旅客機好きやランニング趣味……森崎
ウィン、鈴木拡樹らが意外な秘密を明
かす!? ミュージカル『SPY×FAMI
LY』製作発表レポート

2023年3月8日(水)~3月29日(水)東京・帝国劇場を皮切りに、兵庫県立芸術文化センター KOBELCO 大ホール、福岡・博多座にて上演される、ミュージカル『SPY✕FAMILY』。都内で製作発表記者会見が行われ、出演する森崎ウィン、鈴木拡樹、唯月ふうか、佐々木美玲(日向坂46)、岡宮来夢、瀧澤翼(円神)、山口乃々華、木内健人、鈴木壮麻、朝夏まなとらキャスト10名と脚本・作詞・演出を手掛けるG2が出席した。
ロイド・フォージャー役(Wキャスト):森崎ウィン

ロイド・フォージャー役(Wキャスト):鈴木拡樹

ーー演じる役が決まった時の感想や、周りの反応を教えてください。
森崎:まだまだ経験の少ない中、帝劇の主役の一員としてお声がけいただいた驚きと喜びが混在しています。原作コミックのファンだったので、『SPY✕FAMILY』の世界へ飛び込める機会をいただけたことに興奮がありました。反響はたくさんあったんですが、なかでも先日、日本のある番組の撮影でイギリスへ行った際、通りすがりのミャンマー人の方に「スパイファミリー!」と声をかけていただいたことが一番驚きました。
鈴木拡樹:話題作ということで責任を感じていますが、それ以上にロイド・フォージャーという素晴らしいスパイを演じられることが楽しみです。自分は不器用な人間なのでそういう生き方はできなかったんですが、完璧な人間を演じる最高のチャンスをいただきました。完璧さが崩れる瞬間もまた笑いのポイントになってくると思いますし、普段とは違う人間を楽しみながら演じたいです。
ヨル・フォージャー役(Wキャスト):唯月ふうか
ヨル・フォージャー役(Wキャスト):佐々木美玲(日向坂46)
唯月:ヨルはとてもかっこよくて色気のあるイメージなので、(出演を知らせる)電話を受けたときに何度も「私がヨルですか?」と確認するくらい驚きを隠せませんでした。電話を切った後、部屋で「ヨルだ!」と叫びました(笑)。かっこよさと天然、二面性をしっかり表現できるように取り組みたいです。
佐々木:原作コミックにもアニメにも触れていたので、まさか自分がヨルさんを演じるなんて想像できません。メンバーからは「おめでとう」と言ってもらいました。今日着ている衣装は、メンバーが選んでくれたものなんです。みんなの気持ちも背負って頑張りたいと思います。
ユーリ・ブライア役(Wキャスト):岡宮来夢

ユーリ・ブライア役(Wキャスト):瀧澤翼(円神)

