも上演され、世界で1,100万人以上を動員。米トニー賞や英ローレンス・オリヴィエ賞など約100の国際的な演劇賞を受賞した。2022年にはNetflixでも映像版が製作され、その魅力は広く知られることとなった。そして、このほど遂に日本オリジナルキャストによる本邦初上演がった。
主役マチルダ役を演じるのは、1,000名以上が参加したオーディションから選ばれた、嘉村咲良・熊野みのり・寺田美蘭・三上野乃花(クワトロキャスト)。その他、ミス・トランチブル校長役の大貫勇輔・小野田龍之介・木村達成(トリプルキャスト)、ミス・ハニー役の咲妃みゆ・昆 夏美(Wキャスト)、ミセス・ワームウッド役の霧矢大夢・大塚千弘(Wキャスト)、ミスター・ワームウッド役の田代万里生・斎藤 司(トレンディエンジェル)(Wキャスト)らが出演する。
【あらすじ】
5歳のマチルダは、図書館にある難解な本も全部読みつくしてしまうほど、高い知能と豊かな想像力を持った少女。しかし両親はそんなマチルダに関心を全く示さず、家庭は辛い場所だった。図書館に居場所を求めたマチルダは、そこで教師のハニー先生に出会う。翌日、マチルダとハニー先生は学校で再会する。ハニー先生はすぐにマチルダが「天才」である事に気づき、その才能を伸ばしたいと願う。しかし学校は、校長であるミス・トランチブルが恐怖で子どもたちを支配する『監獄』のような場所だった。マチルダは自らが持つ不思議な力を駆使して、子どもたちを苦しめる大人たちに仕返しを試みる。自身も苦しい子ども時代を過ごしたハニー先生は、マチルダの良き理解者となり、いつしか二人の絆は固いものになっていく―。

プレスコールでは、冒頭にGWB Entertainment インターナショナルプロデューサーのポール・ウォーリック・グリフィン氏から「『マチルダ』を日本で上演できることを夢見てきました。このカンパニー(キャスト&クリエイティブ)を誇りに思います。私の言葉よりも、実際に観てください」と短い挨拶があった。
ポール・ウォーリック・グリフィン氏
その後、劇中ナンバー4曲と、場面を抜粋した芝居シーンが公開された。舞台上には色とりどりのキューブが重なり、そこにはアルファベットや音楽記号が描かれている。積み木のようにポップなセット。それとは裏腹に、両親に理不尽な扱いを受けるマチルダの様子が描かれるところから始まった。

【1】ワームウッド家(芝居)& ちょっと悪い子:原題 Naughty(歌唱)[2回披露]
中古車販売の詐欺を行おうとする父親ミスター・ワームウッドをマチルダは咎めるが、理不尽に怒鳴りつけられてしまう。母親ミセス・ワームウッドには物語を披露しようとするが、相手にされない。両親に追い出され、自分の部屋に戻って歌うのが"ちょっと悪い子"。
「♪人生が不公平なら 我慢より行動しなきゃ」
そう歌いながら、マチルダは父親への復讐を試みるー。
[1回目]
・マチルダ 嘉村咲良
・ミセス・ワームウッド(母親) 大塚千弘
・ミスター・ワームウッド(父親) 田代万里生
[2回目]
・マチルダ 寺田美蘭
・ミセス・ワームウッド(母親) 霧矢大夢
・ミスター・ワームウッド(父親) 斎藤 司
マチルダは、不思議な力を持つ5歳の少女。読書家で、聡明で、空想好きである。舞台中央にマチルダが立ち、オープニングナンバー"ミラクル"の一部を歌い始める。それによって、マチルダは両親にひどい扱いを受けていることが観客にも共有される。見た目が良ければお金持ちに見初められると思っている母親にとって、マチルダが読書をしたり物語を創作することは苛立ちと侮蔑の対象だった。また、中古車販売を営む父親は、金儲けのために詐欺行為をはたらいている。それを「正しくない!」ときっぱり咎めるマチルダは、父親から理不尽に怒鳴られる。なお、この場面で父親は“脱出名人”のマジシャン、母親は“アクロバット”だと自らを例える。これは以降、別の物語が明らかになってゆくキーワードとなるので、ぜひ覚えておいていただきたい。
父親に復讐すべく、マチルダが「♪悪い子になるの 少し」と仕掛けるイタズラが痛快だ。嘉村のマチルダは落ち着いて聡明さが際立つセリフ、歌唱では曲のラストにかけて力強さが増してゆく。寺田のマチルダは、ハキハキとした受け答えと、曲の中盤から爆発させる歌唱力で魅了する。母親のカラーがピンク、父親のカラーが緑、マチルダのカラーが水色に分かれており、衣裳・小物・照明にそれぞれの色が配されているのが洒落ている。
人生が不公平なら、我慢より行動。「正しくない!」と思うなら、自分の人生を書き換えられるのは、自分だけ。かわいそうでも無力でもなく、未来を自分の力で切り拓いていくマチルダの姿がたくましい。
筆者は以前、ブロードウェイと韓国でこのミュージカルを観た。『マチルダ』の代表曲ともいうべき"ちょっと悪い子(Naughty)"、歌い出しはオリジナルの英語歌詞だと『ジャック&ジル(マザーグース)』だが、韓国版は『ラプンツェル』『シンデレラ』、日本版は「人魚のプリンセス(『人魚姫』)と、その国ごとにポピュラーな物語となり、本に書かれたとおりの悲劇を受け容れる主人公の愚かしさを伝える。高橋亜子の訳詞はさすがとしか言いようがない。"Naughty(ノーティ)"の英語歌詞は「y」で韻を踏む部分があるが、そこは全部「い」に統一、サビの部分も「人生が不公平なら 我慢より行動しなきゃ(最後の音が「あ」)」、「小さくてもなんでもできる 我慢したらチャンスなくなる(最後の音が「う」)」と余韻の音を統一、リズムと音の調和がマチルダの内面にある力強さを引き出す。もとの歌詞を知っているファンなら、例えば「Naughty(ノーティ)」を「すこーし(ぃ)」、「And that's not right(アン ダッ ノッ ライッ)!」は「た だ しく ない!」と、英詞の「音」がそのまま飛び込んでくることも心地良いだろう。

