佐藤竹善 恒例のクリスマスツアー開
幕直前のリハーサルスタジオで訊いた
、ライブへの心持ち、選曲の理由、今
後の活動について

ファンにとってはこの時期の恒例企画となっている、佐藤竹善のクリスマスツアーが今年はコロナ以前のように全国をまわる形で開催。バンドはお馴染みのジャズコンボ編成だが、今回はキーボードに青柳誠を迎えているのも話題のひとつ。果たしてどんなステージになるのか、リハーサルが佳境に入っているスタジオにお邪魔してインタビューした。
――まず世の中の状況として、ライブを取り巻く環境がようやく普通の状況に戻ってきつつあります。そういうなかで、竹善さん自身のライブのペース、ライブに向かう心持ちは、この1年を振り返ってどんな感じでしたか。
今年に入ってからは、右上がりでどんどん増えていって、その増えていくのに比例して気分もどんどん上がっていってますね。
――10月9日にはLINE CUBE SHIBUYAでアルバム『Cornerstones 8』のリリース記念ライブをやりましたが、あのライブについてはどんな感触でしたか。
久しぶりのホールでのソロパフォーマンスだったので、嬉しかったという気持ちがまずは非常に強いですよね。これが皮切りとなって今後もいい感じにきっとなっていくだろうなというスタート感もありましたし。シングライク(SING LIKE TALKING)を来年やれそうなんですけど、その助走みたいな気分を味わったり……。西村(智彦)がゲストで来たっていうのもありますし。そういうふうに、すべてが非常に前向きな思いでステージに立ってましたね。
――それを経て、今回のツアーが始まるわけですが、今回の大きなトピックのひとつとして、キーボードが青柳誠さんだということがあります。例年クリスマスツアーをともにしてきたJAZZ CREATURESには宮本貴奈さんという素晴らしいピアニストがいるわけですが、今回はドラムとベースは変わらず、キーボードを青柳さんに依頼されたいきさつ、そして青柳さんというプレイヤーについてあらためて紹介していただけますか。
まず貴奈ちゃんが非常に忙しくなってきて、ピアノ演奏のみならず、編曲やら何やらで年末が結構いっぱいになってるんですよ。恒例のスヌーピー祭りみたいなコンサート(スヌーピー プレミアム・シンフォニック・クリスマス・コンサート)とかもあったりして。でも僕らの世界は、関わったミュージシャンが忙しくなるのは非常にいいことなので、それはそれでもう割り切ってやっていくんですけど、JAZZ CREATURESというのはやっぱり貴奈ちゃんがいての3人という場合だけ使おう、と。そういうようなわけで、今回は単純に、名うてのジャズミュージシャン3人とやるということです。
――その3人のうち、ベースとドラムがJAZZ CREATURESと同じプレイヤーだということですね。
そうですね。青柳さんに関しては、僕が高校ぐらいの頃からナニワエキスプレスのキーボードとして大活躍していて、以降ずっと有名なわけですが、いちばん近しくなったのは2019年暮れのジャズビッグバンドとやった『Cornerstones 7』のライブです。あのビッグバンドで青柳さんがピアノだったんですよ。その前の「ドント・ストップ・ミー・ナウ」のレコーディングも青柳さんでした。その前に『情熱大陸』のライブとか何度か一緒になっていますが、がっつりやったのは「ドント・ストップ・ミー・ナウ」のレコーディングとビッグバンドの東京のライブです。それで、あらためて“青柳さん、いいな”なんて思っていた矢先に貴奈ちゃんがダメになったので、“じゃあ、ぜひ青柳さんに”という話です。ジャズ系の世界の良いところは、誰かがスケジュールが合わない時ってピンチであると同時にチャンスでもあるんですよ。別の才能と一緒にやれるという意味で。だから、青柳さんが空いててよかったなと思ってたら、去年は青柳さんが体を壊されたんですよね。でも、それもまたチャンスで、3公演を振り分けて、武本(和大)くんとソルト(塩谷 哲)、それに貴奈ちゃんという3人体制でやることができたっていう。そういう去年があって、だから今年はぜひ青柳さんで、と思ってました。