岡宮:帝国劇場にまた立たせていただけることに、すごく興奮しました。SNSでの反響が大きく、本当に世界中で愛されている作品なのだと実感しています。今は、ものすごくワクワクしている状態です。
瀧澤:もともと作品の大ファンで、推しのキャラクターがユーリ・ブライアだったんです。身長179cm、姉がいることもユーリと同じ。そして、初日公演の直前にユーリと同い年の二十歳になります! 公演当日にはユーリを完成させられる状態になっているので(笑)、皆さんぜひ楽しみにしていてください。
山口:こんなお仕事をさせてもらえる時が来るなんてという夢見心地と、絶対に一生懸命頑張ろうという気持ちです。見た目はフィオナに全然似ていませんし、私自身は本音が顔に出やすいんですが(笑)、演じる時は出ないように頑張ります。
フィオナ・フロスト役:山口乃々華
フランキー・フランクリン役:木内健人
木内:演じるフランキー・フランクリンを初めて見たときは、アーニャと同じく「モジャモジャ!」という感想でした(笑)。自分では全然イメージできませんでしたが、扮装してセットしてもらうと意外と(フランキーに)なれている気がします。実際に稽古を経て、皆さんに見ていただけるのが楽しみです。
ヘンリー・ヘンダーソン役:鈴木壮麻
鈴木壮麻:初めてこの作品のお話をいただいたとき、電話を切って「エレガント!!」と叫びました。
G2:ホントかな!?
鈴木壮麻:(笑)。コミックを読んで、なんて深い作品なんだろうと。登場人物は裏の顔がある人たちばかりですが、僕は裏の顔を持たない教育者としてこの作品に参加できるという点もうれしい。人生を経て得た経験を、演じるヘンリー・ヘンダーソンが質実剛健に吐露する場面もぜひ加えていただけたらと……G2さん、ぜひよろしくお願いします。
朝夏:出演が決まってすぐにコミックを読み、どハマりしました。この作品が大好きな親戚には「もし出るなら上官の人やろね」と予想されていたんです。当たりましたね(笑)。ピッタリだねと言われることが多いので、演じられることにワクワクしていますが……私もちょっとアクションをやってみたいですね。G2さん、お願いします(笑)。
シルヴィア・シャーウッド役:朝夏まなと
ーー有名作品を演出する際の苦労や醍醐味は? 今作におけるストーリーの狙いも教えてください。
G2:漫画原作のミュージカル化を手掛けるのは、今作がほぼ初めて。原作ファンもミュージカルファンも満足させなければと、毎日戦っています。クリエイター陣も大御所というよりは、新進気鋭の方が集まっている。そういう方たちとの意見交換をしながら立ち上げていきます。原作ならではの流れの良さを中断しないようにしつつ、約3時間のミュージカルの中でラストに感動をマックスにできるよう持っていきたい。どこをクライマックスにするのかというのを一番悩んで構成していくので、お楽しみに。
ーー現時点では公表されていない、アーニャ役のキャストについて教えてください。
G2:実はすでに決まっています。数か月ほどワークショップを繰り返し、長いお付き合いを経て「この方」という決めました。発表は年内あたりだと思います。すっごくかわいいので、期待していてください。
脚本・作詞・演出を手掛けるG2
ーー作品にちなんで「私こう見えて、実はこんな人間なんです」という、ちょっとした秘密を教えてください。
森崎:旅客機が大好きです。一番好きな機体は、エアバスA380。全部二階建てなんですよ!
鈴木拡樹:ローなトーンで暮らしているのであまり動かなさそうと言われるんですが、結構体を動かすのが好き。幼稚園時代から毎日ランニングを欠かさず、趣味としてやっています。
唯月:基本的には、ひとり行動が好きです。ごはん屋さんにもひとりで行きますし、焼肉もひとりで食べます。(キャストに向かって)皆さん、どうか仲良くしてください。話しかけてください!
佐々木:節約家なので、スーパーめぐりが大好き。「あっちのお店よりも10円安い!」と考えながら巡るのが趣味です。
岡宮:運転するのが好き。バイクだけでなく、いずれ船舶やヘリコプターの免許も取って、陸海空を全部制覇したいです。
瀧澤:家に20~30個のぬいぐるみがあります。ベッドの上に何個か置かないと眠れません。
山口:猫を飼っているんですけど、実は猫アレルギー。毎日アレルギーの薬を飲んでいます。
木内:人とコミュニケーションを取るのが好き。誰とでも仲良くなれるタイプなんですが、こう見えてお酒が全く飲めません。
鈴木壮麻:(大阪名物の)551蓬莱の肉まんが大好きで5、6個ぺろりと食べちゃいます。兵庫公演が今から楽しみですね。
朝夏:運動部っぽいねって言われるんですが、吹奏楽部でずっとフルートやっていました。中学時代から身長が高く、部の中で一番大きいのに、一番小さい楽器のピッコロを吹いてたんです(笑)。
ーー今年の振り返りと、来年の抱負をお願いします。
朝夏:今年は初挑戦と再会の年でした。初めての挑戦はストレートプレイ。再会は、中止になってしまった作品を今年再演できたこと。表現をする場をたくさん与えていただいて、とても充実した年でした。この『SPY✕FAMILY』でまた新たな一面を表現できるように頑張りたいです。
鈴木壮麻:吉田鋼太郎さんの演出を受けたり、2020年に中止になってしまった作品を公演できたり、新作ミュージカルへの出演、天文学的なセリフ量の役を演じるなどした1年でした。今年の経験と糧を、すべてミュージカル『SPY✕FAMILY』に投入します。
木内:今年は出演する2作品が、途中で公演中止になってしまいました。悔しい気持ちでいっぱいですが、舞台に立てることやお客様に見ていただけることが当たり前ではないからこそ、舞台に立つ意味を考えた1年だった。ミュージカル『SPY✕FAMILY』で初めて、漫画に登場するキャラクターを演じます。新しい自分と出会うために、来年もチャレンジしていきたいです。
山口:初めて主演でミュージカルをやらせていただくなど、たくさん挑戦させてもらいました。持つ責任がどんどん大きくなるのが怖いこともありますが、同時にうれしくもあり、いろんな気持ちになった1年でした。来年も挑戦と勝負、何かを勝ち取っていく日々をありがたく過ごしていきたいです。
瀧澤:グループ活動としては野外ライブや幕張でのライブ、個人ではドラマにレギュラー出演したり、初めてのミュージカルに挑戦したりと夢のような年でした。この経験を生かして、来年のミュージカル『SPY✕FAMILY』にすべてをかけたい。とても「わくわくっ…!!」しております!
岡宮:今年は全部の舞台、ミュージカルで主演をさせていただきました。人を引っ張っていくこと、しっかりしなければならない機会が増え、成長できた1年でした。いろんな感情に向き合い、一個一個積み上げてもっと役者として頑張っていきたい。ミュージカル『SPY✕FAMILY』をしっかり成功させられるように支えていけたらと思っています。
佐々木:所属する日向坂46にとって夢だった東京ドームでのライブを、3月に行うことができました。個人としてもドラマをやらせていただくなど、夢がたくさんったすごく幸せな1年でした。来年はミュージカル『SPY✕FAMILY』への出演も含め、いろんなことに挑戦できる年にしたいです。
唯月:今年は集大成の年。10周年を迎えることができ、また新たな気持ちで踏み出していこうという気持ちになりました。高校生、娼婦、OLと幅広い役柄をやらせていただいたので、来年は殺し屋役として、また新たな表現を引き出せたら。
鈴木拡樹:ここ数年、演劇をしっかりお届けすることが難しい時期を過ごしてきましたが、今年は幸運にも作品をすべてやり遂げることができました。何年振りなんだろうというくらい、やり残しがない年になりました。来年も、すべての公演を届けたい。再び歩き始めるときがまたやってきたんだなと感じています。ここからさらに演劇の火が増していくでしょうし、僕もそのひとりとして精進していきたいです。
森崎:僕自身にとっても変化の年でしたが、世界中でいろんな変化が起きた1年。エンターテインメントをできる幸せを、改めて実感した年でもありました。エンターテイナーのひとりとして、この作品が誰かにとって明日の糧になるようお届けできるように頑張ります。
ミュージカル『SPY×FAMILY』プロモーション映像
取材・文・撮影=潮田茗

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