北村諒、飯窪春菜ら出演者の意気込み
コメントが到着 舞台『青の炎』の公
開稽古開催

2022年10月28日(金)~11月6日(日)こくみん共済coopホール/スペース・ゼロにて上演される、舞台『青の炎』。本公演の公開稽古が行われ、その模様の写真と出演者コメントが到着したので紹介する。
「青の炎」は、「悪の教典」や「新世界より」など様々なヒット作を生み出している貴志祐介が1999年に発表したミステリー小説。日本ミステリー史に残る感動の名作と評され、主人公である17才の高校生による完全犯罪とそこに至るまでの葛藤を丁寧に描いた心理描写が印象的な作品だ。
主人公の高校生である櫛森秀一を演じるのは、『僕のヒーローアカデミア』The “Ultra” Stage や『あんさんぶるスターズ オン・ステージ!』シリーズ等数多くの人気 2.5 次元作品に出演している北村諒。秀一の同級生で彼に心を寄せる女子生徒、福原紀子を演じるのは舞台『終末のワルキューレ ~The STAGE of Ragnarok~』で主演のブリュンヒルデを務めた飯窪春菜。秀一の幼馴染でありながら不登校になってしまった同級生の石岡拓也を「MANKAI STAGE 『A3!』」シリーズに出演している田中涼星が演じる。
秀一が守りたい家族として描かれる妹の遥香は少年社中『天守物語』や舞台『四月は君の噓』に出演した松永有紗、母親の友子は、舞台『青の祓魔師』シリーズや舞台『四谷怪談』などで北村とも共演経験の多い田中良子。そして、秀一が最も憎む相手である母親のかつての再婚相手・曾根隆司を同じく北村とも数々の作品で共演した村田洋二郎が演じる。次々と起こる殺人事件を取り調べる山本警部補役にはミュージカル『刀剣乱舞』に源義経役として出演した荒木健太朗。そして、演出には近年になって俳優のみならず演出・演出補佐などでマルチに活躍している演出家・加古臨王。

演劇だからこそ表現できることを最大限に活かし、17歳の完全犯罪を舞台上で描き出す。

公開稽古オフィシャルコメント
■北村諒
櫛森秀一役/北村 諒
あら通しを終えて、この作品のもともと持っている緊張感にプラスして、上演中に一切役者が袖にはけないという演出方法も加わり、実際に劇場でも「お客様を巻き込んでの緊張感」をすごく体感できる作品になるんじゃないかと改めて思いました。
我々一同、この緊張感を大切にして本番に臨みたいと思います。
■飯窪春菜
福原紀子役/飯窪春菜
この「青の炎」が20年前に映画化されていて、もっと前に小説が出版されていて。私はもともと小説と貴志祐介先生の大ファンだったので今回この作品に携わることが出来て、個人的にとてもうれしく思っています。
そんな大好きな作品を温かいカンパニーの皆さんと演じられることも嬉しいですし、観に来てくださったお客様にもカンパニーの団結力が伝わればいいなと思います。
■田中涼星
石岡拓也役/田中涼星
稽古場でも感じてはいるんですけど、本番になったらより一層、舞台上に漂う空気というか、この作品の持っている異質なものを、お客様にも肌で感じていただくことができると思います。舞台上で演じている僕たちと共にその異質な空気感を感じながら作品を楽しんでいただけるように、精一杯がんばりたいと思います。
■松永有紗
櫛森遥香役/松永有紗
「青の炎」を舞台化すると聞いたとき、小説をもともと読んでいたのでこの話をどうやって舞台化するんだろうと思っていましたが、いざ稽古場で演出がついて、みんなで一緒に作品を創っていく中で今まで自分も挑戦したことのない演出だったり、見たことのない演出だったりすることがすごくたくさんあるので、自分で演じていても「いつ息を吸って良いんだろう」と思ってしまうくらい緊張感のある2時間弱だと思います。
作品中ずっと緊張感はあるんですけど、それもこの作品の良さだと思いますので精一杯皆様に届けられるよう、本番に向けてまだまだ頑張っていきたいと思います。
■田中良子
櫛森友子役/田中良子
これは多分、絶対に舞台にしかできない『青の炎』だと思うんです。
だから、実際に体感していただいて。目を逸らさないで見つめていただけるといいなと、あら通しを経て、心から思いました。
■村田洋二郎
曾根隆司役/村田洋二郎
この物語、今日あら通しをやってみて、非常に危険だなと思いました。
それはなぜかというと、本当に素晴らしい作品なるか、駄作になるかの二択をはらんでいるなと感じたからです。他の方のコメントにもあるように、「緊張感」というものがとにかく強く、この物語はエンターテイメントという部分とはかけ離れたところにあると思っています。殺陣やダンスなんて無いですし、派手なことは一つもないんですけど、ただ一本だけぴんと張られた糸がずっとこの物語が終わるまで続くという作品。この糸が緩んだ瞬間に、この作品は駄作になると思っています。
だから我々もその「緊張感」をもって、作品を終えたときにお客様がどんな表情で帰られるのか、どういう世界を見ていただけるのかというのを考えながら、頑張っていきたいと思います!
■荒木健太朗
山本英司役/荒木健太朗
あら通しを終えてみてずっと針の穴に糸を通しているような感覚で演者たちが秀一(主人公)を見ている傍観者として、そして演者として舞台に立っているんですけど、きっとお客様も僕らと同じような張り詰めた空気で舞台上を見ながら、秀一とこの物語を読んでいる感覚になると思います。原作の小説を1ページ1ページめくるように、この作品は舞台を囲んでいるお客様と、その中心にいる僕たちとが一つになっていくように作り上げると、きっと素晴らしい作品になるのではないかと思います。頑張ります!

(C)舞台「青の炎」製作委員会

SPICE

SPICE(スパイス)は、音楽、クラシック、舞台、アニメ・ゲーム、イベント・レジャー、映画、アートのニュースやレポート、インタビューやコラム、動画などHOTなコンテンツをお届けするエンターテイメント特化型情報メディアです。

新着