声出し解禁にて開催された『ブシロー
ド15周年記念ライブ in ベルーナドー
ム』レポート 三年ぶりの熱い声援の
声がベルーナドームを揺り動かした!

『ブシロード15周年記念ライブ in ベルーナドーム』 2022.11.13(SUN)ベルーナドーム
新型コロナ禍に見舞われてから約三年の時が流れ、現在は感染対策の徹底や声出し禁止などの規制によってライブも以前のように開催可能となった。だが、やはり声を出しての声援をアーティストに送りたい…そんなファンの気持ちに応えるように、観客数を制限しての声出し可能ライブが、11月13日に埼玉県・ベルーナドームで開催された「ブシロード15周年記念ライブ in ベルーナドーム」で実現した。久しぶりに戻ってきた声援に包まれての大型ライブはどのような盛り上がりを見せたのかレポートしよう。
■これまでのファンの努力が実現した「声出しOK」ライブはスタートから最高の盛り上がりに!
来場したファンは座席の間隔を取りながらスタンドやアリーナを埋めていき、ステージ上ではバンドのセッティングが進んでいく。観客数に制限があるとはいえ、新型コロナ禍の行動規制が始まって以来、初となる声援での声出しOKとなるアニソン系ライブだけに、ファンのテンションも開始前からヒートアップしていた。

開演に先だってスタートしたオープニングアクトでは、『BanG Dream!』から誕生した新たなガールズバンドMyGO!!!!!が11月9日に発売された1st Singleより「迷星叫」を、ゲームアプリ『少女☆歌劇 レヴュースタァライト -Re LIVE-』から誕生したシークフェルト音楽学院中等部がアニメPVと共に「アフレぐ!〜Aufregendes leben〜」をライブで披露し、久しぶりとなるライブでの大きな歓声がドーム内に響き渡った。そしてライブの間に行われたライブの協賛スポンサー紹介のラストには「ファンの皆様」との表示と共にお礼のアナウンスも流れた時にも歓声が起こり、オープニングアクト後の大がかりなバンド機材のセッティングに、一番手が誰かを察したのか場内が大きく盛り上がるなど、ライブに向けてのファンの暖まり具合は完璧だった。
そして開演時間と同時にアーティスト紹介PVと株式会社ブシロード代表・木谷高明からのあいさつがスクリーンに流れ、いよいよ2年以上の時を経てファンの声援が戻ってきたドームライブの幕が上がった。

RAISE A SUILEN
「さあドーム、全力で声出していこう」

そんなかけ声と共に登場したトップバッターは、『BanG Dream!』からRAISE A SUILENだ。青と緑のライティングがステージを照らす中始まった一曲目「EXPOSE ‘Burn out!!!’ 」からドーム全体を揺るがすような重低音の演奏が轟き、Raychellのボーカルと紡木吏佐のラップに客席はいきなりクライマックスがきたかのように沸き上がる。
曲を終えての「こんにちは!RAISE A SUILENです!」のあいさつと共に間髪入れず始まった二曲目は、TVアニメ『アサルトリリィ BOUQUET』OP主題歌「Sacred world」。白のまばゆいライティングがステージと客席を照らす中、 リリィ達の可憐で勇壮な戦いの歌を熱く唄い上げる。
そしてラストナンバー「DRIVE US CRAZY」では、Raychellのウォークライのような強く伸びやかな「Wow!」の叫びが響き渡り、客席もそれに合わせて歌声を合わせる。だが…
「声の出し方忘れたか?」
「ベルーナドーム全力で暴れていけんのか?」
久々の声を出しての声援をより盛り上げようと、客席のみでの歌声を煽るRAISE A SUILEN。それに応える様に激しい演奏に合わせたファンのみでの「Wow!」の叫びが何度も続く。そしてそれが最高潮に達したタイミングで、
「お前ら声出せ!」
その言葉を合図に爆発するような熱狂がステージとドームを包み込む。こうして会場は、新型コロナ禍前の熱気あふれる風景へと戻っていった。
Happy Around!×ミルキィホームズ×木谷高明
RAISE A SUILENからの熱気を引き継ぐように、ステージにはHappy Around!と2019年以来の再集結となるミルキィホームズが登場し、場内は大きな歓声に包まれた。このスペシャルな8人で送るナンバーは、ブシロードのテーマソングでもある「熱風海陸ブシロード〜熱き咆哮〜(Hyper Euro Version)」だ。
8人の熱いハーモニーに加え、ステージ前のアリーナ内ステージに繰り出しての「ブシロード!」コールの部分では一緒に声を合わせて盛り上がる。さらに曲の後半には、黒ずくめの衣装とサングラスをまとった木谷代表がトロッコで登場。「人間五十年」「夢幻のごとく」のパートをオリジナル同様に歌ってみせながら、沸き上がるファンの声援に応えて見せた。
「ありがとうございまーす! はじまったばかりだけどもりあがってますかー?」
「もっともりあがっていきますよー!」
「15周年ライブ楽しんでいってねー」
久々に実現したステージと客席のコール&レスポンス、そして特別に動画・写真撮影がOKだったこともあって、オープニングステージは大きな盛り上がりを見せ、いよいよ参加アーティスト達によるライブスタージが本格的にスタートした。
【Happy Around!】
Happy Around!