【2】ミス・トランチブル校長 オフィスシーン(芝居)
マチルダが類まれな知能を持つ少女である事に気づいた担任のミス・ハニーは、マチルダを最上級生クラスに入れる交渉をするため、意を決してミス・トランチブル校長(マチルダが通う学校の校長先生。元ハンマー投げの名選手)のオフィスに向かう。そこで待ち受けるミス・トランチブル校長は、学校のある"モットー"を、ミス・ハニーに叩き込む。
・ミス・トランチブル校長 木村達成
・ミス・ハニー 咲妃みゆ
ミス・トランチブル校長に気圧されつつも、おずおずと自分の意見を言うミス・ハニー。マチルダは(難しい)字も読めると伝えるミス・ハニーを、ミス・トランチブル校長が「私も読めるわ!!!」と圧倒的大声でぶちのめす場面が爆笑を誘う。

【3】ザ・ハンマー:原題 The hammer(歌唱)[2回披露]
ミス・トランチブル校長は、かつてハンマー投げのオリンピック選手だった。選手時代を回顧しながら、いかに自分が常に正しく規則を守ってきたかを歌いあげる。
[1回目]
・ミス・トランチブル校長 小野田龍之介
・ミス・ハニー 昆 夏美
[2回目]
・ミス・トランチブル校長 大貫勇輔
・ミス・ハニー 昆 夏美
小野田龍之介演じるミス・トランチブル校長は、ルールの例外を提示するミス・ハニーに「ん、何?!」「例外???!!!」と叫ぶさまがコミカル。キッズらを従えて歌う姿も笑える。舞台すべてが小野田に占領される感覚は、さすがだ。
大貫勇輔は、ミス・トランチブル校長を可愛く可憐に演じ、リボン演技をしている表情が乙女そのものだった。意外な役作りに、もっと他のシーンも観てみたくなってしまう。

