陣内一真(左)、新海誠監督(中央)、野田洋次郎(右)

陣内一真(左)、新海誠監督(中央)、野田洋次郎(右)

「すずめの戸締まり」音楽の扉を開く
――新海誠監督×野田洋次郎×陣内一
真のてい談が公開

陣内一真(左)、新海誠監督(中央)、野田洋次郎(右)(c)2022「すずめの戸締まり」製作委員会 11月11日に封切られた「すずめの戸締まり」のスペシャル座談会が、このほど披露された。新海誠監督、「RADWIMPS」の野田洋次郎、映画音楽作曲家・陣内一真が音楽に特化したトークを繰り広げている。
 「君の名は。」「天気の子」に続く、新海監督の3年ぶりとなる新作「すずめの戸締まり」は、日本各地の廃墟を舞台に、災いの元となる“扉”を閉めていく旅をする少女・岩戸鈴芽の解放と成長を描く冒険物語。原菜乃華がすずめ、「SixTONES」の松村北斗が、災いをもたらす扉を閉める“閉じ師”の青年・宗像草太の声を務める。そのほか声優キャストとして、深津絵里、染谷将太、伊藤沙莉、花瀬琴音花澤香菜、神木隆之介、松本白鸚が参加。公開から11日間(11月21日まで)で観客動員数300万人、興行収入43億円を突破した。
(c)2022「すずめの戸締まり」製作委員会 本作の楽曲は、新海作品3作連続でタッグを組む「RADWIMPS」が、世界で活躍する陣内と“共作で音楽を担当する”という新たな座組で生み出されている。彼らの紡ぐ音楽に対して、新海監督は幅の信頼を寄せていた。
新海監督「どの映画もそうかもしれませんけど、この映画に音楽がなかったとしたら観客は何を受け取ったのか、何を受け取っていい映画なのか整理がつかなかったかもしれないなと思いました。ポジティブにも取れるし、逆にすごく重いものとしても受け取ってしまうような内容も含んでいるから、僕たちが思っていること――出来れば世界をこういう風に感じてほしい、ということを音楽が伝えてくれているとは思います」
 主題歌「すずめ」を歌ったのは、オーディションで見出された十明(とあか)。この“新時代の歌姫”について、野田はこんなことを語っている。
野田「インタビューで『なんで十明さんの声だったんですか?』って聞かれて思ったんですけど、(オーディションの時に)うまい人はいっぱいいたじゃないですか。こう歌ってと言われたら歌える器用な人もいっぱいいて。でも、十明はどっちかって言うとまったく器用ではなかった。それでも『なんで彼女だったんだろう』って思ったときに、たぶん探してた声って、時代性がない声というか、時代を超える声だったというか。100年前もこの人はたぶん歌ってたんじゃないかな、100年後もこの声がどっかで歌われてるんじゃないかと感じるような声だったんだと思います」
(c)2022「すずめの戸締まり」製作委員会 一方、陣内は「監督がよく耳に届く音っておっしゃっていたのが印象的で、耳に届くものっていうのは面白い一音だったり、メロディーだったり、そこはコード進行ではなくて、主張のしっかりあるキャラクターになれるものということなんですよね」と述懐。「今までそこまで求められることが自分はなかったので、そういった意味で自分にとってはちょっと今までにない制作っていう感じでした」と語っている。
 3人のてい談全文は、映画公式サイトで確認できる。また、映像は映画公式Youtube「東宝MOVIEチャンネル」で公開されている。

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