Happy Around!
「ここからはHappy Around!のパフォーマンスいくよー」
前曲からステージに残ったHappy Around!のかけ声と共に始まった一曲目はTVアニメ「D4DJ First Mix」OPテーマの「ぐるぐるDJ TURN!!」。OPアニメの映像と共に繋がる楽しさを歌いながらのパフォーマンスを繰り広げる。そして間髪入れずに、これから盛り上がる今日のライブの楽しさを詰め込んだみたいな「君にハピあれ♪」、少し落ち着きあるメロディに乗せて語りかけるようなリリックを紡ぐ「HAPPIEST☆DREAM」とノンストップで繋いでいく。そしてラストは『D4DJ』のテーマソングでもある定番ナンバー「Dig Delight!」をドームの空気が震えるほどの大音量でプレイ。喜びいっぱいの新たな世界との出会いを紡いだ、今日のライブを象徴するようなポジティブなナンバーでステージを締めくくり、「まだまだ楽しんでいってねー」のメッセージと共に次のアーティストへとバトンタッチした。
【from ARGONAVIS Special Band】
from ARGONAVIS Special Band
from ARGONAVIS Special Band
続いての登場は『from ARGONAVIS』からは、ARGONAVISのボーカル・七星 蓮(伊藤昌弘)/ギター・五稜結人(日向大輔)/ベース・的場航海(前田誠二)・キーボード・桔梗凛生(森嶋秀太)と、GYROAXIAのボーカル・旭 那由多(小笠原 仁)/ギター・美園礼音(真野拓実)/ドラム・界川深幸(宮内告典)のスペシャルバンドが登場。オープニングはARGONAVISの2nd Single「STARTING OVER」をアニメPVとシンクロするようなステージパフォーマンスと共に披露。アリーナステージで繰り広げられたダブルボーカルによる熱唱とハーモニーに場内も沸き上がった。
伊藤「みなさーんもりあがってますかー! 皆さんの声が聴けて本当に嬉しいです」
小笠原「今日はいい一日になりそうですかー?」
ボーカル二人からのあいさつ&メッセージに続いて、Argonavis feat. 旭 那由多 from GYROAXIAで8月に配信限定リリースされた、TVアニメ「カードファイト!! ヴァンガード will+Dress」OP曲「BLACK&WHITE」、そしてArgonavisのデビュー曲「ゴールライン」へとノンストップで繋いでいく。ボーカルの二人がメインステージを横断しながらメンバーと絡んで客席にアピール。そしてラストは客席と声を合わせてのシャウトからのロングシャウトで15周年ライブに相応しいスペシャルなステージを締めくくった。
スタァライト九九組
スタァライト九九組
ブシロード10周年ライブでデビューし、舞台というフィールドをメインに独自の存在感を示し続けてきたスタァライト九九組がアリーナステージに勢ぞろい。劇場版主題歌「私たちはもう舞台の上」を、まばゆいライティングとファンが輝かせる推し色のコンサートライトの輝きと歓声の中で臨場感満点に披露。ラストに全員によるポーズも決めて、ドーム内は大歓声に包まれた。
「盛り上がってますかー!」「声ー!」
久々のファンからの声援にテンションがあがり、ブロック毎に声をお願いしてのコール&レスポンスなども楽しむ九九組の面々。今回はスケジュールの都合で石動双葉役・生田 輝が出演できなかったために8人でのステージとなったが、彼女の分の紫の光も輝かせて応援してほしいとのメッセージと共に、九九組始まりの歌となる「Star Divine」でステージを締めくくることに。メインステージに並んだ8人はファンと共に腕を振り上げてのコールを決めながら、勇壮な歌を力強く唄い上げていく。クライマックスでは「みなさーん声聞かせて下さーい」との呼びかけにファンもさらなる大コールで応え、メロディに乗せてのジャンプなども決めながらの熱唱で幕を閉じた。
Lyrical Lily
Lyrical Lily
「みなさーんごきげんよう」
「盛り上がる準備はよろしくて? よろしくってよ!」
優雅な呼びかけと共に登場したのは『D4DJ』よりお嬢様DJユニットのLyrical Lily。
中原中也の詩をモチーフにしたデビュー曲「汚れっちまった悲しみの色」からパフォーマンスがスタートし、サビの部分では客席に「リ!」のコールを要求してみんなと一体になって盛り上がる。
続いてアナーキーなカバー曲「撲殺天使ドクロちゃん」へとノンストップで繋いでいき、続く「人間合格!!!!」では全員でオリジナル手拍子の練習をしてからスタートして、会場全体でクラップを合わせながら盛り上がっていく。
「最後は会場の皆さん、配信の皆さん、一緒に猫になりますよー」
最後はかわいくノリの良いナンバー「吾輩よ猫であれ」でみんなで一つになって盛り上がり、「ごきげんようー」と去り際も優雅に決めてみせた。
■最新3Dモデルのバーチャルライブに個性派DJユニットの饗宴にドームが巨大なクラブと化す!