【4】 いつか:原題 When I grow up(歌唱)& アクロバットストーリー・パートIII:原題 Acrobat story III(芝居)[2回披露]
子どもたちがブランコに乗りながら、大人になったらやりたいことをたくさんあげ、大人になる希望を込めて歌う"いつか"。曲の最後、ミス・ハニーとマチルダが登場し、ブランコに並んで座る。
場面はそのまま図書館へ。マチルダは、図書館の司書ミセス・フェルプスに、自分が作ったお話の続きを語って聞かせる。マチルダの語りと共に、“脱出名人”と“アクロバット”の悲しいストーリーが展開される。
[1回目]
・マチルダ 三上野乃花
・ミス・ハニー 昆 夏美
・ブルース 片岡蒼哉
・エリック 高橋維束
・ミセス・フェルプス 岡 まゆみ
[2回目]
・マチルダ 熊野みのり
・ミス・ハニー 咲妃みゆ
・ブルース 堀 蒼寿
・エリック 廣門来輝
・ミセス・フェルプス 池田有希子
ミュージカル『マチルダ』は子どもたちの学校生活が描かれるが、日本版の役者で、実際の子どもはマチルダ、ブルース、エリックだけ、ほかは“キダルト(キッズとアダルトの合成語)”が演じるバージョンが採用されている。この曲では、まず天井からブランコが4台降りてくる。そしてブルースとエリックが、ブランコの上で座り、「これは子どもたちの場面だよ」と観客に合図する。
子どもたちが「いつかはケーキを好きなだけ食べても平気なんだ 大人だから」「ケーキをいっぱい食べるんだ」「力持ちになるんだ」と、他愛もない夢を歌うだけで泣いてしまう。そして「♪いつかは~」の部分の多重なハーモニーは、旋律の美しさだけで泣けてしまう。ティム・ミンチン万歳!さらに、大きな子たちが滑り台から降りてきて、客席上空まで思いっきりブランコを揺らしてくる迫力!舞台ならではの大仕掛け、これぞ観劇の醍醐味。“キダルト”が演じることで、「大人だって夜更かしして、お菓子を食べたっていいんだ!」と、とうに大人な筆者も、ちょっと悪い子になってみたくなる。
そして、ミス・ハニーも「♪いつかは立ち向かう強さを 怖い怪物を倒せる」と澄んだ声で加わる。子どもたち、そしてミス・ハニーにとっての「怖い怪物」は、共通してミス・トランチブル校長なのだ、ということが伝わる。ミス・ハニーもまだ小さな子どものように見えてしまう。それが5歳のマチルダによって変化してゆくであろうことが示唆されている。
場面はそのまま、マチルダが通う図書館へと移る。司書のミセス・フェルプスにマチルダが、自分の作った物語を聞かせる。ミセス・フェルプスはマチルダの良き話し相手であり、マチルダが語る空想の物語の大ファンなのだ。
マチルダが語るのは“脱出名人”と“アクロバット”のお話『アクロバットストーリー』だ。影絵のイリュージョンによって、マチルダがとても大きく見えたり等、演劇的な仕掛けが楽しめる。三上のマチルダは、通る声とストーリーテラーとしてのたたずまいに大物感がある。熊野のマチルダは低めの声で物語を紡ぐ。マチルダの話しっぷりに引き込まれて、思わず恐怖の雄たけびをあげるミセス・フェルプスに共感してしまう語りのうまさだ。

【5】子どもたちの戦い:原題 Revolting Children(歌唱)[2回披露]
抑圧されてきた子どもたちは、ついに立ち上がる。「♪言いなりだと思っていたろ だけどこれからは 断固戦うぞ」
そう子どもたちは力強く歌い、戦いの歌を披露する。
[1回目]
・ブルース 後藤レイサ
・エリック 髙橋 煇
[2回目]
・ブルース 松浦歩夢
・エリック 渡邉隼人
「♪悪い子の権利をつかんだ!」「♪二度とあいつに負けない!」ムカつく世界に反乱を起こす子どもたち。小さきものが、自分より大きなものへ反乱を起こす。曲の中盤から加わる“キダルト”に、あえてガタイのしっかりしたキャストを使い、彼らが半ズボンで飛び回ることで、地響きのビートが生まれる。理不尽に屈しないその姿の勇ましさよ!一緒に叫んで踊りだしたくなる痛快・爽快なナンバーだ。
「正しくない!」と思うことは、子どもにも、そして大人にだって沢山ある。自分より強い立場の人に、小さき我らにだって何かできる。ミュージカル『マチルダ』を観た帰り道は、劇中の楽曲を口ずさみながら、明日からは闘ってみようと鼓舞されていることだろう。大人も子どもも、人生のテーマソングにできる曲がきっと見つかる。
上演時間は1幕75分、2幕65分、計2時間40分(休憩20分を含む)を予定。マチルダはクワトロキャストが交代で演じる。決まった動きはあるものの、それぞれに演出がつけられ、「その子ならではのマチルダ」になっているそうだ。劇場に、そして私たちの日常に“ミラクル”を起こす、そんなすべてのマチルダに出会ってみたい。

