ミュージカル『FACTORY GIRLS〜私が
描く物語〜』柚希礼音・ソニンらの力
強さを感じさせるメイン&集合ビジュ
アルが解禁

2023年6月に東京国際フォーラム ホールC、ほか地方にて上演されるミュージカル『FACTORY GIRLS〜私が描く物語〜』のメインビジュアルと集合ビジュアルが公開された。
ミュージカル『FACTORY GIRLS〜私が描く物語〜』集合ビジュアル
このたび公開されたビジュアルは、女性たちが働く劣悪な工場環境を想起させる雰囲気もありながら、自身の尊厳と労働環境の向上を求め立ち上がる彼女たちの力強さを感じさせるメインビジュアルとなっている。
本作の主人公、文章の力によって世界に女性の知性と力強さを発信しようと奮闘するサラ・バグリーに柚希礼音。文芸誌『The Lowell Offering』の編集者で、サラと対立しながらも深い友情を結ぶ我慢強く聡明な女性ハリエット・ファーリーをソニンが演じ、初演から変わらぬ二人の力強さと、さらにパワーアップした姿を披露する。
サラとハリエットとともに工場で働く、心優しいアビゲイルに実咲凜音、ラーコム夫人の娘ルーシーに清水くるみが続投。さらに、華やかな生き方で人生を謳歌するマーシャに平野綾、政治家を目指して修行中のベンジャミン・カーティスに水田航生、労働争議の支援者になる青年シェイマスに寺西拓人、保守的な寮の管理人ラーコム夫人に春風ひとみらと、再演にあたり新たなキャストも迎え、時代に合わせてブラッシュアップした作品を上演する。
過酷な状況の中、声を上げ力強く生きるファクトリーガールズの物語に期待が寄せられる。
メインキャストコメント
柚希礼音
2019年の初演。この作品をみんなで作り上げている時、とても充実した稽古、本番を過ごしました。その年の読売演劇大賞優秀作品賞をいただき、みんなで大喜びしたことは、私にとって大きな糧になりました。自分にとっても待ちに待った再演で、時代に合わせてブラッシュアップし、この作品を再びお届けできるのが嬉しいです。初演から3年半経ちますが、その間に学んだことを使いながら、またゼロから“サラ・バグリー”を作り上げられるのが楽しみでなりません。この作品の持つ力は偉大だと思っています。より多くの方にお届けできるよう、初演キャスト、そして新たに加わってくださったキャストの皆様、演出の板垣さんとともに一丸となり頑張りますので。楽しみにして頂けると嬉しいです
ソニン
初演時に演出の板垣さんと沢山話し合い、模索しながら共に世界初上演を作り上げていく様は、編集長である役柄ともリンクし、思い入れ深い作品です。女性にスポットをあてた労働系ミュージカルが新鮮に感じて頂けたのか、「再演はないのか」との声を絶えず頂きました。この再演は必然であると信じています。作品自体をブラッシュアップし、私自身も役柄同様、女性工員に敬われるリーダー的存在であれるようより責任感をもち、カンパニー一丸となって更なる高みを目指して、お届けいたします。
実咲凜音
再びこの作品へ参加できる喜びでいっぱいです!さまざまなかっこいい女性が出てくる中でもアビゲイルの優しさ、しなやかな強さは初演の時から大好きでした。愛を持って演じていきたいと思っています。ぜひ、女性が力強く生きる姿に共感していただけたら嬉しいです!
清水くるみ
稽古場から悩みに悩んで、愛情を込めて役作りしたルーシー・ラーコムをまた演じられること、とても嬉しく思います。女性を中心とした作品は日本にとって新しい試みだなと思い、初演の時に、多くの人に観ていただきたいという気持ちで、自分のSNSで大いに語ったことを思い出します。笑
賞をいただいたことで、以前よりもたくさんの方に興味を持っていただけてるのかなと、身の引き締まる思いです。個人的には自分が出演した作品の再演に出演するのが初めてなので、また新しいキャストの方を迎えて、どんな作品になっていくのか、すごく楽しみです。是非みにきてください!
平野 綾
初演の際、皆様の溢れるエネルギーと今の時代に相応しいメッセージ性にとても感動しました。女性の為の…とあまり強調しすぎても難しいので、“女性視点で描かれた、全女性を奮い立たせる作品“という認識で取り組んでいきます。「このメンバーで革命を起こしたら絶対負けない!」というメンバーが揃っていると思いますので、チャレンジだった初演の勢いを受け継ぎながら、新しいマーシャ像を作っていけたらと思っています。
水田航生
この度ベンジャミン役で出演します水田航生です!僕は再演からの参加なのですが、初演の時の想いをリスペクトをもって踏襲しつつ、再演ならではの役を創り上げていければなと思っています!個人的には寺こと寺西君とようやく舞台上で共演できるのも楽しみの一つです!ガールズの皆さんの熱量に呼応して、我々ボーイズも強い想いを持って演じていきたいと思います!どうぞよろしくお願いします!