奥井雅美
奥井雅美
来年でソロデビュー30周年を迎えるベテランシンガー・奥井雅美がステージに登場。最初のアニメから最新作まで、すべてのアニメ版『デ・ジ・キャラット』の主題歌を担当している奥井は、同シリーズが今年で24周年となるのを祝してでじこソングメドレーで登場。TVアニメ主題歌「only one, No.1」、アニメスペシャル主題歌「CUTIE」「女神になりたい~for a yours~」を、合間に声出しコールなどを求めたりしながらメドレーで唄い上げる。
「みんなの声援を楽屋で聞いてずっと緊張していたんですけど、こんなおめでたいステージに呼んでいただいてありがとうございます!」
声援を送ってくれるファンに感謝の言葉を送り、最後はでじこアニメ最新作『令和のデ・ジ・キャラット』主題歌「曖昧さ、幸福論」を熱唱。でじこ色の緑のコンサートライトの輝きに包まれる中、ステージに現れた着ぐるみデ・ジ・キャラットとハグをして喜びを分かち合った。
【バーチャルD.U.P.(デ・ジ・キャラット/プチ・キャラット/ラ・ビ・アン・ローズ)】
バーチャルD.U.P.
バーチャルD.U.P.
「最新技術をフル活用してゴリゴリに唄い踊るにょ!」
「客席のお前達、帰り道にSNSで意外とすごかったと拡散する覚悟はできてるにょ?」
そんな着ぐるみでじこのファンへのアピールのあと、ステージ上のスクリーンに登場したのは3Dモデルのデ・ジ・キャラット、プチ・キャラット、ラ・ビ・アン・ローズの3人によるユニット「バーチャルD.U.P.」。原作者こげどんぼ*先生完全監修により、まるでイラストそのものが立体で動いているかのようなハイクオリティぶりに観客席も驚きの歓声が響き渡る。
そんなバーチャルな三人が初ステージで披露するのは、アニメなどでもおなじみの三人が唄う名曲のニューアレンジ「PARTY☆NIGHT (D-POP version) 〜D.U.P.〜」だ。
でじこ「埼玉の奥地までよくきたにょー!」
うさだ「ここにいる全員で盛り上がっちゃうわよ」
ぷちこ「令和のお祭りにゅ」
口笛とピアノのしっとりしたイントロから一気にポップなメロディで盛り上がり、でじこらしい毒舌も交えたMCと共に曲がスタート。3Dモデルの三人は滑らかな動きのダンスはもちろん、表情も曲に合わせて情感豊かに変化して「本人が歌っている」と自然に思えるクオリティで場内のファンの心をしっかりと掴んでいく。
間奏ではでじこからのさらなる応援要求にぷちこがツッコミを入れたり、ぷちこからのPPPH!の合図に合わせて客席からコールが起こったりと、最高の盛り上がりの中でバーチャルライブはフィニッシュした。
曲を終えてからも、うさだが「心からのラビアンコール、ばっちり聞こえたわよー」とファンの声援に応えると、でじこが「3Dモデルなのに幻聴がきこえたのかにょ?」と身も蓋もないツッコミを入れたり、15周年記念ライブ開催のお祝いコメントでは「これからも手広く儲けて、デ・ジ・キャラットプロジェクトへの予算投入よろしくお願いしますにょ!」と言ったり、〆のあいさつでも「一緒に盛り上がってくれたみんな、改めてありがとうにょ! トイレタイム扱いした連中を後悔させる最高の時間だったにょ!」と、でじこらしさが大爆発。笑いの絶えない楽しいステージとなった。
Peaky P-key
Peaky P-key
「今夜は盛り上がってる? みんなを最高の世界に連れてってあげる」
そんなMCと共に、『D4DJ』のPeaky P-keyがゴンドラに乗ってアリーナへと登場。ドーム内がコンサートライトの光で燃えるような真紅で染まる中、人気曲「Gonna be right」からステージはスタート。アリーナを周回し、間近から送られるファンからの歓声に応える様に「みんなで腕回すよー!」と叫びながら熱い歌とプレイを繰り出す。
「みんなの声をもっときかせてー!」
そう叫びながら客席と一体になりながら縦ノリのコールを繰り出し、「最頂点Peaky&Peaky!!」「CYBER CYBER」とノンストップで繋いで場内のテンションをさらに引き上げる。そして最後は「みんなでカウントダウンするよ!」のかけ声と共に、スクリーンに映し出されたアニメPVと合わせながらのパフォーマンスや、一緒にコールを重ねながらの「電乱★カウントダウン」でフィニッシュ。最後もゴンドラの上から「まだまだ楽しんでいってね!」のメッセージを送り、熱く盛り上がったアリーナを後にした。
一柳隊
一柳隊
