Spotifyが2022年の総括&未来へ繋ぐ1
00曲をまとめたプレイリスト『Rabbi
t』公開ーー米津玄師、ハリー・スタ
イルズ、宇多田ヒカル、藤井 風など
厳選20曲を「Music+Talk」で紹介

1月1日(祝)に、Spotifyから2023年の年賀状として公式プレイリスト『Rabbit』が公開! 今年の干支・卯(ウサギ)にちなんだタイトルで、2022年を象徴するような楽曲のほか、今年の音楽シーンで活躍を期待するアーティストの楽曲をミックスした100曲がリストイン。選曲には、Spotify Japanのエディトリアル・チームのほか、毎週水曜に新曲を紹介しているポッドキャスト『New Music Wednesday M+T Edition』チームと同プログラムのナビゲーターである竹内琢也、そしてSPICEチームが参加している。
また、このプレイリストをさらに深掘りする『Rabbit M+T Edition』も同時に配信がスタート。同プログラムでは、100曲から20曲を厳選して、プレイリストだけでは知ることができないエピソードを紹介する。2022年に『NMW』内で最も再生された米津玄師の「KICK BACK」のほか、宇多田ヒカル、藤井風。数々の記録を打ち立てたハリー・スタイルズ、ケンドリック・ラマー、バッド・バニー、The 1975といった海外作品もたっぷり深堀り!2023年も「新たなアーティスト、楽曲にたくさん出会ってほしい」という願いを込めて、ピックアップされた20曲をSPICEでもお届け!紹介アーティストのライブ情報も掲載しているので要チェック!
宇多田ヒカル「BADモード」
2022年が始まってすぐの1月19日(木)にアルバム『BADモード』をリリースした宇多田ヒカル。2018年のアルバム『初恋』以来の3年7か月ぶりとなる、通算8枚目のアルバムで、フローティング・ポインツが共同プロデューサーとして参加。その他、小袋成彬やスクリレックス、ジャスティン・ビーバーとの共作でも有名なプー・ベアー、チャーリー・XCXやヨンシーと共作をしているA.G.クックなど豪華なアーティストが参加しました。アルバムにはタイトルトラックの「BADモード」、映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版』のテーマソング「One Last Kiss」、ゲームソフト『KINGDOM HEARTS III』オープニングテーマソング「Face My Fears」、海外音楽メディアPitchforkが発表した『The 100 Best Songs of 2022』で10位を獲得した「Somewhere Near Marseilles ―マルセイユ辺り―」など全14曲が収録。『Rabbit』には「BADモードがリストインしています。
また、宇多田ヒカルはSpotifyのオリジナル企画『Liner Voice+』にも登場し、『BADモード』を全曲ディープに解説しています。このエピソードがキッカケで『Liner Voice+』自体のリスナー数が急増し、グローバルのM+Tチャートで年間1位に輝きました。9月には人気アーティストのパフォーマンス映像を撮り下ろしたSpotifyのビデオシングルシリーズ『Go Stream』で、『BADモード』に収録されている「Somewhere Near Marseilles ―マルセイユ辺り―」が公開。映像は「全フロアOcean Viewのクラブ“SEA PARADISE”で繰り広げられる宇多田ヒカルのスペシャルライヴパフォーマンス」というコンセプトで、神奈川・八景島シーパラダイスで撮影されています。
羊文学「光るとき」
2022年はニューアルバム『our hope』のリリース、5大都市のZepp公演を含む初の全国ツアーの開催、『RISING SUN ROCK FESTIVAL 2022 in EZO』、『SUMMER SONIC 2022』、『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2022』、『朝霧JAM 2022』などを含む全国の夏フェスへの出演など大躍進の年となった羊文学。『Rabbit』には「光るとき」がリストイン、初の地上波アニメタイアップ曲となるテレビアニメ『平家物語』のオープニングテーマでした。この「光るとき」も収録されている、メジャー2ndアルバム『our hope』は4月にリリースされており、リリースのタイミングでは『THE FIRST TAKE』でのパフォーマンス映像も公開されています。