――JAZZ CREATURESの演奏は、最初はセッション感が強かったけれど、だんだんバンドになっていったという話を以前聞かせていただきましたが、そういう意味で今回は名うてのミュージシャンによるジャズセッション、というような感じの演奏になりそうですか。
ところが、そうでもないんですよ。青柳さんって、ソルトと同じように生粋のジャズから来た人間じゃなくて、基本は歌モノかジャズ以外のポップスとかクロスオーバーものだし、ジャズ以外の音楽の要素が強く現れているようなサウンドにもすごく柔軟にすぐ対応してしまうので。だから、JAZZ CREATURESの最初の頃のセッション感というよりは、いきなりバンド感が出てきてますよ。それに今回、偶然わかったんですけど、大阪のロイヤルホースという老舗のジャズクラブがあって、そこで40年近く前に青柳さんがバンマスで(井上)陽介さんがベースでハコバンの仕事をずっと一緒にやっていたんです。だから、お互いの気心もアプローチも知っているであろうということで、それも功を奏した感じですね。
『佐藤竹善Your Christmas Night 2021』より
wacciの「歩み」、それに「人生に乾杯を!」は必ずどこのセットにも入れようとは思っています。
――今回のセットリストについては、どんなことを意識して選曲されたんですか。
東京、大阪、横浜だけだった去年、一昨年とは変わって、今回はそれ以前の形に戻り、しかも本数が今まででいちばん多いということで、しばらくぶりに行くところのほうが多くなるんです。クリスマスなので、僕が出してるクリスマスアルバムからの曲を中心にやるというのが基本ではあるんですよ。毎年1回は馴染みの曲を聴くというのがクリスマスの良さでもあると思うので。それが基本なんですけど、今年は去年、一昨年以上に王道の選曲です。去年、一昨年はクリスマスソングだけじゃなく僕のソロのオリジナルからも多めに選んだんですが、今回はクリスマスソングの王道をいっぱい並べて、そこに『Cornerstones 8』からも4曲ほど選んでっていう。それから、wacciの曲をやってみたいなとふと思って選んだら、たまたま今年、レコード大賞の優秀作品賞を彼らが獲ったそうで、選んどいてよかったなと思ってます。MCの話題にもなるし(笑)。その辺りのことをいろいろ考えて、ビルボード系のライブではワンステージが8曲、9曲くらいしかできないし、去年、一昨年もやっているので、ジャズの王道が半分ぐらいと、今回のアルバムが半分ぐらい、という感じですね。他の地方は3分の2ぐらいがクリスマスソングの王道で、残りが『Cornerstones 8』から、という感じになります。wacciの「歩み」、それに「人生に乾杯を!」は必ずどこのセットにも入れようとは思っているんですけど。
――「人生に乾杯を!」は、『Cornerstones 8』に収められたバージョンがわざわざというか、“Merry Christmas To You Version”と名づけられていますが、それはこの時期に歌いたいなと制作の時点から考えていたんですか。
この曲がもっと明確にフォーカスされたい、とずっと思ってたんですよ。この曲が出た頃はサラリーマンの応援歌的な感じで注目されたり、“歌として、とにかくいいのよ”みたいな感じで加藤登紀子さんがカバーされたりしてましたけど、僕が「人生に乾杯を!」を聴いてまずぱっとイメージしたのは、飲み会が増える時期(笑)。1年頑張って、そして称え合うっていう。そういうイメージがずっと僕のなかにあったんです。クリスマスと忘年会の時期って重なるし。加えて、コロナの感染者の数はこれからまた増えていくのかもしれませんが、みんながそれなりに対処の仕方を身につけて最初の頃のあの恐怖感はだいぶなくなってますよね。そういうなかで、それぞれが頑張ってきたことを称え合う忘年会という文化はすごくいいことだなと思っていて、飲み屋の横丁が日本中にあるっていうのも素晴らしいと思うし。この曲を作ったパリなかやまくんは今、流しをやってて、渋谷の横丁で歌ってるわけですけど、そういうイメージまで含め、この11月、12月に集中した曲に僕のバージョンはしてもいいかなと思ったんですよ。そして、毎年この時期に歌っていけたらなっていうことで、“Merry Christmas To You Version”としたんです。