赤と青のライティングが場内をサーチするように駆け巡り、その光が収まるとステージ上には『アサルトリリィ』より一柳隊の9人(赤尾ひかる・夏吉ゆうこ・井澤美香子・西本りみ・紡木吏佐・岩田陽葵・星守紗凪・遠野ひかる・高橋花林)が勢ぞろい。その幕開けを飾る歌は『アサルトリリィ BOUQUET』のエンディングテーマ「Edel Lilie」だ。歌劇のようなイントロから始まる勇壮なリリィ達の戦いの歌を、見事なダンスのコンビネーションや輪になっての詠唱などと共に唄い上げていく。サビの部分では場内全体がクラップを合わせて共にステージを盛り上げていった。
続いては愛する者への想いを荘厳に唄い上げた「Neunt Praeludium」、そしてフィナーレは仲間との絆を切なくも明るく唄った「OVERFLOW」を披露。一柳隊が振る手に合わせて会場のコンサートライトの輝きも左右に揺れて、コールの場面ではかけ声に合わせて力強く突き上げられる。そして最後はアリーナステージへと全員が進み出て、手を振ってファンの声援に応えながらの熱唱で締めくくられた。
Morfonica
Morfonica
ギターとバイオリンの協奏がドームに鳴り響く中ステージへと現れたのは、『BanG Dream!』のMorfonica。デビュー曲である「Daylight -デイライト- 」をアニメ&実写PVとシンクロしながらの迫力の演奏で披露し、場内もサビで声を合わせて盛り上がる。
そのままノンストップでバイオリンの独奏が続き、二曲目の「flame of hope」の前にボーカルの進藤あまねが客席に声援を求める。久々のファンの声が伴った声援を耳で確かめながら微笑み、ノンストップでラストの「ハーモニー・デイ」まで駆け抜けるようなパフォーマンスを展開。ステージをまんべんなく行き交いながらファンの間近で歌声を届けていき、お嬢様バンドらしくラストは「ごきげんよう」と可憐なあいさつで決めてみせた。
Merm4id
Merm4id
Merm4id
続いては『D4DJ』からMerm4idと燐舞曲の二大ユニットによるコラボレーションステージと告知され、どよめきにも似た大きな歓声がドームに響き渡った。
まずは先陣を切って登場したのはMerm4id。1曲目の「High tension BPM」からちょっとワルめで妖艶なボーカルとパフォーマンス全開となり、場内も彼女達のイメージカラーのまばゆいイエローで煌びやかに染め上げられる。
「みんなでアガっちゃおう!」
そんなMCを合図に始まった二曲目「Princess advent」では全員が大きな扇子を手にしてのダンスパフォーマンスも交えて、場内のテンションを上げていく。そしてまばゆいライティングがステージを輝かせ、重低音のサウンドが空気の圧を上げていく中で、三曲目の「Floor Killer」がスタート。
「ベルーナドームのみんな、まだまだ声出せるよね? まだまだジャンプできるよねー?」「みんなの声もっと聞きたいなー?」
そんな色っぽい挑発めいたMCに応える様に、ファンもサビでジャンプしながらの「フーッ!」のコールを何度も決めて、続く燐舞曲とのコラボステージに向けて場内の熱量を上げていった。
【Merm4id✕燐舞曲】
Merm4id×燐舞曲
「ベルーナドームのみんな準備はイイ?」
そんなMCを合図に、ステージには燐舞曲の三人が登場(矢野緋彩役・もものはるなは体調不良のため出演見合わせ)。両極端な個性を持つ2つのユニットが共演して送るのは、TVアニメ特別編『D4DJ Double Mix』で披露されたコラボナンバー「FAKE OFF」。アニメPVとシンクロするように、ダークでノイジーなメロディとともにはじまり、次第に両者の個性がぶつかり溶け合っていくメロディとボーカル&パフォーマンスにドーム内がクラブになったかのような盛り上がりに満ちていく。そして、その勢いのままに〆を務める燐舞曲のソロステージへと雪崩れ込んでいく。
【燐舞曲】
燐舞曲
燐舞曲
Merm4idが歓声の中で引き上げていくと、残った燐舞曲の三人をスポットライトが照らし出し、ボーカルの青柳 椿役・加藤里保菜のファンへのゲキとともにステージがスタート。コンサートライトが放つ青の輝きに染まったドームの中を、轟くような音圧と重低音で繰り出されるギターパフォーマンスで支配しながら、カバー曲「名前のない怪物」からオリジナルナンバー「瞬動-movement-」へとノンストップで繋いでいく。
そしてラストは激しく叩きつけるような演奏と力強いパフォーマンスから繰り出される「BLACK LOTUS」でファンを熱狂の渦に巻き込み、まばゆい光と真紅のライティングの中でコラボステージを締めくくった。
【てっぺんっ!!!!!!!!!!!!!!!】
てっぺんっ!!!!!!!!!!!!!!!
