The Soap Girls × Gacharic Spin

The Soap Girls × Gacharic Spin

The Soap Girlsの
来日ツアーがついに開幕!
Gacharic Spinとの対談を公開

初来日となるThe Soap GirlsのJAPAN TOURの初日公演を飾るのは、ガールズバンドの中でも唯一無二な世界観を放つGacharic Spin。6人が6人共の輝かしい個性を放ち、自由にステージ上で遊びまわりながらも、男子顔負けの超絶プレイでオーディエンスを虜にするGacharic Spinは、間違いなく日本が誇る“ガールズバンド”である。

そんなGacharic Spinに、改めてThe Soap Girlsが想う“女性という存在” “ガールズバンドである意味”をぶつけたトークセッション。初対面となるGacharic SpinとThe Soap Girls。全く違う国で、全く違う環境で生まれ育った6人=はな(Vo)、アンジェリーナ1/3(Mic performer)、F チョッパー KOGA(Ba)、TOMO-ZO(Gt)、オレオレオナ(Key)、yuri (Dr)と、2人=ミリー(Ba&Vo)、ミー(Gt&Vo)の想いとは?
The Soap Girls

The Soap Girls

70分ロングセットで挑む
ガチンコ対バン!

The Soap Girls × Gacharic Spin

The Soap Girls × Gacharic Spin

――まず、今回対バンすることになってのお互いの印象から訊いてもいいですか? ミリーとミーは、Gacharic Spinのバンドスタイルをどう感じてますか?

ミリー:初めて見たときから、夢中になりました! とても可愛いし、他にないバンドスタイルが、とても素敵だと思ったわ!

ミー:日本に来る前から、本当に会えるのが楽しみだったし、対バン出来ることが本当に嬉しかった! アルバム全部聴いたの! 本当に素敵!

Gacharic Spin一同:嬉しい! 聴いてくれたの!? 嬉しい!

ミリー&ミー:もちろん! 本当に素敵だった!

F チョッパー KOGA:私達もみんなでThe Soap Girls さんのYouTubeとかMVを見せてもらったんです! すごく刺激的な映像だったり、本当にカッコイイロックだったので、こうして会うまではもっと攻撃的なイメージの人達なのかな? って思ったんですけど、実際に会ったらすごく柔らかくて、こんなに可愛いらしい女性なんだ! って、ちょっとギャップに驚いてます!

ミリー:ありがとうございます!

ミー:ちょっと意地悪な感じにした方がいい(笑)?

アンジェリーナ:、、、、、、。ううん。優しい方がいい(笑)!

ミー:あははは。ジョークよ! 大丈夫(笑)! (日本語で)ワタシタチハ、ヤサシイデス!

アンジェリーナ:良かった(笑)!

F チョッパー KOGA:(笑)。MVの案とか衣装とかは自分達で考えているんですか?

ミー:そう。全部自分達で考えてるの。マネージャーと一緒にね。

ミリー:私とミーが“こんな案はどう?”って提案すると、マネージャーがその案を更に上回る案を出してくれて、2人で“いいね! それやってみよう!”ってなるのよ!

オレオレオナ:素敵な関係性ですね! すごい!

――お互いガールズバンドとしてのこだわりはあったりするのかな?

アンジェリーナ:ガールズバンドのいいところみたいな感じ?

はな:なんだろうね?

TOMO-ZO:なんだろうね?

F チョッパー KOGA:しぶといところ(笑)?

yuri:あぁ(笑)。普段あんまり考えたことがないかも。

はな:そうだね。粘り強いとこかな?

――ごくごく自然なことでもあるんだろうからね。ミリーとミーは?

ミリー:女性のみでバンドをやるって、素晴らしいと思うの。バンドって、圧倒的に男性がやってることが多いけど、女性ならではの魅力で戦えることが強みなのかなって思う。

ミー:そうね。強さはすごく意識しているかも。

F チョッパー KOGA:なるほど! たしかに、“ここぞ!”っていうときの底力というか、一致団結したときの力は、女性の方が強いのかな? って思うときはあるかな。でも、ガチャピン(Gacharic Spin)は、音楽を作るときに、あんまり女性というところを意識していないかもしれないな、って今、改めて思ったかも。

TOMO-ZO:あぁ、たしかにそれはあるかも。

オレオレオナ:そうだね。たまたま集まって音を出したら女ばっかりだった! みたいな感覚なのかも。私は特に女の子としかバンドをやったことがないんですけど、“一緒にバンドをやりたいな”って思った人が女の子だったって感じかな。でも、みんなが言うみたいに、“女は強い”とか“しぶとい”っていう感覚も分かるというか、そこはなんか自然に出てる感じがする。

はな:バンドをやる上で、あんまり女性を意識したことはないんですけど、でもやっぱり女性だけが集まって放てるオーラがあるなぁって感じることはあるって思う。もちろん、男性には男性にしか出せないオーラがあるとは思うけど、そんな中でも、ガチャピンにしか出せない、私達のオーラっていうものもあるのかな? って思うので、そこが“女性の私達にしか出せない魅力”なのかなと。華やかさとか、しなやかさってとこかなって。

――そこは楽曲に対して? 歌詞に対しても?

はな:そうですね、どっちもかな。あんまり女性を意識しては作ってないかも。

――The Soap Girlsの楽曲はすごくストレートなナンバーが多いんだけど、歌詞もとてもストレートで、女性目線を強く感じるの。

アンジェリーナ:ちょっとやっぱり見た目とのギャップを感じる。そこがすごく興味深いけど。

――そうだね。世の中に対しての女性の在り方を歌った曲もあるし、本当に一人の女の子として失恋したときの喪失感を赤裸々に吐露したものもあるし。Gacharic Spinはメッセージとして歌詞に落とし込むのはどういうものが多い?