プリンシパルキャストから初日に向けたコメントは以下のとおり。
■マチルダ役 嘉村咲良(かむらさくら)コメント
もうすぐ初日だと思うと、緊張もするけど楽しみの方がやっぱり大きいです。お客様に感動してもらえるように、マチルダがどういう子なのかがちゃんとわかるように演じたいです。来て良かったなと思ってもらえるように、マチルダになりきって頑張りたいと思います。
■マチルダ役 熊野みのり(くまのみのり)コメント
お稽古が進むにつれて、どんどん振付や歌を教えてもらって、本番で良いパフォーマンスが出来るように今まで頑張ってきました。精一杯、力を出し切ってマチルダ役を自分らしく演じますので、是非劇場に観に来てください。
■マチルダ役 寺田美蘭(てらだみらん)コメント
これまでみんなでお稽古を一緒に頑張ってきて、いよいよ本番なので、精一杯頑張りたいと思います。特にハニー先生とマチルダのだんだん深まっていく絆を見て欲しいです。応援してくださっている方や、一緒に作ってくださっている方に感謝の気持ちを忘れずに、精一杯、マチルダを演じたいと思います。
■マチルダ役 三上野乃花(みかみののか)コメント
今、不安な気持ちが3%くらいありますが、楽しみな気持ちが97%くらいです。楽しい気持ちが大きいです。マチルダという舞台はすごく面白くて、感動したり、面白かったり、楽しかったり、うれしかったり、いろいろな場面があります。私もマチルダ役としてお客様になにかを伝えられたらと思っています。
※マチルダ(クワトロキャスト):ワームウッド家の長女。本が大好きな5才の天才少女。理不尽な仕打ちをする両親や校長先生たちに、持ち前の頭脳と不思議な力で懲らしめるべく立ち向かう。

■ミス・トランチブル校長役 大貫勇輔 コメント
作品として、音楽が本当に素晴らしいし、マチルダちゃんたち全員が小さな体で、大きな劇場で思い切り精一杯演じているのを目の当たりにすると、それだけでも何かぐっと熱くなるものを感じてもらえるかと思います。今この作品を見て、日本のお客様たちがどういう反応するのかが未知数で、楽しみでもあり、少しの不安もありますが、やっと少しずつみんな諦めずに前を向いて戦っていこう!という、現代とリンクするものがあると思うので、全身で音楽やブラックジョークを楽しんでいただきながら、この素晴らしいメッセージを受け取って、明日への希望としてくれたら嬉しいなと思います。
■ミス・トランチブル校長役 小野田龍之介 コメント
稽古から始まって、実際に劇場に入って、本当に「マチルダ」が日本に来たんだなということをじわじわと感じています。有名な作品だけれど、日本には舞い降りていなくて、その作品を自分たちが一番初めに肉体を使って、魂を使って、お客さんに届けられる。こんなに光栄なことはないですね。もう観ていただければわかる。その言葉に尽きます。この物語にどっぷり浸かってご堪能いただいて、日本で新たに愛されるミュージカルの名作のひとつになるように頑張ります。トランチブル独特の正義感を持ったモンスターのように演じておりますので、それを微笑ましく楽しんでいただけたらと思います。是非楽しみにしていてください。
■ミス・トランチブル校長役 木村達成 コメント
自分の中でトランチブルという役を突き詰めるのにとても時間がかかりましたが、今は早く本番が始まって欲しいという気持ちが大きいです。いろいろな勉強をしながら観なきゃいけない作品ではなく、その場の情報ですごく考えさせられるミュージカルだと思うので。とても見やすい作品だし、素直に面白いし、笑えるし。もちろん心が苦しくなるような場面もありますが、心が健やかな気持ちで終われるミュージカルだと思います。観た後、幸せになれる。そんな気持ちにさせてくれる舞台になったと思います。今どうしようと悩んでいるお客さま、真実は本番の中にあるので、嘘だと思って観に来てください。「めちゃめちゃ面白いぞ、これ」ってなるから!
※ミス・トランチブル校長(トリプルキャスト):小学校の校長。元オリンピックのハンマー投の選手で、筋骨隆々で怪力の持ち主。暴力で学校を支配しており、生徒から恐れられている。