中村佳穂「さよならクレール」
2022年3月にニューアルバム『NIA』をリリースした中村佳穂。『Rabbit』にはアルバムにも収録されている「さよならクレール」がリストインしました。2021年末にmillennium parade ✕ Belle(中村佳穂)として『第72回NHK紅白歌合戦』への出場を果たし、年が明けてすぐに自身のTwitterで「2022/1/19に爆エモnewソングが出るのでよろしくお願い申しあげます」とアナウンス。アルバムからの先行シングルとしてリリースされました。ドラムに石若駿を迎えて制作された楽曲で、生音ドラムンベースの様なテクニカルなビートの上を縦横無尽に中村佳穂が泳ぎ回る傑作。そして頭に残るこの「さよならクレール」というワードについて、中村佳穂はTwitterに「最近クレールという単語がパッと頭に浮かんできて、何だろうなと思ってたら、この前フラッと買った50年前のフランス人の詩集に突然現れて驚いた。フランス語で「光」。」と2018年12月の時点で呟いており、この時期辺りから「さよならクレール」というメロディが頭の中にあったようです。『New Music Wednesday』内での2022年初週初動ランキングをまとめたプレイリスト『Best of New Music Wednesday 2022』では49位にランクインしています。
ケンドリック・ラマー「The Heart Part 5」
2022年5月にニューアルバム『Mr.Moral & the Big Steppers』をリリースしたケンドリック・ラマー。アルバムにはサンファ、サマー・ウォーカー、コダック・ブラック、ベイビー・キームらが参加し、2つのディスクで計18曲が収録されました。今回『Rabbit』にリストインした「The Heart Part 5」は、その『Mr.Moral & the Big Steppers』がリリースされる5日前にリリースされた楽曲で、2018年に『ブラック・パンサー』のサウンドトラックに提供されたシザとのコラボレーション「All The Stars」以来となるケンドリック・ラマーの新曲ということで大きく注目されました。マーヴィン・ゲイの1976年の楽曲「I Want You」をサンプリングしており、2010年の「The Heart Part.1」から続く「The Heart」シリーズのパート5となるこの楽曲。ディープフェイクという技術を使い、カニエ・ウェスト、ウィル・スミス、コービー・ブライアン、ニプシー・ハッスルなどケンドリック・ラマーの顔が様々な有名人に変わっていくMVも話題になりました。ガーディアン(17位)、ピッチフォーク(16位)などアルバムに本来収録されていなかったこの楽曲をイヤーエンドリストの上位に入れている海外メディアも多いです。
ハリー・スタイルズ「As It Was」
UKシングルチャートで10週1位、USシングルチャート15週1位など数々の記録を打ち立てたハリー・スタイルズの「As It Was」。Spotifyではグローバルで2022年に最も再生された楽曲となりました。2022年5月には2017年の『Harry Styles』、2019年の『Fine Line』に続く自身3枚目のアルバム『Harry’ s House』をリリースし、US&UKアルバムチャートで初登場1位、しかも両方の国でその時点での2022年最多初週セールスを記録し。 USでは1991年に計測が開始して以来、史上最高のアナログ盤初週セールスを記録しました。多くの海外メディアのイヤーエンドリストにもリストインしています。
2023年3月24日(金)・25日(土)には約5年振りとなる来日公演が有明アリーナで開催されます。
(記録をあげると両手じゃ足りないくらいのスーパーアルバムでしたが、なんといってもそれを当然と思える楽曲の素晴らしさ。「As It Was」が注目されがちですが、アルバムの1曲目に収録された、コーラスが印象的なポップソング「Music For a Suschi Restaurant」、80'sやインディーポップを中心にしながら、フォーキーな「Matilda」、ジョン・メイヤーがギターで参加した「Cinema」、他にも「Late Night Talking」など、素晴らしい曲が詰まってました! 日本に滞在している時に聴いた細野晴臣の1stアルバム『HOSONO HOUSE』からインスパイアを受けて、アルバムタイトルを『Harry's House』と名づけたことも日本人リスナーとしては嬉しかったですね......)