燐舞曲が生み出したひりついた緊張感を和らげるように、ステージに陽気な出囃子メロディが流れ出す。それに乗って登場したのは、何とシークレットゲストのヤングワイワイ(伊藤彩沙/愛美/佐々木未来)! アニメ『てっぺんっ!!!!!!!!!!!!!!!』でおなじみの自己紹介に場内も沸き上がり、流れるようにはじまる漫才MCにドームも笑いに包まれる。
「てっぺんのコト知ってる?」「アニメも見てる?」
そんな客席への問いかけにファンもコンサートライトを振って答えるが、アニメをまだ見ていない人がけっこう多いことに「こういう時は嘘でもあげるもんや!」ともう一度質問すると数が大幅アップ。それを受けて「今嘘ついた人は帰ったら絶対見るように!」とオチをつけて、三人でオープニングテーマ「てっぺんっ天国 〜TOP OF THE LAUGH!!!〜」を唄おうとしたその時……。
「ちょっと待ってやー! おんねんおんねん、みんな来てー!」
そんなツッコミと共に弾丸クノイチ・天野ちとせ(相羽あいな)/セレブリ茶・白壁まこ(小原莉子)/あくだれ王国・小松崎みゆ(櫻川めぐ)&笠間ひな(葉月ひまり)/シンリャクシャ・北斗ちほり(小山百代)ら、本日のライブに出演していたてっぺんっオールスターズの面々がステージに登場し、全員で唄うサプライズステージがスタート。間奏では各人がネタを絡めながらの自己紹介を披露しながら、ノリの良いラップナンバーを熱唱。『てっぺんっ!!!!!!!!!!!!!!!』の世界をリアルで体感できるという思わぬサプライズに、ファンも大満足のステージとなった。
Photon Maiden
Photon Maiden
前ステージからのほんわかした空気に包まれていた場内の空気を、一瞬にして自分達の色へと染め上げたのは、『D4DJ』から登場のPhoton Maidenの三人(新島衣舞紀役・前島亜美は体調不良のため出演見合わせ)。凛としたピアノの旋律から始まる一曲目の「We never stop」はオール英語の歌詞をファンタジックなボーカルで唄い上げ、次第に高まってくるピッチに合わせながら重なり合うハーモニーに、場内も聴き入りながら共にクラップで盛り上がった。続いての繋がる想いを唄った「Linked Ring」では、久々の声出しOKライブだから互いの声で繋がっていこうということか、間奏では「もっともっとー!」とPhoton Maidenが声援を求め、それに合わせてファンもサビのシャウトで声を合わせて、共に繋がっていく。
そしていよいよフィナーレの向こう側に向かおうと、スタァライト九九組のナンバーをカバーした「99 ILLUSON!」から、ノンストップで最後の「Photon Melodies」へとハイテンションに繋がっていく。「いくよー!」のかけ声からの見事なダンスパフォーマンスで場内を沸かせ、クライマックスでは「もう一回飛ぶよー!」のアピールに合わせて全員でジャンプを決め、白くまばゆいライティングに包まれながらパフォーマンスを締めくくった。
■この後、Aqours虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会、ミルキィホームズも登場!
 そしてRoseliaとPoppin'Partyによって本ライブは大詰めへ!
■ミルキィホームズ再臨にドームが揺れた! 15周年という積み重ねを実感させるコンテンツの底力
【Aqours】
Aqours
続いてAqoursから渡辺 曜役・斉藤朱夏/津島善子役・小林愛香/黒澤ルビィ役・降幡 愛らが登場。三人が『ラブライブ!サンシャイン!! Aqours浦の星女学院RADIO!!!』でパーソナリティを務めたことから誕生した新ユニット「わいわいわい」としての初ステージだ。
11月9日に発売したばかりのデビューCDからオリジナル曲の「ファボタージュ」と、Aqoursのナンバーから「SUKI for you, DREAM for you!」を披露。歌い終えての自己紹介では、自分の顔を両手で包み込むようにして各担当メンバーの名前に含まれている「Y」の文字を作ってユニット名をアピール。CD発売で今月からアーティストデビューとなるので「新人としてがんばります!」と意気込みもアピールした。
そしてラストナンバーはCDの表題曲となる「わーいわいわい わいわいわい!」。お祭り囃子のようなメロディとハイスピードなパートが入り混じったユニークな楽曲を、それぞれのメンバーカラーでコンサートライトを輝かせて、声援を送ってくれるファンと場内一体になって盛り上がった。
【虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会】
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会
Aqoursの三人からのバトンを受け取ったのは、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会から上原歩夢役・大西亜玖璃/桜坂しずく役・前田佳織里/三船栞子役・小泉萌香の三人で、それぞれのソロナンバーのメドレーでスタート。
トップバッターの小泉は「翠いカナリア」を『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル ALL STARS』内のライブPVとのシンクロパフォーマンスで披露。続く前田は臙脂色のコート姿で白い傘を使ったパフォーマンスを織り込みながら「オードリー」を情感たっぷりに唄い上げる。そしてラストの大西はメタリックな衣装をまとって「Break The System」を可愛くも激しく熱唱。クライマックスには長いコンサートライトを持った小泉と前田も登場して、共にダンスを踊りながらソロメドレーを締めくくった。
