浦沢直樹によるマンガ『PLUTO』が初
のアニメーション化 キャストに藤真
秀、日笠陽子、鈴木みのり 制作決定
PV公開&浦沢直樹からのコメントも到

浦沢直樹によるマンガ『PLUTO』がアニメーション化、Netflixにて独占配信されることとなった。メインキャストと、制作決定PVも公開されている。
『PLUTO』制作決定PV
『PLUTO』は『20 世紀少年』、『YAWARA!』、『MASTER キートン』(脚本:勝鹿北星・長崎尚志)など数々の作品を生み出している浦沢直樹が、手塚治虫の『鉄腕アトム』の一篇「地上最大のロボッ ト」を原案に、長崎尚志をプロデューサーに迎えて描き上げた作品だ。人間と高性能ロボットが完全に共生する近未来で起こるサスペンスドラマを描いており、手塚治虫文化賞マンガ大賞、2011年アングレーム国際漫画フェスティバル・インタージェネレーション賞などを受賞している。
本作のキャストとして発表されたのは、ゲジヒト役の藤真秀、アトム役の日笠陽子、ウラン役の鈴木みのりの3人。加えて今回のアニメ化に対してマンガ『PLUTO』の原作者・浦沢直樹、プロデューサー・長崎尚志、監修・手塚眞からのコメントも到着したので引用する。
■浦沢直樹コメント
60 年前の発表以来、その言いようのない切なさに私の心が揺さぶられたように、多くの人の「心の漫画」 となった「鉄腕アトム」の挿話「地上最大のロボット」。 この作品のリメイクがいかに難事業かを身をもって知る私は、今回のアニメ化に挑むスタッフの皆さんの勇 気に心から拍手を送るとともに、新たな「心の作品」の誕生に心躍っています。 今こそ手塚治虫さんのメッセージが世界中に届きますように。
■長崎尚志コメント
60 年前、『PLUTO』の原作『地上最大のロボット』が誕生した。 最強の戦闘能力を持つロボット達が競う物語だったが、これまでのアトムにはこの手の対戦形式の作品 はなく、当時の少年達は熱狂した。アトムファンというより『地上最大のロボット』ファンの誕生だ。その渦 中にいた私は、この作品が単に誰が強いかを描いた作品ではなく、もっと深い何かを伝えたいのではない か、と感じていた。そして『PLUTO』に挑んだ時、答えが出た。手塚治虫は預言者だったのだ。現代、 我々が直面している戦争とは、東西の文化や考え方の違いを理解し、尊重しなかった結果である。 『PLUTO』はその手塚哲学を受け継ぎ、ただ反戦を訴えるのではなく、そこには痛みがともなうこと…… それでも平和しかないということを世に問いたい作品なのだ。
■手塚眞コメント
ついに、やっと、『PLUTO』がアニメになる。いつかこれは映像にされるべきだと思っていた。 何度も企画が立ち上がりまた消えていったのは、その内容の難易度の故だ。確かにハードルが高い。 しかしだからこそ挑戦のしがいがある本物中の「本物」だ。 そしてこれは新しい浦沢アニメであると同時に、新しい手塚アニメでもある。 アニメの進化形をどのように見せてくれるか、とても楽しみだ。
本作はNetflixにて独占配信予定。ファン待望のアニメ化、今後の情報もチェックしていきたい。

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