水曜日のカンパネラ「エジソン」
2021年9月にボーカルのコムアイが脱退し、2代目ボーカルとして詩羽が加入した水曜日のカンパネラ。2022年は年明けからシングルを数曲リリースし、5月には新体制後初となるEP「ネオン」をリリースしました。この「エジソン」はTikTokから火がつき、Spotifyでも2000万回を超える再生数を記録するなど大ヒット。
TikTokで話題になったこのMVは、詩羽が踊っているかの様にみえるダンスの下半身は実は詩羽ではないというトリック、シックな衣装&メカニックな衣装、本物の蓄音機やタイプライターが置いてある、など色々な仕掛けがされています。12月14日(水)には「エジソン」のMVを、Netflixで配信中のティム・バートン監督『ウェンズデー』の世界観で作りあげたコラボレーション・ミュージックビデオ「ウェンズデーのカンパネラ『エジソン』」が、YouTubeで公開されました。水曜日のカンパネラ「ジャンヌダルク」やVaundy「花占い」などのMVを手がけてきた渡邉直氏がディレクションを担当。MVでは、ボーカルの詩羽がウェンズデーを思わせるゴシックな衣装やメイクで登場し、パフォーマンスする姿が収められています。
Mom「¥」
2022年、ももいろクローバーZへ楽曲を提供するなど、多方面に活動の場を広げているMom。およそ1年4カ月ぶりにリリースされたアルバム『¥の世界』に収録されている「¥」が『Rabbit』にリストインしました。『¥の世界』にはカテゴリーにとらわれない、Momにしかできないジャンルを横断する音楽が詰め込まれており、タイトルにも感じられる通り資本主義に対する虚しさや抗い、皮肉などが随所に込められたアルバムとなっています。フォーク・ロックの根幹を滲ませた「続・青春」や、3部構成で6分尺の超大作「勝手にしやがれ!」、キャッチーなポップ・センスが光る「鉄人28号になって」など全10曲が収録されています。
(私は2022年、よかった国内アルバムを5つあげるとするなれば、このMomの作品を必ずあげます。この攻撃的な「¥」、1曲目の「続・性春」、なぜか勝手にプライマル・スクリームのスクリーマデリカを感じてしまう「あの子が描いた非現実の王国」.....こんなにエキセントリックなのにポップに放出されているこのアルバムが大好きです。リリース週の『New Music Wednesday』には「スーパーヘブン」がリストインしていたり、名曲が揃いすぎているアルバムで...この『Rabbit』プレイリスト制作時にも何曲か候補が出まして、悩ましかったんですが、より尖っている「¥」を選びました!)
バッド・バニー「Otro Atardecer」
Spotifyで「2022年に世界で最も聴かれたアーティスト」となり、今年で3年連続で選ばれたバッド・バニー。『Rabbit』に5月にリリースされたアルバム『Un Verano Sin Ti』から「Otro Atardecer」がリストインしています。『Un Verano Sin Ti』はリリース後Spotifyで、23曲全てがグローバルチャートにチャートイン、さらにドレイクが保持していたSpotifyでの1日の歴代最多再生数1億7,680万回を超える1億8,300万回再生を記録し、1日に世界で最もSpotifyで聴かれたアーティストの記録を更新しました。そして年間ではSpotifyで2022年に世界で最も聴かれたアルバムとなり、USアルバムチャートでも年間1位を獲得、更にスペイン語のアルバムとして初めてグラミー賞のAlbum Of The Yearにノミネートされるなど売上も、音楽的評価も非常に高いアルバムとなっています。この「Otro Atardecer」は、プエルトリコ出身のリードボーカル Maria Zardoya 率いる、アメリカのインディー・ポップバンド The Maríasが参加しており、海外インディーポップファンにも親和性の高い楽曲です。
Joji「Glimpse of Us」
Jojiは18歳でアメリカに渡った日本生まれのアーティストで、リナ・サワヤマなどと同じく現在グローバルでも大きく活躍している日本人アーティストです。6月10日(金)にリリースした「Glimpse of Us」がSpotifyグローバルチャート1位、オーストラリアシングルチャート1位、USシングルチャート8位、UKシングルチャート12位を獲得するなどグローバルなヒットになりました。このピアノ・バラードは、過去の恋愛を優しく、愛おしく回想した作品になっており、Jojiがこれまでに書き、歌った曲の中で最も印象的なコーラスで、新しくも親しみやすい曲に仕上がっています。「Glimpse Of Us」リリース直後からTikTokでヒット、ストリーミングに影響を及ぼし、6月25日付米ビルボードソングスチャートでは、10位に初登場しています。