そのまま三人は背中に名前が大きく刺繍されたメンバーカラーのカラフルな学ラン風コートをまとい、長いコンサートライトを振りながら歌い出したのは、秋に開催した虹ヶ咲の5thライブで話題を呼んだ自己紹介ソング「繚乱!ビクトリーロード」だ。それぞれのラップでの自己紹介を交えたノリの良いナンバーに場内も大歓声を送りながら盛り上がった。
そのまま三人はトロッコへと乗り込んで、アリーナを周回しながら「Level Oops! Adventures」を熱唱。そして再びステージに戻る際には、小泉がコートを上手く脱げないハプニングが起こり、「栞子ちゃんがんばれー」とみんなで応援する一幕も。
ステージに三人が揃ってのあいさつでは「みんなの声が聞こえて本当に嬉しい」と感動する三人。「次がラストの曲です」に対する客席からの「えー?」というお約束のレスポンスにも「久々なので最高!」と喜びながら始まったラストナンバーは、虹ヶ咲の全員曲「Just Believe!!!」。アリーナ内ステージまで進み出てファンの間近での熱唱し、サビでは「ジャストビリーブ!」のコール&レスポンスが交わされた。ファンとアーティスト、双方が熱さと幸せを感じられるステージとなった。
【meltear】
meltear
meltear
近年はプロレス事業にも力を入れているブシロード。その傘下にある女子プロレス団体・スターダムで活躍している中野たむ&なつぽい選手のタッグチーム「meltear」が、何とシークレットゲストとしてステージに登場。プロレスのリングコスチューム風のビキニにティアラと白鳥を思わせるドレススカートをまとい、二人のオリジナルソング「Double Frontier」訴えかけるようなボーカルと情感あふれるパフォーマンスで唄い上げる。プロレスを知らない観客も多い会場にもかかわらず、他のアーティストにも負けないパフォーマンスに大きな声援が送られた。
「ベルーナドームのみなさんはじめまして! 女子プロレスから革命を起こしにここにきました!」
「ここから武道館ワンマンライブを目指します!」
「極上の快感を見たいやつはついてこい!」
歌い終えた二人はプロレスラーならではの迫力あるマイクパフォーマンスで、スターダムの戦いを見に来てほしいとアピール。そして最後は「私たちの闘いを見に来て下さい…革命にようこそ!」と決めて、その存在感を初めて見る観客にも刻み込んでみせた。
【フェザーズ】
フェザーズ
今回のライブの大きな目玉がミルキィホームズの再結集だが、その流れに乗って2013年に放映された『探偵オペラ ミルキィホームズ』のスピンオフアニメ『ふたりはミルキィホームズ』の主役コンビ・フェザーズもここに復活!
探偵服姿の常盤カズミ役・愛美と明神川アリス役・伊藤彩沙がステージに登場。「さあベルーナドームのみなさーん! コール&レスポンスおねがいしますー!」のかけ声から、場内一体になってコール&レスポンスを練習し、久しぶりとなるアニメエンディングテーマ「セイシュンビギナー!」を熱唱。ステージの熱をきっちりと上げて先輩・ミルキィホームズ登場へとバトンを繋いだ。
【ミルキィホームズ】
ミルキィホームズ
2010年から活動をスタートして2019年にいったんその活動を休止。その後もメンバーそれぞれが活躍し続けている伝説のユニット・ミルキィホームズ。その再結集とあって、場内のファンもそれぞれ推し色にコンサートライトを輝かせて、ドーム全体が極彩色に輝く中、つにいステージにあの四人が帰ってきた。
「みんなひさしぶりー!」
シャーロック役・三森すずこのかけ声と共に登場した四人は、おなじみの四色の探偵服姿で登場。唄うのはTVアニメ主題歌「正解はひとつ!じゃない!!」だ。
場内は始まると同時に大歓声に包まれ、歌に合わせての声出しコールもドームを揺るがすような勢いで響き渡り、最後はいつまでも続きそうな割れんばかりの拍手が巻き起こった。
久々となる四人揃ってのユニットとしての名乗り、そして「はじめまして令和ー!」のあいさつに場内全体が沸き上がり、ステージからのドームの景色に感動する四人。「ミルキアンのみんなも久しぶりに来てくれたんじゃないの?」の呼びかけにも大きなリアクションが巻き起こり「もっとみんなの声を聞かせてくれー!」と喜ぶ一幕も。
そしてステージを客席を眺めながら横断し、懐かしのライブアイテムをもって応援してくれるファンの多さに喜ぶながら、四人はゴンドラに乗り込んでアリーナを巡りながら二曲目の「ミルキィ A GO GO」がスタート。スクリーンに四人が懐かしのホームドラマの風景を演じる当時のPVが流れる中、アリーナやスタンド席から声援を送るファンに応えながら歌い続け、ラストはスクリーンの前あたりにゴンドラを止めて、PVの中で肩を組んで踊る過去の自分達と同じように肩を組んで、シンクロパフォーマンスで締めくくった。
そしてそのままノンストップで始まったラストナンバーは、ミルキィホームズ始まりの曲である「雨上がりのミライ」。次の未来が始まる喜びを唄ったこの曲は、久々の再会となったファンとミルキィホームズ、そして15周年を迎えたブシロードとその記念ライブを盛り上げてくれるすべてのアーティストへのお礼のようにも聞こえ、場内も天井知らずに盛り上がる。間奏ではこの一瞬を残そうと四人がゴンドラ上でスマホで記念撮影をしながらクライマックスへと雪崩れ込み、最後は再び四人での名乗りを決めて、3年ぶりの再結集を最高の盛り上がりで締めくくった。
■五時間越えの最後のトリはブシロードの「今」を感じさせる二大バンド!