――そもそもの話として、竹善さんがクリスマスツアーをやったり、クリスマスアルバムを定期的に出されているのも、この国のクリスマスのイメージというか、恋人たちが綺麗なところで高い値段の食事をするみたいな(笑)、そういうのとは違うクリスマスを考えてやっているということを折りに触れて話されてきましたが。ここであらためて、どういう気持ちでクリスマスアルバムを作ったり、クリスマスツアーをやってるかということを説明していただけますか。
本来の欧米のクリスマスというのは、1ヵ月以上かけて……、地域によっては年が明けてまでもクリスマスということになってるところもありますが、家族だったり友達だったり、あるいは通常なかなか目を向けづらい恵まれない人たちだったり、そういう人たちに思いを向けましょうっていう、そういうポリシーが強いのがクリスマス本来の形であると思っているんです。日本でもだいぶそういう意識が定着してきましたけれども、そういう感じがもっともっと日常的になったらいいなと思って始めたのが、今から19年前のクリスマスアルバムの制作だったんですよね。
――だから、「人生に乾杯を!」にしても、それぞれの仕事を頑張った人たちが一年の終わりにそのことを称え合う歌でもあるわけですね。
そうですね。加えて、例えば小学生、中学生、高校生が「人生に乾杯を!」を聴いても、それぞれが歌詞の中にいろんなものを見つけるんですよ。決して、辛い思いを抱えて酒を飲んでる大人だけの歌じゃないんです。歌って、全体の世界じゃなくてワンフレーズだけでも響くということがありますよね。子供って特にそういうことがあるじゃないですか。自分が子供の時もそうでしたけど、演歌とか好きで歌ったりしていたのは歌詞の意味が全部わからなくても何かしら印象的なものがいっぱい入っているからだなとも思うんですよ。
――そういう曲が、いろんな人に愛されたり、長く歌われたりするんでしょうね。
そう思います。「人生に乾杯を!」は、ミュージックビデオが完成したばかりなんですけど、それはいろんな人たちが乾杯したりしている映像が淡々と続くんです。有名ないろんなドラマをやってらっしゃるプロデューサーの人が今回担当してくれたんですが、最初1分ぐらいのデモバージョンが届いて、“全然問題ないんで、こんな感じで”っていう内容だったんですけど、“乾杯”って酒だけじゃないじゃないですか。だから、“小学生、中学生、高校生まで全部網羅した感じの映像にできたらいいんですけど”と言ったら、それは考えてらっしゃったみたいで、完成版が上がってきたら、なんだかすごく楽しそうで、ニコニコニヤニヤして見ちゃうんだけど、なんかジーンとくるっていう。そういうミュージックビデオになりました。コーヒーカラーが歌ったオリジナルのミュージックビデオはストーリー性がある内容で、サラリーマンの苦渋とか、いろんなものが描かれていますが、僕のは“年末、クリスマスの時期に、とにかくみんなで頑張ったね”“これからも頑張ろう”っていう、そのひとときの和ごみとしての乾杯というものにクローズアップした楽曲になったらいいなという思いが映像で描かれています。
>>次のページでは、カバーの選曲について、そして今後の活動について訊いています。
――wacciの曲をやりたいとふと思ったのは、具体的に「歩み」という曲をやりたいなということだったんですか。
そうです。そしたら今年に入ってから彼らがどんどん活躍して……。昔、彼らが47都道府県ツアーで、客が1人もいなかったっていう報告を受けたりしてたんですけど(笑)。
――竹善さんも最初はやっぱり「別の人の彼女になったよ」という曲で彼らを知ったんですか。
いや、その曲は知らなかったんです。後で知ったんです、その曲がネットで盛り上がってるというのは。最初は、小田原のショッピングモールのイベントで共演したんです。その前からいい曲だなとは思ってたんですけどね、ラジオか何かで聴いたんだと思うんですけど。それで、その小田原のイベントでwacciがステージをやって、その後に僕が出て、そのアタマのところで「歩み」のワンフレーズを歌ったんですよね。その後、彼らに“これ、カバーしたいんだけど”と話したら“ぜひ”と言ってくれたので。実はwacciのメンバーはボーカルの橋口(洋平)くん以外はみんなジャズとかクロスオーバーが大好きな、演奏も上手なミュージシャンばかりなんですよ。そんな彼らが橋口くんとやる時はJ-POPをやるっていう。後ろのメンバーたちのほうがシングライクをよく知っていて、それこそ僕らの後ろで演奏してた連中に憧れてミュージシャンを目指したような人たちなんです。橋口くんも幸い僕のことはよく知ってくれていたので、それでスムーズに話が進みました。橋口くんとは、今日もメールをやり取りしたばかりですけど(笑)。