その後、2020年に発売されたアルバム『Nectar』以来となるサード・アルバム『SMITHEREENS』を11月4日にリリースし、「Glimpse of Us」、先行リリースされた「Yukon (Interlude)」を含む全8曲が収録されています。
UA「微熱」
2016年にリリースしたアルバム『JaPo』以来、オリジナル作品としては約6年ぶりの作品「Are U Romantic?」をリリースしたUA。岸田繫(くるり)、KjDragon Ash)、永積 崇(ハナレグミ)、JQ(Nulbarich)、マヒトゥ・ザ・ピーポー(GEZAN)、中村佳穂という、UAと同時代を共に過ごしてきた盟友たち、今をときめく気鋭のアーティストたちが参加したEPとして話題になり、『New Music Wednesday』内でもよく聴かれました。
この「微熱」は約6年ぶりの新曲としてアルバムに先行してリリースされており、GEZANのフロントマン、マヒトゥ・ザ・ピーポーから2020年のUAの活動25周年を祝い、プレゼントされた楽曲です。長きにわたってプレイリスト『Tokyo Super Hits!』にリストインするなどSpotify上でも話題となっていました。
七尾旅人「Wonderful Life」
七尾旅人が2022年9月にリリースしたアルバム『Long Voyage』から「Wonderful Life」がリストインしました。『Long Voyage』は前作『Stray Dogs』から3年9ヶ月ぶりとなる2枚組アルバムで、少年時代からの念願だったというバンド&ストリングス・アレンジで楽曲がレコーディングされています。『New Music Wednesday [Music+Talk Edition]』では、インタビュー企画を実施。キャリア集大成ともいえるこの2枚組アルバムについて語っているのはもちろんのこと、コロナパンデミック、人生観、幼少期について、サブスク解禁となった過去作品についてなど、様々なことを語り尽くすスペシャルロングインタビューを公開しています。
8月にはアルバム『雨に撃たえば...! disc2』、『ヘヴンリィ・パンク:アダージョ』、『ひきがたり・ものがたりVol.1 蜂雀(ハミングバード)』、『911FANTASIA』、シングル「およそこの宇宙に存在する万物全てが【うた】であることの最初の証明」、石野卓球電気グルーヴ)とのコラボシングル「ラストシーン」という旧譜6作品がストリーミング解禁されています。
チャーリー・プース「Light Switch」
2022年10月に自身3枚目のアルバム『CHARLIE』をリリースしたチャーリー・プース。アルバムリリースに向けて楽曲の制作過程をTikTokで公開し、新たなリスナー層を獲得。リリース直前にはアルバムからのほとんどの楽曲がTikTokで公開されおり、リリースされてないにも関わらず多くの楽曲がViralになるなど、元々キャリアのあるアーティストですが今年TikTokでも再度大きく話題になりました。『Rabbit』にリストインした「Light Switch」は2022年1月にリリースされ、ライトのスウィッチを押す印象的な楽曲の部分がTikTokでViralになり、リリース前からこの楽曲を使って多くの動画がアップされていました。印象的なミュージックビデオは、リル・ナズ・Xの「Industry Baby」、ドージャ・キャットの「Streets」、ロディ・リッチの「The Box」などのMVを手掛けたクリスチャン・ブレスラウアーが務めています。アルバムにはその他にもBTSのジョングクが参加した「Left and Right」など全12曲が収録されています。
The 1975「Happiness」