【Roselia】
Roselia
開演から四時間が経過し、いよいよ15周年ライブもクライマックスへ。そのトリを務めるのは『BanG Dream!』の二大バンドだ。まず先鋒としてステージに登場するのはクールと熱さの両方を体現するRoseliaだ。
ピアノ独奏&湊友希那役・相羽あいなの凛とした独唱からの「燃え上がれ!」のゲキと共に、激しい演奏とパワフルなボーカルがドームに響き渡り、一曲目の「FIRE BIRD」がスタート。そのタイトルを体現するかのように、ドーム内はライティングとコンサートライトの輝きで炎のごとく真っ赤に染まる。そしてステージとファンが共にシャウトしたり歌で返すレスポンスも見事に決まり、メンバーそれぞれがボーカルを繋いでいき「羽撃こう...頂点の夢へと」から始まるクライマックスも最高も最高の盛り上がりを見せた。
「ベルーナドーム、まだまだいけるわよね?」
ギターの旋律と共に紡がれる相羽の独唱とファンへのゲキとともに二曲目「BLACK SHOUT」がスタート。迫力の演奏とメンバー全員がボーカルを繋ぎながらの熱唱で、 自分の色を掴むためにあらゆる障害を乗り越え突き進む強さを求める戦いの歌を唄い上げた。
「みんな盛り上がってるかしら? 声出しできるっていうのに、あなた達、声…まだ小さくないかしら?」
「みなさんもっと声出せるんじゃないかって思います」
曲を終えてのMCでは、Roseliaのライブ恒例の圧の強いキャラトークで、さらに盛り上がっていこうとファンにメッセージを送る。
その後スタンドからマイクが抜けずに慌てる一幕を挟んでのMCでは、三年ぶりとなる声出しOKライブに「みんな大丈夫? 声枯れてない?」とねぎらい「声援の圧が嬉しい」とステージに立つ側ならではの喜びを語った。
そしてラストナンバーとなる「ROZEN HORIZON」は、新型コロナ禍後にリリースされた曲なので、声出しコールでのライブは今回が初めて。
「次はみんなと一緒にLalalalaって唄う曲だから一緒に歌ってほしいんだけどいけそう?」「この曲であなた達の声を聞くのは初めて……なのでみんな、しっかりお腹から声を出してちょうだい」
そんなメッセージの後は、定番の決めゼリフ「あなたたち、Roseliaにすべてを賭ける覚悟はある?」を決めて、ライブがスタート。
「すべてを賭ける覚悟、今此処に…!」
力強いアカペラからの友希那の決意の言葉から、激しく力強いボーカルと叩きつけるような演奏がドームを揺るがし、クライマックスでは相羽のパワフルなロングシャウトから、会場のファンと声を合わせての「Lalalala」のコールでステージとファンが一体となりながらのフィナーレとなった。
「またどこかでお会いしましょう……ありがとう、みんな最高の声をありがとう」
ファンがコールをやりきってくれたことへのお礼のメッセージと共に、いよいよライブはグランドフィナーレへと向かっていく。
【Poppin'Party】
Poppin'Party
Happy Around!・愛本りんく役・西尾夕香によるブシロードナンバーでのDJプレイを挟んで、いよいよ15周年記念ライブもラストに。その大トリを飾るのは『BanG Dream!』の看板でもあるバンド・Poppin'Partyだ。
「Poppin'Partyです! みんなで一緒に飛んだり唄ったりしましょー!」
戸山香澄役・愛美の元気なゲキとともに始まった一曲目は、今年公開された劇場版『BanG Dream! ぽっぴん'どりーむ!』の主題歌「ぽっぴん'どりーむ!」。虹色のライティングの中でパワフルでカワイイ演奏とパフォーマンスが初っ端から全開で繰り広げられ、後半では「みんなで飛ぶよー!」のかけ声と共にジャンプしながらのコールも交えて、最後は「上手にできました!(Yeah!)」でオープニングを決めて見せた。
曲を終えてのあいさつからのMCでは「みんなの声だー!」と場内の声援に喜び、愛美がブシロード15周年を記念して、Bコードでのギターソロを披露して大きな拍手が送られた。
そして10周年ライブではトップバッターを務めたことを思い返したり、今回の声出しOKライブが実現できたのは「みんながルールを守ってくれたおかげ」と、今回足を運んでくれたファンに感謝の言葉を送った。
そして「みんなで一緒に唄ってくれたら嬉しいです!」という言葉と共に、二曲目のTVアニメ第1期主題歌「ときめきエクスペリエンス!」がスタート。アニメのオープニング映像を交えながら、何かがはじまる期待を唄ったナンバーを熱唱。そしてサビの掛け合いパートではファンも目一杯の声を出して歌声に合わせ、声を出せることの嬉しさをステージも客席も共に感じていた。
「まだまだいくよ! キズナミュージック♪」