――今の話もそうだし、「人生に乾杯を!」も確かそうだったと思うんですが、イベントで一緒になったときに聴いて“いい曲だな”と思ってカバー、ということを竹善さんは普通にやりますよね。
「人生に乾杯を!」は、FM802のイベントが京都のお寺であったんですけど、その時にコーヒーカラーが一緒だったんです。そこでコーヒーカラーの2人がやっていたのを聴いてすごく感動して、“いつかこれカバーするから”と、そのインベントのときに伝えたんです。実現したのは、そこから15年後になりましたけど。パリなかやまくんはその約束を覚えててくれて、“約束を果たしてくれましたね、竹善さん”と言ってくれました。
『佐藤竹善Your Christmas Night 2021』より
『Cornerstones』というタイトルは僕の土台という意味なので、僕としてはやっぱりパーソナルな理由をまず第一に掲げることが重要なんです。
――竹善さんのなかでは、“いい曲だな”と思ったから取り上げるというのは自然なことなんでしょうが、プロのミュージシャンがカバーをやるとなると、デビュー前の10代の頃に好きだった曲か、プロになってから世に出た曲の場合はやはりヒットの度合いやメーカーのことなど、現実的な側面を考慮して選ぶことが多いと思うんです。
そうですね。僕も、カバーアルバムを始めた頃はカバーをやる人がほぼいないようなご時世になっていましたし、カバー自体も非常に否定的な空気に溢れた時代になってましたから。取り上げるのは全部洋楽で、シングライクにダイレクトに影響を与えた楽曲たちに限定し、しかもみんながよく知っていそうな曲を選ぶという感じでした。つまり、選曲については個人的なバックボーンはしっかりありながらも有名な曲を選ぶということにして、アレンジをどう個性的にするかという感じで固めていったんです。けれど、時代が進むにつれてカバーというものに対する世の中の空気はだんだん肯定的な感じになっていったので、レコード会社から“作りませんか”というオファーが続いていったんだと思います。ただ、いろんな人がカバーアルバムを作るようになってくると、たいがいの人たちはいま言ってくださったような感じで作るわけですよね。それは別に悪いことだと僕は思ってないんです。ある曲がヒットしたら、それを無数の人たちがカバーして、“○○さんのが好き”ということが積み重なって、その曲が有名になっていくっていうのは絶対あっていいことだと思ってますから。
――洋楽では、そういうふうにしてスタンダード化した曲も少なくないですよね。
でも、『Cornerstones』というタイトルは僕の土台という意味なので、僕としてはやっぱりパーソナルな理由をまず第一に掲げることが重要なんですよね。特に、これだけいろんな人たちがカバーアルバムを作っている状況の中では、自分らしさというものをより前に出さなければいけないなと思っています。と言いながら、僕のなかではずっと変わってないんですけどね。選曲の仕方にしても、最初のアルバムで言えば、ボビー・コールドウェルの「What You Won’ t Do for Love」は誰もが知っている曲ですけど、エリック・タッグの「PROMISES PROMISES」は誰も知らない曲ですよね(笑)。今回のアルバムも同じです。「ロンリーハート」のようなベスト10ヒットも選べば、オフコースの「青春」やコーヒーカラーの曲も選ぶ、っていう。僕の中ではそのバランスは全く変わってないんですけど、世の中の状況が変化しているので、多分一般のリスナーの皆さんには昔よりもニッチに映ってるとは思っています。
『佐藤竹善Your Christmas Night 2021』より
ジャズミュージシャンたちとやれること、ジャズサウンドの楽しさを皆さんに味わってもらえるということが、本当に嬉しい。
――今回のツアーの話に戻すと、「人生に乾杯を!」にしても、今度はこのメンバーでやる「人生に乾杯を!」になるわけですよね?