はな:すごくナチュラルに感じたことを歌っていることが多いから、そこに自分達が女性であることを改めて意識した言葉で歌詞を書いてるかって言われたら、やっぱりそこまでの意識はないんですけど、よくよく考えてみると、私は歌詞を書くとき、何処かで“強い女”を意識して書いてるかもなぁって思いますね。今、改めて聞かれて考えてみると、そうかもしれないなって思いました。常に意識していることだから、自分の中で自然になってたけど、“強い女”は常に意識しているかも。女っていうか、“人間”かな。

F チョッパー KOGA:たしかに、ガチャピンは失恋みたいな一人の女の子としての気持ちを書くことは少ないね。

ミリー:曲を作るときは私達もあまり女性を意識していることはないかも。でも、やっぱり“人間”というのは曲の中に自然に出てくると思うの。私達は南アフリカに住んでいるから、とても裕福な国ではないのね。そんな中で、自分達もそんなに裕福な生活をして来た訳じゃないの。だから、どうしてもそういうところで育ったからこその環境が歌や歌詞に出てしまうんだと思うの。失恋の歌に関しても、ただ失恋の歌という訳ではなく、何処かに寂しさや貧しさの中で感じ取った想いとかが出ているんだと思う。

TOMO-ZO:そうなんですね。

はな:なんかすごく深いお話ですね。

yuri:改めてこういう話をしたことなかったかも。

TOMO-ZO:そうかもね。ガチャピンは、好きなことを好きな様に表現しているバンドでもあるから、本当に自然に自分達を出している感じだからね。

F チョッパー KOGA:そうだね。でも、改めてこういう話を聞くと考えちゃうね。

アンジェリーナ:うん。普段そこまで意識してなかったことでもあるけど、自分達の中にも、同じ気持ちがあったのかもなって思ったというか。

オレオレオナ:たしかに。そういうところも本当に自然に出てくる感じなのかもしれないですね。

ミー:そう。だから、“女性ならではの魅力”というのはステージで思いっきり出そうと思っているの! 自分達の曲は、いろんな感情を再現する為のものだと思っていて。聴く人が自由に感じてくれる為のものだと思っているから。曲によっては、一人の女の子の気持ちだけを歌っている感じだったりするんだけど、そこにも大きなメッセージを込めていて、“どれだけ独りぼっちだと感じても、死にたいなんて思わなくていいんだよ。もっと前を向いて! もっと広い世界があるから!”っていうメッセージを贈っている曲が多いの。

ミリー:Gacharic Spinのみんなが言ってること、すごく分かるし、共感出来る! 私自身も強い女性がとても好き。私自身は、女性としてバンドをやっていることにプライドをとても大切にしているの。“自分は女性である”っていうプライド。

ミー:やっぱりバンドって男性が多い社会でもあるから、男性社会で生きていく上で、男性っぽくしなくちゃいけないんじゃないか? って思ったこともあったの。でも、ある日、“どうして女性である自分を押し殺していなくちゃいけないんだろう?”って思えてきて、考え方を変えたの。女性でいい。女性であることの何を卑下することがあるの? って。でもね、女性がバンドを成功させて自分達の曲をたくさんの人達に聴いてもらえるようになるには、人一倍の努力が必要だと思うの。だから、すごく努力しているし、すごく考えているの。音楽に対してはもちろん努力しているし、魅せ方もとても重要だと思っているの。女性のバンドとしてね。

Gacharic Spin:なるほど(真剣に聞き入る)

ミー:私達が服を脱ぎ捨てたりするのは、単なるエロスというところではないの。男性のミュージシャンだったら、ライヴ中に上半身の服を脱ぎ捨てたりするでしょ。それは、とてもエモーショナルなことで、とてもフリーダムなことで、とてもナチュラルなことでもあると思うの。でも、女性が服を脱いだらエロスに直結してしまったりする。もちろん、その考え方は羞恥の問題もあるのかもしれないけど、私達は、本当に男性と同じように、自分達の主張として、エモーショナルなことで、とてもフリーダムなことで、とてもナチュラルなことだと思っているの。

F チョッパー KOGA:すごく素敵なお話ですね。すごく考えさせられるお話の内容だなと思います。

ミリー:本当の想いが伝わってくれたら嬉しいなって思う。

オレオレオナ:こういう対談ってなかなか出来ないし、そういう考えを持って音楽をやっているバンドと一緒に対バンを出来ることが、今回本当に嬉しい。普段あまりガールズバンドって意識していないけど、今回は特別にそこを意識してステージに立てる気がします。

――The Soap Girlsの様な“女性”というところへの意識を強く信念として持っているバンドスタイルもすごく個性的で唯一無二だけど、Gacharic Spinは“女性”というところへの意識の強さよりも、ごくごくナチュラルに“女性”を表現しつつも、“一人間としての個々の個性の追求”っていうところなのかもね。

ミー:本当にそう思います! 本当に素敵! Gacharic Spinは本当に特別なスタイルのバンドだと思う! 本当に羨ましい! 

ミリー:私達は2人だけど、Gacharic Spinはたくさんのメンバーが居て楽しそうだし、そこも本当に羨ましい! 本当にスタイルも素敵!

OKMusic編集部

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