寺西拓人
この度、「FACTORY GIRLS」にシェイマス役で出演させていただきます、寺西拓人です。この素敵なチームに、新しく参加させていただくことになり、大変光栄です。再演ということですので、初演へのリスペクトを持ちつつ、丁寧に演じたいと思います。強く美しい女性たちの闘いをぜひ劇場でご覧ください。女性は強い。僕も頑張ります。
原田優一
初演に引き続き、工場長アボットを演じます。工場の女性達に無理を押しつけます。押しつけまくります。現代において、それは社会の流れに反している存在の役です。もしかしたら、初演時よりも浮き彫りになっている問題かもしれません。だからこそ、やり甲斐を感じる役をいただけたと思います。なぜなら、このような役があるからこそ芝居において社会を反映するのです。今やるべき演劇なのだと思います。そんなことを思っていたら、重圧を感じて眠れなくなりました。どうしましょ。
大好きな作品の待ちに待った再演、参加できて本当に嬉しいです。女性だけではなく男性が見ても面白い、男性の心にもしっかりと刺さっていく作品です。18世紀が舞台とはなっていますが、今の時代でも人の生き様は変わりません。人のために生きた時の、人の持つ可能性の力、凄さを感じさせてくれる人間蘇生のドラマだと思っています。自分にも何かできるんじゃないか、そんな風に思わせてくれる作品です。感謝しつつ全力で務めます。
春風ひとみ
新入生の春風ひとみです。前作から、キャスト、スタッフのみなさんが愛情込めて作られた作品に、先ずは自然に溶け込めます様にと願うばかりです。そして新しい風も暖かな物を吹かせられたら良いなぁと思っています。自由を求め闘った女性達の物語。昔から闘う女性が大好きなんです。胸ときめかせながらのお稽古になる事でしょう。楽しみでなりません。きゃっ!
【あらすじ】
19世紀半ばのアメリカ・ローウェル。そこは多くの人々の夢と野望が渦巻く街だった。
産業革命により大規模な紡績工場が誕生し、ローウェルには多くの先進的な女性達が集まり、ファクトリー・ガールズとして働いていた。ガールズたちの寄稿集「ローウェル・オファリング」は自由を夢見る女性たちにとって憧れであった。
サラ・バグリー(柚希礼音)もそんな一人。彼女は貧しい家族を助ける為、そして自らの自由を得る為に故郷を旅立ってローウェルにやってくる。
しかし、ローウェルの工場で彼女が目にしたものは、轟音をあげる織機、理不尽な抑圧、そして機械のように働くガールズ。衝撃を受けるサラだったが、ラーコム夫人(春風ひとみ)の管理する寮で、心優しいアビゲイル(実咲凜音)やラーコム夫人の娘ルーシー(清水くるみ)を始めとする仲間たちに出会い、人生を謳歌するマーシャ(平野 綾)の華やかな生き方などにも刺激を受ける。
そして中でも「ローウェル・オファリング」編集者として女工たちの憧れの存在であったハリエット・ファーリー(ソニン)との出会いによって、彼女は文章を書くことに新たな自分を発見し、ハリエットもまたサラの文才を認め、二人はいつしか深い友情で結ばれていく。
しかし、工場のオーナーであるアボット(原田優一)は、競合の出現によって業績の落ちてきた自分の工場を立て直すべく、労働時間の延長を図る。それは、ガールズたちにとっては生命に関わる労働環境の悪化を意味するものだった。
ファクトリー・ガールズ達が動揺に包まれるなか、新しい労働新聞「ボイス・オブ・インダストリー」のライターのシェイマス(寺西拓人)との出会いによって、自分の文章を武器に労働争議へと身を投じる事を決意するサラ。
一方で、「ローウェル・オファリング」の発行人であるマサチューセッツ州議会議員のスクーラー(戸井勝海)と甥のベンジャミン(水田航生)は、ハリエットを編集長に抜擢し、ローウェルの工場の投資家集めのためのシンボルにする。幼い時に両親を亡くしてからの居場所である工場と仲間を彼女のやり方で守ろうと奔走するハリエット。
いつしか2人の生き方はすれ違い、ローウェルをゆるがす事態に発展する中で、悲劇が起こる。
様々な思惑が渦巻く中、自分の信念に生きようとするサラとハリエット、そしてファクトリー・ガールズ達が闘いの末に辿り着く未来とは…

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