そうですね。
――アレンジもこの編成でのアレンジということになるわけで、そこがライブに出かける人にとっては聴きどころのひとつということでいいですか。
もちろんです。“これはこれで、いいね”ということにならないと取り上げるべきではないですから。“ジャズのトリオでやるとこんなまた感じになるんだ”と。“そうすると、言葉や世界観、メロディがこんなの違って聞こえるんだ”というふうなアレンジは何んだろう?っていうことで、昨日、今日とリハも進めてます。日本語の曲に関しては。
――クリスマススタンダードな曲にしても、よく聴いてる曲だからこそ、この編成の、このメンバーに竹善さんの歌で聴くとこうなるんだ!?っていうものがきっとあるんでしょうね。
もちろん、それはありますし、他の2人は同じなのにキーボードが青柳さんになっただけで、今までの曲とも違って聞こえると思いますよ。僕自身がそうですから。
――このツアーが竹善さんの2022年の活動の締めくくりということになると思うんですが、このツアーが終わる時には、どんなふうに終えられたらいいなと思いますか。
来年に繋がるいいコンサートになればいいなと思いますし、そもそもクリスマスツアーはやってて楽しいのでね。もちろん、コンサートはみんな毎回楽しいんですけど、それにしてもこのクリスマスのツアーが恒例になったのは僕にとって本当に嬉しいことで。ジャズミュージシャンたちとやれるということ、それにジャズサウンドの楽しさを皆さんに味わってもらえるということがね。こういう機会でもなければ、こういうサウンドは聴かないというポップスファンもいっぱいいますから。これをきっかけにして好きになってもらえるといいなと思いますし、まだ東北とか北海道とか行けてないので、それが来年、再来年とやっていくなかで増やしていければいいなと思ってて。最終的にはジャズだろうがポップスだろうが、洋楽だろうが邦楽だろうが、クリスマスソングだろうが、そうじゃなかろうが、“年末の楽しい1日でした”というような形というか、つまり僕がこれをやってる本来のコンセプトや音楽自体に対するポリシーみたいなものが伝わると、聴いてる側も温かくなるんじゃないかなと思っています。
『佐藤竹善Your Christmas Night 2021』より
僕も来年60歳なので、ソロをしっかりやっていかないと。それは、僕にとって人生の一つの締めの始まりという感じだと思っているので。
――来年に繋がるということで言えば、来年4月のシングライクの中野サンプラザ公演が発表になっています。それも含め、現時点での来年の予定を最後に聞かせていただけますか。
まず4月に、言ってくださった“サンプラ、ニシムラ”(『ありがとうサンプラ・おかえりニシムラ』)が。
――韻を踏んでるところが重要なんですよね?
(笑)、そうです。来年閉館するサンプラザへの感謝と、西村さん復活してよかったねって感じで、まず春に盛り上がれればなと思ってまして、その後には何かしらの作品は出したいなと思っています。ただ、来年は僕のソロをメインにやろうと思っているので、シングライクのアルバムは出さないと思います。僕も来年60歳なので、ソロをしっかりやっていかないと。それは、僕にとって人生の一つの締めの始まりという感じだと思っているので。
――今回のツアーが、それに向けてのいい弾みとなるよう期待しています。ありがとうございました。
取材・文=兼田達矢

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