2022年7月に約2年ぶりの「Part Of The Band」をリリースしシーンに帰還、8月には『SUMMER SONIC 2022』に出演し「I’ m In Love With You」を初披露、10月14日(金)にはアルバム『Being Funny In A Foreign Language』をリリース……。と、2022年に大きな話題をふりまいたバンド・The 1975の「Happiness」が『Rabbit』にリストインしました。アルバム『Being Funny In A Foreign Language』には共同プロデューサーとしてジャック・アントノフが参加、ジャパニーズ・ブレックファストのミシェル・ザウナーやレーベルメイトのベンジャミン・フランシス・レフトウィッチらも参加しています。アルバムを通して11曲43分32秒という長さは、最初から最後まで通して聴いてもらうことを意図したそうで、過去最短となります。
UKアルバムチャートでは1位を獲得し、これでデビュー作から5作連続での1位になりました。今年は2016年以来となる単独来日公演が予定されており、2023年4月26日(水)・27日(木)に神奈川・ぴあアリーナMM、4月29日(土)に愛知・Aichi Sky Expo(愛知県国際展示場)、4月30日(日)に大阪・大阪城ホールにて開催予定です。
Ado「新時代」
映画『ONE PIECE FILM RED』でシャンクスの娘、ウタ役の歌唱パートを担当し、ウタが歌唱する曲をすべて収録したアルバム『ウタの歌 ONE PIECE FILM RED』したAdo。中田ヤスタカ、Mrs.GREEN APPLE、Vaundy、FAKE TYPE.澤野弘之、折坂悠太、秦基博などが楽曲提供し大きな話題になりました。『Rabbit』には中田ヤスタカが楽曲提供した「新時代」がリストインしています。『ONE PIECE FILM RED』はフランスの初日動員人数で歴代日本アニメ映画作品中第1位を達成するなど、日本のみならず海外でもヒットし、海外でも多くの人に聞かれました。年間を通してみるとこの「新時代」が国内で最も再生された楽曲第8位、『ウタの歌 ONE PIECE FILM RED』は国内で最も再生されたアルバム第2位、Adoは国内で最も再生されたアーティストの第4位となっています。Adoは2022年1月にファーストアルバム『狂言』もリリースしており、Spotifyオリジナル企画『Liner Voice+』にも登場。全曲解説を行っています。
藤井風「死ぬのがいいわ」
セカンド・アルバム『LOVE ALL SERVE ALL』のリリース、大阪・吹田のPanasonic Stadium Suitaでのおよそ7万人を動員したライブ、2年連続での紅白歌合戦出場など2022年も大きな話題をふりまいた藤井風。この「死ぬのがいいわ」は2020年リリースのファースト・アルバム『HELP EVER HURT NEVER』に収録されている楽曲ですが、昨年2022年に世界中でバイラルヒットを記録。7月にTikTokでこの曲を使った動画がタイで流行り始め、そのまま東南アジアへと波及、アジアやヨーロッパなど多くの地域でバイラルチャート1位を獲得しました。Spotifyではグローバルを含めた全74マーケットでデイリーバイラルチャートを発表していますが、そのうち全てでTop30入り、20カ国以上で1位を獲得、そしてSpotifyグローバルTOP100に初めてチャートインした国内アーティストとなりました。年間を通してみるとSpotifyで『海外で最も再生された国内アーティストの楽曲』で1位を獲得、2022年を代表する1曲となりました。
フレッド・アゲイン「Danielle(smile on my face) 」
フレッド・アゲインは、『ブリットアワード2020』でプロデューサー・オブ・ザ・イヤーも受賞しているUKのアーティスト。過去にはエド・シーランの「I Don't Care(with ジャスティン・ビーバー)」や「Bad Habits」、BTSの「Make It Right」、その他ショーン・メンデスやストームジーなど多くのポップフィールドの楽曲を手がけています。2022年は自身のアーティスト活動を行い、10月28日(金)にはアルバム『Actual Life』シリーズの3作目となる『Actual Life3(January 1- September 9 2022)』をリリース、『Rabbit』にはアルバムにも収録されている「Danielle(smile on my face) 」がリストインしています。既に裏方としてキャリアを成功させているフレッド・アゲインですが、昨年のアルバムリリース、The XXのロミーとのシングル、スウェディッシュ・ハウス・マフィアやフューチャーとのコラボ曲などアーティスト活動を活発化させています。イギリスBBC が選ぶ2023年のブレイク候補「BBC Sound of 2023」にもノミネートされるなど海外メディアからも大きくピックアップされており、2023年の動きに期待です。
