【追悼 ジェフ・ベック】
ロック史上最高のギタリストとして
世界を魅了し続けた人生

『BLOW BY BLOW』('75)、『WIRED』('76)
追悼の気持ちでアルバムを選んでみた。1975年作『ブロウ・バイ・ブロウ (原題:Blow by Blow)』 と翌76年発表の『ワイアード(原題:Wired)』 。この2作はベックがジョージ・マーティン(ビートルズのプロデューサー)に制作を委ねたアルバムであり、以降、曲によってはゲストのヴォーカルを入れるものの(やらせると、ジェフは歌伴もとんでもなく上手い人だ)、基本的にはベック独自のギターインストの世界を確立した作品である。今聴いてもスリリングで、初めて耳にした時のような衝撃を感じることができた。全く古びていない。この機会にベックのアルバムを、と思う方にも自信を持ってオススメしたい。