柚希礼音&ソニンのタッグが再び 平
野綾ら新たなキャストも迎え『FACTO
RY GIRLS〜私が描く物語〜』再演決定

A new musical『FACTORY GIRLS〜私が描く物語〜』が、2023年6月に東京国際フォーラム ホールC、ほか地方にて上演が決定した。
19世紀半ば、アメリカ北部で女性の権利を求めて労働運動を率いた実在の女性サラ・バグリーと、ハリエット・ファーリー。
全米ベストセラーとなった作家ルーシー・ラーコムの回想記「A New England Girlhood (=ニューイングランドでの少女時代)」の時代に、劣悪な工場の環境の中で働かされていたサラとハリエット、そして仲間の女性達が自身の尊厳と労働環境の向上を求め、理想をぶつけ合いながらもペンと団結力を武器に闘い、世の中を動かしていく姿を描くヒューマン・ストーリー。
2019年、アメリカ・ブロードウェイで活躍する新進気鋭の作曲家コンビクレイトン・アイロンズ&ショーン・マホニーによって作られたパワフルでソウルフルなロックサウンド満載の原案をもとに、日本で活躍する板垣恭一をはじめとする豪華クリエイティブチームが集結し、日米クリエイターの共作というかたちで上演された本作は、女性たちの闘いと連帯の物語が大きな話題となり、2019年読売演劇大賞優秀作品賞を受賞した。このたび、約4年の時を経て、2023年6月に再上演する。
本作の主演を務めるのは初演から続投の柚希礼音。文章の力によって世界に女性の知性と力強さを発信しようと奮闘する主人公、サラ・バグリーを演じる。
そして文芸誌『The Lowell Offering』の編集者でサラと対立しながらも深い友情を結ぶ我慢強く聡明な女性ハリエット・ファーリーを演じるのは、初演に引き続きソニン。変わらない力強さと、さらにパワーアップした2人の姿に期待が寄せられる。
加えて、サラを支える心優しいアビゲイルに実咲凜音、ラーコム夫人の娘ルーシーに清水くるみが続投、そして華やかな生き方で人生を謳歌するマーシャに平野綾が決定した。
また、夢は「アメリカ統一」で政治家を目指して修行中のベンジャミン・カーティスに水田航生、ライターでサラと出会い労働争議の支援者になる青年シェイマスに寺西拓人、勝ち気で口が少し悪いが憎めない女性ヘプサベスに松原凜子、孤児院育ちで詩を寄稿しているグレイディーズ・ウィンスロップに谷口ゆうな、虐待を受ける母を救い出そうと考え工場で働くフローリア・スミスに能條愛未、女性工員に過酷な労働を強いる工場のオーナーアポット・ローレンスに原田優一、州議会委員で新しい労働新聞『The Voice of Industry』の発行人ウィリアム・スクーラーに戸井勝海、保守的で女性たちを労働争議に参加させたくないと考えている寮の管理人ラーコム夫人に春風ひとみと、再演にあたり新たなキャストも迎え、時代に合わせてブラッシュアップした作品を届ける。
『FACTORY GIRLS〜私が描く物語〜』初演舞台写真
『FACTORY GIRLS〜私が描く物語〜』初演舞台写真
『FACTORY GIRLS〜私が描く物語〜』初演舞台写真
【脚本・演出】板垣恭一 コメント
「FACTORY GIRLS」が再演されることになりとても嬉しいです。アメリカ人ソング・ライターズのクレイトンとショーンが長年あたためてきたアイディアをモチーフに、一から脚本を作り上げるミッションはスリリングでやりがいのあるものでした。そこに柚希礼音さんソニンさんをはじめとする俳優たち、そしてスタッフたち、さらには観客の皆さまの熱い声援が力となり、この作品は大きく羽ばたけたのだという実感があります。この再演をブラッシュアップの良き機会ととらえ、さらなる飛躍を目指したいと思います。
【あらすじ】
19世紀半ばのアメリカ・ローウェル。そこは多くの人々の夢と野望が渦巻く街だった。
産業革命により大規模な紡績工場が誕生し、ローウェルには多くの先進的な女性達が集まり、ファクトリー・ガールズとして働いていた。ガールズたちの寄稿集「ローウェル・オファリング」は自由を夢見る女性たちにとって憧れであった。
サラ・バグリー(柚希礼音)もそんな一人。彼女は貧しい家族を助ける為、そして自らの自由を得る為に故郷を旅立ってローウェルにやってくる。
しかし、ローウェルの工場で彼女が目にしたものは、轟音をあげる織機、理不尽な抑圧、そして機械のように働くガールズ。衝撃を受けるサラだったが、ラーコム夫人(春風ひとみ)の管理する寮で、心優しいアビゲイル(実咲凜音)やラーコム夫人の娘ルーシー(清水くるみ)を始めとする仲間たちに出会い、人生を謳歌するマーシャ(平野綾)の華やかな生き方などにも刺激を受ける。
そして中でも「ローウェル・オファリング」編集者として女工たちの憧れの存在であったハリエット・ファーリー(ソニン)との出会いによって、彼女は文章を書くことに新たな自分を発見し、ハリエットもまたサラの文才を認め、二人はいつしか深い友情で結ばれていく。
しかし、工場のオーナーであるアボット(原田優一)は、競合の出現によって業績の落ちてきた自分の工場を立て直すべく、労働時間の延長を図る。それは、ガールズたちにとっては生命に関わる労働環境の悪化を意味するものだった。
ファクトリー・ガールズ達が動揺に包まれるなか、新しい労働新聞「ボイス・オブ・インダストリー」のライターのシェイマス(寺西拓人)との出会いによって、自分の文章を武器に労働争議へと身を投じる事を決意するサラ。
一方で、「ローウェル・オファリング」の発行人であるマサチューセッツ州議会議員のスクーラー(戸井勝海)と甥のベンジャミン(水田航生)は、ハリエットを編集長に抜擢し、ローウェルの工場の投資家集めのためのシンボルにする。幼い時に両親を亡くしてからの居場所である工場と仲間を彼女のやり方で守ろうと奔走するハリエット。
いつしか2人の生き方はすれ違い、ローウェルをゆるがす事態に発展する中で、悲劇が起こる。
様々な思惑が渦巻く中、自分の信念に生きようとするサラとハリエット、そしてファクトリー・ガールズたちが闘いの末に辿り着く未来とは…

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