ニア・アーカイブス「Baianá」
ニア・アーカイブスはロンドンを拠点とするプロデューサー・シンガーで、英国の音楽賞『ブリット・アワード』にて、これからの活躍が期待される新人アーティストへ贈る2023年度のライジング・スター賞へノミネート、イギリスBBCが選ぶ2023年のブレイク候補「BBC Sound of 2023」のロングリストにリストインするなど注目度があがっています。この「Baianá」はブラジル・サンパウロの総勢14名からなるボディパーカッション・パフォーマンス集団「BARBATUQUES」が原曲で、オランダのDJベイカーマットが2019年に別バージョンをリリースしスマッシュヒットさせた楽曲。ニア・アーカイブスは彼女のドラムンベーススタイルでのバージョンをリリースしています。
Skaai「FLOOR IS MINE」
アメリカ・バージニア州生まれ、大分育ちのアーティストSkaai。新型コロナウィルスの影響で自粛期間に入って、大学卒業から大学院入学までの期間が半年空いていたことからラップを始めたという異色の経歴の持ち主です。『ラップスタア誕生2021』に出場したことで世に才能を知られ、2022年はヒップホップフェス『POP YOURS』や『KOBE MELLOW CRUISE』への出演など大きく飛躍しました。BIMをゲストに迎えての「FLOOR IS MINE」が『Rabbit』にリストインしています。
Awich「Link Up」
2022年は自身初の日本武道館公演を行い、アルバム『Queendom』をリリース、Spotifyのオリジナル企画『Liner Voice+』にも登場したAwich。アルバム『Queendom』にはこれまでの人生、生き様、覚悟を綴ったタイトルトラック「Queendom」、「GILA GILA」、「どれにしようかな」などが収録されており、他にも本土復帰50周年を迎える沖縄をテーマとした楽曲「TSUBASA」をリリースするなど、多くの注目曲をリリースしましたが『Rabbit』にはKEIJU、¥ellow Bucksが参加した「Link Up」がリストインしています。「Link Up」はSpotifyのヒップホッププレイリスト『+81 Connect』で最も再生された楽曲でした。
米津玄師「KICK BACK」
昨年2022年の『New Music Wednesday』内で最も再生された楽曲がこの米津玄師の「KICK BACK」でした。(公開されているプレイリスト『Best of New Music Wednesday 2022』で堂々の第一位、NMWは毎週基本的には全曲変わりますので、2022年初週初動ランキング1位がこの楽曲となります。)今作はTVアニメ『チェンソーマン』のオープニングテーマで、モーニング娘。の「そうだ!We’ re ALIVE」の歌詞の一部<「努力 未来 A BEAUTIFUL STAR」の部分>がサンプリングされており、原曲の作詞作曲を務めたつんく♂がnote「つんく♂のプロデューサー視点。」で楽曲サンプリングの経緯を綴ったことでも話題になりました。日本人アーティストで、初めてSpotifyのGlobal Top 50に入った記念すべき楽曲となり、世界的に聴かれています。
文=竹内琢也

『New Music Wednesday [Music+Talk Edition]』とは……
毎週水曜日に、その週リリースされた注目の新曲を中心に更新される、Spotifyのプレイリスト『New Music Wednesday』をさらに深掘りするSpotify公式ポッドキャスト。この番組をチェックすると話題の新曲をいち早く、そして詳しく知ることができて、今の音楽シーンがまるわかりに。あなたの通勤、通学、スキマ時間に無料で聴くことができるので是非チェックを。また番組では、Spotifyアプリの「Q&A」からメッセージやリクエストも募集中。あなたのオススメ曲や思い出ソングが紹介されるかも!? 番組への感想やリクエストは「#NMWミュージックアンドトーク」をつけてツイートを!

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