■ミス・ハニー役 咲妃みゆ コメント
ご覧になったお客さまがどんなご感想を抱いてくださるのかと、今、ワクワクしています。どのシーンを切り取っても、児童文学小説の域を超えて、現代を生きる私たちにも強いメッセージを届けてくれると感じるので、マチルダをはじめ数々の登場人物が訴える言葉一つ一つに耳を傾けていただけたらと思います。きっとだれもが持っているであろう童心を呼び起こしてくれる作品なので、大きな心でリラックスして、この物語のハチャメチャな展開を見守っていただけたらと思います。足をお運びくださる皆様、きっと後悔はさせません、という強い気持ちでお届けします!
■ミス・ハニー役 昆 夏美 コメント
ずっと前からマチルダは好きでしたが、稽古が始まった時から「なんて素敵な作品なの」と。日を追うごとに一人でも多くの方に見ていただきたいという気持ちが止まりません。この公演を観に来てくださる方たちが初めて日本でマチルダを観ることになるので、初めての記憶が最高にものになるように精一杯ハニーとして演じていきたいと思います。マチルダちゃんたちは子役ちゃんではなく、小さな大女優です。本当に皆を引っ張っていってくれているので、大人たちも負けないように相乗効果で素晴らしい作品をお届けしたいと思います。
※ミス・ハニー(Wキャスト):マチルダのクラスの担任。心優しく控えめな性格で、意見を言うのが苦手。マチルダの天才ぶりに驚き、良き理解者となる。

■ミセス・ワームウッド役 霧矢大夢 コメント
この作品に携われていることが本当に光栄で幸せなことだと改めて実感しています。大人が一生懸命やればやるほどマチルダのピュアな存在感が際立って、突き抜けた存在になるんだなとまざまざと感じています。マチルダにとっての脅威の一人として、パワーを出して、演じさせていただきたいと思っています。床の模様が綺麗なのと照明がすごいので、1階席だけでなく、上からも観ていただきたいので、ぜひ1階席、2階席以上と両方から楽しんで観ていただきたいです!
■ミセス・ワームウッド役 大塚千弘 コメント
長いようで短かった稽古期間を終えて、どんどん仕上がりが良くなってきて、全キャストのレベルが上がってきているのを感じています。満を持して皆様に観ていただけるのではないかと思います。稽古場から劇場に入り、劇場はもうマチルダの世界になっていて、衣裳・ヘアメイク・照明・美術によって物語が明確に見えるのが素晴らしいです。出演者全員に見せ場があって全てが輝いて見える作品なので、何回観ても楽しめる作品だと思います。見逃すと絶対に損です!是非劇場でご覧ください。
※ミセス・ワームウッド(Wキャスト):マチルダの母親。マチルダの面倒を見ずに、社交ダンスの事ばかり考えている。中身より外見が大事と考えており、本ばかり読んでいるマチルダの事が理解できないと嘆いている。

■田代万里生 コメント
ついに『マチルダ』が開幕!先日劇場入りしたある日、僕が演じるミスター・ワームウッドのド派手な革靴を見た子役の男の子が、『すご~い!これワニ革?ヘビ革かなぁ?高そう!ワームウッドさんってお金持ちなんだねー!』と目をキラキラさせて話しかけてくれたので、僕は『お金が沢山あったら何を買いたい~?』と聞いてみたら、『えっとね、遊園地!』と迷わず即答。あまりに想定外なスケールに度肝を抜かれ、そのピュアさに感動しました。僕たちはいつから自分に制約をかけてしまったのだろう、自分はこのままここに留まっていていいのか?と自問自答したくなる作品です。記念すべき【日本初演】をお見逃しなく!劇場でお待ちしております!
■斎藤 司(トレンディエンジェル)コメント
あっという間に初日が来てしまったな、という感じです。今は早くお客さんに観てほしいです。僕は娘がいるので、マチルダ達を見ていると、本当にセリフを覚えるのをすごい頑張ったね、演技頑張ったねと思う反面、役者としてその大変さを感じさせない“マチルダの強さ”みたいなところをすごく感じます。出演者全員、見せ場がとにかく多いので、絶対に見逃さないで欲しいし、こんなにカーテンコールがぐっと刺さる作品もなかなかないのではと思います。今、目標がなかったり、逆境に悩んでいる人がいたら、ぜひ観に来てほしいですし、感動してほしいなと思っています。ぜひ劇場にお越しください。
※ミスター・ワームウッド(Wキャスト):マチルダの父親。中古車販売で詐欺行為をしている。テレビが大好き。娘であるマチルダに対して無関心で、マチルダが少しでも意見すれば生意気だと罵る。
取材・文=ヨコウチ会長  写真撮影=長澤直子

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