加藤和樹

加藤和樹

【加藤和樹 インタビュー】
集大成とこれからを提示した
ライヴ映像作品
&ミニアルバムを同時リリース

俳優活動とともに精力的に行なってきたアーティスト活動が2021年で15周年を迎え、今年4月にその集大成とも呼べるアニバーサリーライヴを敢行。そのライヴ映像が満を持して作品化される。さらに、コンセプチュアルなミニアルバムの『Nostalgia BOX』も同時リリース。この秋、加藤和樹の“これまで·これから”を感じさせる2作を存分に味わいたい。

13年振りの野音での歌唱ということで、
すごく感慨深いものがあった

4月2日の日比谷野外大音楽堂でのアーティスト活動15周年ライヴが、いよいよ作品化されますね。

あの時は季節柄まだ外は寒くて、ピアノと歌の第1部では僕も寒さで震えちゃっていたんです。そんな中、みなさんに来ていただいたので、本当にありがたいなと思いました。お客さんたちが待ち望んでいてくれていたというのが、ステージに出た瞬間に伝わってきましたし、ライヴが進むにつれてどんどん会場が温まっていく様子が印象的でしたね。このライヴは15周年の集大成ということで、今まで僕がやってきたこと全てを観せるというコンセプトでやったんですが、気がついたら日も暮れていて、本当にあっと言う間に過ぎていく、そんなライヴでした。自分で言うのもなんですけど、すごくいいライヴだったなと(笑)。

本当に観ごたえがありますよね。第1部は吹野クワガタさんのピアノとのシンプルな構成でじっくり歌を聴かせて。

野外の空間の中でピアノの響き渡る音が本当に心地良かったですね。個人的には13年振りの野音での歌唱ということで、すごく感慨深いものがありました。

楽曲も「生まれてくる子供たちのために」などのカバーを披露されているのも印象的でした。

僕自身、いわゆる昭和歌謡だったり、昭和から平成初期の楽曲だったりが好きなんですよね。メッセージ性があって、キャッチーでみんなが口ずさめる楽曲は多かったと思うんです。そうした楽曲を僕が歌うことによって、違う角度で楽しんでもらえればという想いがありました。音楽の形態が多様化する中でも、改めて原点に立ち戻るというか…そういうことが自分にとっては大事だと思いますね。

第2部は伊達孝時さんとのユニットJOKERの一夜限りの再結成が胸アツでした。

伊達とはお互いそれぞれの時間を過ごしてきましたけど、やはり音を合わせた瞬間にあの当時に戻れた感じがして、とてもエモかったです。お互いに年を重ねて、今出せる音、今歌える歌っていうものも感じて、ちょっと泣きそうになりました(笑)。時は経っても変わらない部分も、いい方向に変わった部分もあって、ふたりとも大人になったなって感じましたね。懐かしさもありましたが、自分たちの可能性というものを見つけられた時間でもあったので、これで終わりではなく、また何か新たな挑戦ができたらいいなと思いました。

第3部はTHE DRASTICSとのバンド編成に。15周年を物語る怒涛のメドレーが圧巻でした。

10周年の時も怒涛のメドレーがあったので、もう名物になっているんですよね(笑)。今回も大変なメドレーを作っていただきました(笑)。今までの歩みを感じられるような楽曲を揃えたい気持ちもありましたが、自分自身が今まで歌ってきた楽曲を通して“アーティスト·加藤和樹”というものが作られてきたんだなって改めて実感しました。昔は全然歌えなかった歌も、経験を積んでからアプローチをするといろいろなことに気づくことができるんですよね。そういう意味では、本当に自分自身の成長も感じられました。

アンコールのラストをご自身詞曲の新曲「また明日」で締め括る流れも感動がありました。

「また明日」はこのライヴでの最後に演奏することを前提として作った楽曲なんです。弾き語りでやることは決まっていなかったんですけど、15周年ライヴの締めなので最後はファンの方と僕だけということで、僕の弾き語りになりました。

その「また明日」は野音ライヴの翌日に配信されていますが、ライヴと配信とでは最後の台詞が違いますよね。

台詞の部分は自由にしたくて、他のライヴでも違う言葉に変えたりしているんですよ。

ライヴで「また明日」を聴く時は、どんな台詞なのかが毎回楽しみですね。

そうですね、その時々の気分で変わっていくと思います(笑)。

「また明日」を皮切りに、そこから6カ月連続デジタルシングルリリースと精力的な音楽活動が続きますね。

やっぱり音楽と俳優業がどっちつかずになってしまうのが嫌だという想いがあるんです。アーティストとしてやると決めていることは、リリースを絶やさないということで。どんなに忙しくても毎年ツアーを必ずやると決めています。だから、基本の軸はアーティスト活動にありながら役者をやる…その想いは変わらないですね。
加藤和樹
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OKMusic編集部

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