ノンストップで始まった三曲目はTVアニメ第2期主題歌の「キズナミュージック♪」。タイトル通り「絆」をテーマに、大事な歌を大事な人達に届けたいという想いをリズミカルに歌うナンバーを、ファンの力強いクラップと共に唄い上げていく。そしてクライマックスではアリーナ内ステージに愛美、花園たえ役・大塚紗英、牛込りみ役・西本りみが進み出て、ファンから送られる「ハイ! ハイ!」のコールを間近で感じながら熱のこもった演奏とボーカルでそれに応えてみせた。
そしてライブもいよいよラストナンバーに。だが、みんなも楽しそうなこの時間を終わらせたくないと「MCの間なら何しても良くない?」と即興で色々と演奏をはじめるPoppin'Partyの面々。そして「ティアドロップス」のクライマックス部分を歌も交えながらファンに届けたところで、今度こそ最後の曲に入っていく。
「思い出の始まりの曲をみんなで唄いたいと思います。ありったけの声をまだまだ出せますか? もっともっと出せますよねー?」
そんな呼びかけとブロック別コールをこなしたところで始まった最後を飾る曲は、Poppin'Partyのデビュー曲にして、ライブでの定番曲としてファンにも愛され続けている「Yes! BanG_Dream!」だ。音楽と共に明日の夢へと飛び出そうというトキメキを情感たっぷりのメロディとボーカルで唄い紡ぐこのナンバーのテーマが、3年ぶりに実現した声出しOKライブのラストというシチュエーションもあって、この日最高の盛り上がりでクライマックスへと突き進んでいく。そして「みんなありがとー!」の叫びからの全員での「ハイ! ハイ!」コールの圧でドームの空気も揺れ続けた。
そしてステージにはHappy Around!の面々も登場して、最後にステージと観客双方のジャンプで、5時間を超えるドームライブは大団円を迎えた。
最後のあいさつでは、愛本りんく役・西尾夕香からは「今日はスゴイお祭りで、参加できたことが嬉しかったし光栄でした。またみんなの声が聞きたいから、これからも私たちとあそんでくれますか?」と想いを伝えた。そして前日に同じベルーナドームで開催された「BanG Dream! Special LIVE Girls Band Party! 2020→2022」でもトリを務め、最後には涙を浮かべていた愛美は「昨日とは見える景色がガラッと変わったというか、どちらも楽しい二日間となるんですけど、本当に皆さんおつかれさまでした!」と語り、メンバーからは「愛美さんの涙もすごい素敵だったんだけど、やっぱり愛美さんには笑顔が似合うなって会場のみんなも思っている」と励まされて、会場からも同意の拍手が巻き起こった。そして応援してくれるみんながいるからこそライブが楽しいんだと語り、応援してくれたすべてのファンへ「みなさんおつかれさまでした!」とねぎらいのあいさつを送った。
そして最後はPoppin'PartyとHappy Around!による感謝の一本締めを決めて、15周年記念ライブは大団円を迎えた。さらにスクリーンには2023年5月27日に富士急ハイランド・コニファーフォレストにて「BUSHIROAD ROCK FESTIVAL 2023」の声出しOKでの開催告知も発表され、今回の声出しOKで改めてライブの楽しさを思い出したファンには嬉しいサプライズとなった。
まだまだ新型コロナに対して油断はできない状況は続いているが、それでもライブ本来の形を取り戻そうというチャレンジが見事に成功した今回の『ブシロード15周年記念ライブ in ベルーナドーム』。企画内容や会場キャパシティ、そしてファンのニーズなど様々な要素が絡むだけに、どんなライブでも追随できるとは言い難いが、それでもライブイベントを取り囲む状況にポジティブな風穴を開けたことは間違いないと実感できる盛り上がりを実感できたライブだった。この流れがさらに続けば、新型コロナ禍でのエンターテインメントの新たな形に繋がるかも知れない。
文・レポート=斉藤直樹

SPICE

SPICE(スパイス)は、音楽、クラシック、舞台、アニメ・ゲーム、イベント・レジャー、映画、アートのニュースやレポート、インタビューやコラム、動画などHOTなコンテンツをお届けするエンターテイメント特化型情報メディアです。

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • Key Person
  • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
  • Editor's Talk Session

ギャラリー

  • 〝美根〟 / 「映画の指輪のつくり方」
  • SUIREN / 『Sui彩の景色』
  • ももすももす / 『きゅうりか、猫か。』
  • Star T Rat RIKI / 「なんでもムキムキ化計画」
  • SUPER★DRAGON / 「Cooking★RAKU」
  • ゆいにしお / 「ゆいにしおのmid-20s的生活」

新着